シールズ批判の武藤議員、「憲法が日本精神を破壊・人権まるごと否定」、大丈夫?


◎[戦争に行きたくないは利己的]とツィッターでシールズ批判した自民党の36歳の武藤貴也衆院議員、ツィッターの言葉は取り下げないとか。
右の写真の切り抜きは、この件を取り上げた昨日の日経新聞「政治」面の「記者手帳」というコラムです。
武藤議員は衆議院の「平和安全法制特別委員会」のメンバーなんですね。
こんなところで橋下徹大阪市長が出てくるとは、ちょっと意外でした。
そういえば参院の安保法案の集中審議で、「維新の党」の議員さんも結構頑張っておられますね。
さて、この武藤議員、"利己的"批判以上にものすごい考え、憲法の三原則を敵視する考えを披歴しています(「3年前の公式ブログで」by本日の日経「春秋」)。
憲法順守の国会議員さんが、現憲法の一番大事なことを、こんな理解で大丈夫なんでしょうか。国会議員の資格問題です。
自民党の議員さんたちは本当に一体どういう教育を受けた人たちなんでしょう。
そうか、あれか、「日本会議」の復古主義的で全体主義的で国家主義的な…
70年以上前の戦前教育ですね。
(「日本会議」については、8月3日の「リアルなホラー『日本会議』」で:http://d.hatena.ne.jp/cangael/20150803/1438569062
◎シールズ関西の寺田ともかさんのスピーチを読んでから言ってほしいですね。

2015年8月4日 朝刊

 安全保障関連法案への反対デモを国会前で続ける学生グループ「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」に対し、自民党の武藤貴也衆院議員、滋賀4区、当選二回=が自身のツイッターで、「彼ら彼女らの主張は『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく」と非難していたことが分かった。(引用元:http://no-nukes.blog.jp/archives/8282715.html

反論はこれが一番! 「特別な1日」さんのSPYBOYさんが取り上げられています:

●『戦争行きたくないは利己的』と抜かした自民党のキ印議員「戦争行きたくないは利己的」に対する山口二郎教授のツイート


260yamaguchi


自民党の武藤とかいう議員に教えてやる。わがまま勝手な人間が、この暑いさなかの夏休みに、デモをすると思う?これからの日本が平和で民主的な国でありつづけるために、いま政治に対して声を出さなければならないという使命感、義務感に駆られているのだよ。保守派の大好きな幕末の志士みたいに

2015-08-01 14:46:26 via Twitter Web Client

◎「日刊ゲンダイ」より:(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162357/2

自民・武藤貴也議員 「憲法が日本精神を破壊」の暴言で大炎上


・「マスコミを懲らしめろ」発言の自民党3国会議員といい、“安倍チルドレン”にはホント、ロクな人間がいない自民党の武藤貴也衆院議員(36=滋賀4区)が、安保法案に反対するデモ活動を行っている学生たちの「SEALDs」を「極端な利己的考え」などとツイッターで批判し、大炎上している。


・呆れるほど、トンチンカンで低レベルな書き込みだが、仰天書き込みはこれだけじゃない。7月23日のブログでは日本国憲法によって破壊された日本人的価値観〉と題し、憲法の三大原則(国民主権基本的人権の尊重・平和主義)を批判。〈戦後の日本はこの三大原理を疑うことなく『至高のもの』として崇めてきた。(略)私はこの三つとも日本精神を破壊するものであり、大きな問題を孕んだ思想だと考えている〉と持論を展開しているのだ。


 よく国会議員になれたものだ。どんな人物なのか。


「北海道出身で、高校卒業後、5年間のアルバイト生活を経て東京外大に入学。京大大学院在籍中に滋賀県議会会派の地域政党の政策スタッフになり、政治に関わるようになった。この地域政党は当時の嘉田知事を支持し、自民党と対立していたのですが、09年の総選挙に自民党候補で出馬して周囲を呆れさせました。12年の総選挙で初当選し、現在2期目。ちなみに『マスコミ懲らしめ』発言が出た党文化芸術懇話会のメンバーにも名を連ねています」(政治ジャーナリスト)

 こんな連中ばかりだから、安保法案は廃案にしないとダメなのだ。

◎「人権をまるごと否定する議員が出て来た… 大丈夫か自民党 ⇒ 大丈夫なわけないじゃん
より:(http://toracyan53.blog60.fc2.com/blog-entry-7625.html

★この人のブログがまたすごい。
「『基本的人権の尊重』について。私はこれが日本精神を破壊した『主犯』だと考えている国家や地域を守るためには基本的人権は、例え『生存権』であっても制限されるものだというのがいわば『常識』であったもちろんその根底には『滅私奉公』という『日本精神』があったことは言うまでも無い。 だからこそ第2次世界大戦時に国を守る為に日本国民は命を捧げたのである。『基本的人権の尊重という言葉に表された思想の根底には国家がどうなろうと社会がどうなろうと自分の『基本的人権』は守られるべきだという、身勝手な『個人主義』が存在している従って、国民は国家や社会に奉仕することをしなくなり、その身勝手な個人主義に基づく投票行動が政治を衆愚政治に向かわせ、政治は大衆迎合するようになっていった」。
 大丈夫か自民党。(K)※敬称略