2004年、秋の園遊会でのこと・・・(国旗国歌について)

先日、あるブログで知ったのですが、産経新聞の「正論」で「自民党小泉進次郎を総裁にすれば再建できる」という将棋の米長邦雄氏の記事が載ったそうです。それがきっかけで辿っていくうちに私の5月8日の日記、NHKの「JAPANデビュー2・天皇憲法」の最後の方で、私が書いた「園遊会天皇陛下が都の教育委員に国旗・国歌を強制しないようにと注意された」という件で、この教育委員というのが他ならぬ米長邦雄氏であったということがわかりました
以下、鳥越俊太郎氏のブログからダイジェストで:

2004年10月28日の赤坂御所の園遊会でのこと。ズラリ並んだ招待者に天皇さんが一人つづ言葉をかけて行く時、
米長邦雄永世棋聖が「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます。」と発言。

前年の2003年、東京都教育委員会は式典での「日の丸・君が代」の取扱いを細かに規定し、職務命令に従わない教職員を大量に処分した。都教委のメンバーである米長さんはこうした方針を推進する発言を繰り返してきた。「都」教委なのに「日本中」にというのは力が入りすぎだけど、というのは鳥越氏。

さて、天皇さんのお言葉は「やはり、強制になるということではないことが望ましいですね」でした。

それを受けて、米長氏の返答は、「もうもちろんそう、本当にすばらしいお言葉をありがとうございます」。


私は当時、このことは、新聞(日経)の2、3面あたりの下方一段、数行の記事で知りました。
都教委という印象はあったのですが、そこに米長という名前があったかどうかは覚えていません。
扱いはごくごく小さいものでしたが、毎日新聞朝日新聞ではかなり大きく扱われたようです。


米長氏は私と同世代ですが、国旗・国歌への思いがどんなものであったのか・・・
多分、「国家」の象徴が粗末に扱われる風潮が腹にすえかねる・・・というような気持ちがあったのでしょうか。
天皇さんに喜んでもらえると思われたところが無邪気と言えば無邪気なのですが・・・。
鳥越氏は天皇さんが「なぜ踏み込んだ発言をなさったのか」については「民主主義が身についておいでになるから」と。
私は、5月のブログに書いたように、戦争体験からかつてのような天皇絶対主義、国家主義に戻ってはいけないという反省から、と。

http://www.1101.com/torigoe/2004-10-30.html