七草(粥)と新春コンサート


昨日は、早いもので七草粥の日でした。
お野菜は、鍋物が続いて、タップリ戴いたので、我が家は、年末に加賀市の義弟が送ってくれた豆餅を焼いて戴くことに。
朝の新聞広告に七草の一面広告が出ていました。何の広告?京都学園大学とあります。
読んでみると、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな(かぶ)、すずしろ(だいこん)」のうち、「ほとけのざ」をはじめとする12種類の野草などを育て、宇宙で庭を造るプロジェクトにこの大学の教授が関わっていると書いてあります。

広告の絵の右上から順に、七草が並んでいますが、左の一番上、5つ目の「ほとけのざ」は、私がいつも寄り道して田畑の中のあぜ道で見つける赤い花のホトケノザとはちょっと違うと思ったら、違うんですね。
同じ名前の野草が2種類あり、どちらを七草粥に使うのか迷うことが多いのが、ほとけのざ。赤い花を咲かせる方が有名ですが、これはシソ科の野草で七草粥に使われるのとは別物です。
 春の七草ほとけのざは、別名コオニタビラコと呼ばれるアブラナ科の野草で、派を路地に張り付かせて伸びる姿からほとけのざと呼ばれ、黄色い花を咲かせます。」

葉の形からするとタンポポに似ています。張り付いて咲いて黄色い花というのもタンポポみたいですね。
夜は、昨年チケットを買っておいた新春コンサートでバッハです。今年は、3月に、市のグリーンホールで、西本智実指揮・ロイヤルチェンバーオーケストラのベートーベンの7番を聞くことになっています。今日、ホールのポスターには完売御礼が貼ってありました。3000円で聞ければお得です。
で、昨日のバッハは、主催が「新春コンサートの会」となっていて、2回目だそうです。
プログラムはバッハのヴァイオリン協奏曲、ファゴット協奏曲、休憩をはさんで後半はブランデンブルク協奏曲の5番と4番でした。
始まるまで、1時間近く(それ以上?)、私たちは6時過ぎに会場に入って座席を取って7時開演を待っていましたが、その間、ず〜とチェンバロの調律をされていました。真中にチェンバロがあって、周りをコントラバス、チェロ、ヴィオラ、ヴァイオリン(4名)が囲んで、ソロのヴァイオリン、ファゴット、リコーダー(2名)、フルートという編成でした。

ファゴット奏者が箕面出身の久住雅人(37歳)さん。ファッゴットという楽器をあんな真近で見たのは初めてでした。木管楽器の柔らかい音が耳に心地よい感じです。この久住さんが、休憩に入る前に、案内役でマイクを持って出て、リコーダーの二人を呼んで解説の時間がありました。秋山滋さんという方ともう一人の女性が6種類のリコーダーを持って、説明。とても解りやすいお話でした。
まず、小学校の教材で使うソプラノ・リコーダーを見せて、次に大ぶりなアルト・リコーダー(これを使って最後のブランデンブルク協奏曲を演奏)、次にソプラノ・リコーダーより小さいクライネ・リコーダー、そして胸ポケットから鉛筆を取り出して、同じ大きさのソプラニーノという極小リコーダーを取り出して見せます。次は、より大きい方のテナー・リコーダー。そして、一番大きなバス・リコーダー。これは、もう口も手も回らないので、ファゴットのような吹き口と、手が届かないのでキーがついた大きなものでした。
このリコーダーという楽器はバロック時代、日本の戦国時代、1570年までに重宝して使われた楽器で、それ以降は楽譜がないそうです。これ以降は、演奏が大掛かりになり音量不足で、フルートにとって代わられ、ベートーベンの時代には使われなくなったそうです。ところが、バッハはフルートとリコーダーを使い分けていたのだそうです。ブランデンブルク協奏曲の5番はフルート、4番はリコーダー2本で演奏されました。
バッハはこうやって聞くと、お正月にふさわしい雅びな感じがしていいものだと思いました。
アンコールはソリスト全員も出てきて、「主よ人の望みの喜びよ」と、ソリストが退いた後、弦楽器とチェンバロで「G線上のアリア」でした。
夫の山の会の仲間で、産直のお任せ鮮魚仲間のご夫妻と、もうお一人、クリスマス前に循環器病センター近くの教会の演奏会(ヴァイオリンのソロ)でご一緒だった方にご挨拶して帰途に。