「独立は神話(翁長氏)」と「在沖海兵隊のトンデモ研修資料」


我が家の斜め前の新築工事、昨日からクレーン車が入って2X4の家の一階部分、今日は2階部分、明日屋根です。景色がスッカリ変わります。
◎沖縄の20歳の女性遺棄事件について、沖縄県議会は臨時議会で抗議決議・意見書を可決。決議内容は:
普天間基地県内移設の断念
海兵隊沖縄からの撤退
日米地位協定の抜本的改定など
沖縄全体の約半数に当たる20市町村議会で抗議決議可決。
◎昨日の内田樹氏のツィート欄からです:


内田樹さんがリツイート


比嘉まりん ‏@reireiusagi · 14時間14時間前

海兵隊が実施した研修で、「沖縄県と基地周辺の地域は沖縄の歴史や基地の過重負担を巧妙に利用し、政府と駆け引きしている」と記述し、基地問題を最大限に政治利用すると説明していることが分かったhttp://ryukyushimpo.jp/news/entry-286151.html …。

これが海兵隊の研修か!! 米軍は「カリスマ」沖縄県民見下し…
2016年5月26日 05:01



 在沖米海兵隊が沖縄に着任した兵士らを対象に実施した沖縄の歴史や政治状況を説明する研修で、沖縄の政治環境について「沖縄県と基地周辺の地域は沖縄の歴史や基地の過重負担、社会問題を巧妙に利用し、中央政府と駆け引きしている」と記述し、沖縄側が基地問題を最大限に政治利用していると説明していることが分かった。



 米軍に批判的な沖縄の世論については多くの人は自分で情報を入手しようとせず、地元メディアの恣意(しい)的な報道によって色眼鏡で物事を見ている」と記述するなど、県民を見下すような記述もあった



 英国人ジャーナリストのジョン・ミッチェル氏が情報公開請求で入手した。資料には「2016年2月11日」と日付が記載されており、最近の研修でも使われたとみられる。


 ミッチェル氏琉球新報の取材に対し、「米軍が兵士に対して県民を見下すよう教えている。それが海兵隊員の振る舞いに影響を与えていることが分かる。『沖縄への認識を深める』という海兵隊の約束は失敗している」とコメントした。


 資料は沖縄の状況について「多くの県民にとって軍用地料が唯一の収入源であり、彼らは基地を返還してほしくない」などと、明らかな事実誤認の記述もあった。
 日本政府と県の関係については「中央政府は兵士と基地に残ってほしいと望んでいる。なぜなら彼らは本土に代替地を用意できないからだ」と説明。沖縄に基地が集中する背景に、本土側が基地を受け入れない政治的都合があるとの認識も示している。


 また、米軍関係者による繁華街や遊興施設での事件・事故については突如現れる『ガイジン・パワー』で、社会の許容範囲を超えた行動をしてしまう」と要因を分析。米軍関係者が日本でもてはやされる「カリスマ(特別な魅力)」があるとの認識を示す記述もあった。

◎この記事を読むと、「そこまで言って委員会」で、勝谷氏や米軍関係のアメリカ人ゲスト(ケビン・メアという名前でした)らが沖縄について度々口にしている事と全く同じだと思いました。なるほど、沖縄の米軍ではこういう見方を教えたり習ったりしているから、植民地の原住民ぐらいにしか思っていないのかもしれません。同じことを口にする日本人は、米軍関係者と同じ立場になって沖縄を見ていることになりますね。翁長県知事が《日米地位協定の特権的な状況があり、そこで働いている軍人・軍属が、ある意味で占領意識を持ちながら県民を見ているところも大きい》がぴったり当てはまります。「shuueiのメモ」さんが琉球新報の記事(24日)を取り上げておられますのでコピーです。(http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20160526/1464206973

1分間の沈黙、そして「日本の独立は神話」 翁長知事、首相に訴え
2016年5月24日 琉球新報



 【東京】23日午前、米軍属女性死体遺棄事件への抗議・要請のため上京した翁長雄志知事は、口を固く結び、険しい表情で官邸に入った。握手はせずに安倍晋三首相、菅義偉官房長官と向き合ったが、報道陣に公開された冒頭の約1分間、両者ともに一言も言葉を交わすことはなかった。翁長知事は毅然(きぜん)と前を見据え、首相や官房長官の方を見ることすらなかった。


 「日米地位協定の下では日本国の独立は神話であると思いませんか」。首相や官房長官との会談で翁長知事はこう強い言葉で語り掛けた。この日、知事は記者団にも終始冷静な受け答えだったが、日米地位協定の改定やオバマ米大統領との会談への働き掛けなど、再発防止に向けた具体的な「結果」を出すよう政府に要求。感情は抑えつつも、表情には再び起こってしまった米軍関係者による事件に対し、それを防ぐ手だてを示さない日本政府への憤りがにじんでいた。


 一方、首相らへの要請後に開かれた沖縄振興審議会は、事件を受けて委員らによる黙とうから始まった。今後の沖縄振興の方向性について議論する場だが、委員からは事件を念頭に「性犯罪においては女性が絶対的な弱者。官民一体の取り組みが必要ではないか」との提言もなされた。事件の衝撃や波紋が多方面に広がっていることを印象付けた。


 審議会の終了後、翁長知事は「日米地位協定の特権的な状況があり、そこで働いている軍人・軍属が大変、ある意味で占領意識を持ちながら県民を見ているところも大きい」と述べ、地位協定改定に向けて日米両政府に働き掛ける決意を語った。

◎サミットの前夜のオバマ大統領との日米首脳会談では、安倍首相は結局翁長氏の要求であった「日米地位協定の見直し」は持ち出さず(出せず?)だったようですが、その会談の評価を「世相を斬る あいば達也」さんがこのように:(写真は報道ステーションの番組から)


米元海兵隊員による、「米元海兵隊員強姦殺人事件」を受け、サミット開催の前日と云う慌ただしさで、日米首脳会談が無理矢理セットされた。そして、日米の首脳が、あらゆる問題で、絶望的な温度差をたがいに持っていることを披露する会談になったようだ。外務官僚の手腕が酷すぎた。自国の首相をピエロに仕立てたと同様の振付けが目立った。個人的には、安倍が一人相撲を取ったのは愉快だが、外交としては、大失敗だった。朝日新聞は、以下のように、日米首脳会談を“おざなりに”報じている。

(中略)


オバマにしてみれば、最後のサミット出席であり、本心はどうあれ「広島訪問」まで腹を括り、「核なき世界」の演出を締めくくろうと云う時に、『たかが、軍属米国人の個人犯罪に、俺を突き合わせるつもりか!』と云うスタンスなのは間違いがない。かたや安倍の方は、伊勢志摩サミットの成功と消費増税凍結宣言で、気分次第では、衆参W選で、憲法改正発議までの道筋(期間)を長めに取ろうと皮算用していた。ところが、突如突きつけられた「米元海兵隊員強姦殺人事件」への対応次第では、沖縄全体ばかりではなく、日本全体に、「隷米主義」の印象が残ることは、直近の選挙のためにも避けたかったのが本音だろう。

★全文はコチラで:http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/554fcd035051c465d5e1d6f01685107c

オバマ・安倍会談後の記者会見(日経26日朝刊・要旨全文)によると、安倍首相は強い調子で抗議したものの、地位協定の見直しについては一言も触れず、当然オバマ大統領はふれるどころか、強い調子で、見直しせずとも十分という主張でした。
丁度、昨夜の報道ステーションでは、このことについて、春名氏が「地位協定について言えば、ゼロ回答」と。
番組では、琉球新報が取り上げていた海兵隊の沖縄マニュアル?についても取り上げていました。

海兵隊文書が語る(本音)」というタイトルで、ミッチェル氏が入手した海兵隊の文書は「沖縄文化認識トレーニン」で、「沖縄の歴史や文化を学び県民の米軍に対する見方を示すのが目的」。

突然のガイジンパワー(カリスママン効果)に我を忘れ、社会の大半が良しとしない行き過ぎた行為に及んでしまう」と書かれた箇所について、ミッチェル氏の解説では、「外国人は何時でも女性を引掛けられる」という意味で使われ、「自分たちはアメリカ人だから、沖縄の人々、特に沖縄の女性より上だ」という意味だそうです。
「この間違った情報が海兵隊の素行に与える影響は計り知れない」。