朝、新聞を取りに出ると芳しい香りが…
そうそう、これは辻向こうの生け垣のカロライナジャスミンです。
この時期、満開のジャスミンが、風向きによってはかなり遠くまで・・・
近づくとむせ返るほどの強い香りがします。
ツボミはピンク、開くと5弁の可愛い白い花です。
◎さて、読売新聞の世論調査で「集団的自衛権は国民の71%が行使容認している」と、5月12日の一面トップで発表されたとか。
今朝の「shuueiのメモ」さんでは、『アンケートの聞き方によって答え方に違いがある』という記事の紹介です。
☆「集団的自衛権の世論調査、各社で違い 選択肢数など影響」(http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20140514/1400009293)
☆また、マンガ「美味しんぼ」の鼻血問題については、一歩さんのこの記事を:「過剰反応と言論封殺」( http://blogs.yahoo.co.jp/nhkhp146/64639353.html)。
☆自民党の石原環境相がこの件について、「不快」と言ったとか、ところが<野党時代の自民党の議員が、国会で、「子どもたちがたくさん鼻血を出している。これでも安全だと言えるのか?」と民主党に詰め寄ったりしている。>(同じく「shuuei」さんのコチラ:http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20140514/1400012831)
◎明日15日は、安倍さんの安保法制懇の答申とやらが出されます。第一次安倍内閣でやり残したことのいよいよ仕上げと安倍さん個人は張り切っておられるようですが、当時から同じメンバーで、安倍さんの考えを実現するための有識者による「答申」を押し付けようというわけです。どこまで通るか…
その前に、生活の党の小沢代表の定例会議での読売新聞記者とのやり取りが、とても面白いと言ってはなんですが、集団的自衛権とは…を考える上でとても分かりやすいので、おすすめです。「国民の7割以上が集団的自衛権行使を容認した」という読売記者に、小沢さんが、「集団的自衛権なのに、なぜ『的』を外したの? それで、わかってるの?」と迫ります。
★「みんな楽しくHappy♡がいい♪2011年3月11日。その後私は変わりました。」さんの『<集団的自衛権>小沢一郎「何を使うの?それは武力でしょ。だから意味が分かってないんじゃないか?メディアも」5/12定例会見(文字起こし)』(http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3712.html)
小沢一郎さんが、集団的自衛権の意味をちゃんと理解していない記者のみなさんに、優しく解説していらっしゃいます。
聞いていてなるほどと思い、そして、記者の方の反応も興味深かったので、文字起こししました。
★一部をコピーします:
読売新聞シゲマツ:
今日の朝刊なんですが、弊紙の世論調査で集団的自衛権の行使を容認するという声が7割を超えたんですけど、これについての受け止めをよければ。
小沢:
いま飛行機の中でちょっと、ちらっと見たけれども、「集団的自衛権」というふうには読売は言ってないね。「集団自衛権」って言ってるね。
もう、用語からしてゴチャゴチャなんだよ、メディアも。
だから意味が分かってないんじゃないか?みんな。
集団安全保障、旧来は、国際的な安全保障、国連を中心とした事をそう言ってきた。集団安全保障。
方や、自衛権について集団的自衛権と言ってきた。
最近では「的」を除いて集団自衛権、集団自衛権って言って、国連の安全保障と似たようなイメージになって捉えられていて、
果たして、本当に国民が、集団的自衛権。簡単に言えばアメリカと、共同歩調で海外で、日本と直接関係のない海外とでも武力の行使を出来ると、いう話になりますから、ま、アメリカだけでなくどこの国とでもいいという事に、なんか、報じているのもありましたが、
いずれにしても他の国と共同して、国際紛争の解決にあたると。そのために自衛隊派遣という話になりますから、
それを明確に聞いたうえでないと、訳わかんないんじゃないか?国民は。
集団的自衛権と集団自衛権、似たようになるものに考えたら
どうなってるの?
俺知らないけれど、詳しくは、読売の朝刊は。
読売:
今回設問としては「集団的自衛権」という聞き方をしておりまして、
で、見出しで「集団自衛権」と小沢:何で見出しで外すんだ?
読売:
設問の方ではですね、「集団的自衛権」について、あの、
「あなたの考えに最も近いものを選んで下さい」と、
小沢:
「集団的自衛権」という事自体がどういうことなのか?
ま、共産党や社民党は「それですぐ戦争だ」という言い方をするけれども、それは別として、
集団的自衛権の解釈というのは、
法制局でさえいい加減だし、
ましてやメディアの解釈もハッキリわかってないんじゃないかなと、俺は思うよ。
だから、「自衛権の行使」でさえ、「武力行使できる」って言う事になるだろ?
ちがう?
そうだろ?
「自衛権の行使」というのは武力行使を当然含むんだよ。
あたりまえでしょ?
当然、国連もしくはそれに準ずる多国籍軍に参加すると言うのは、
旧来の内閣法制局だと、あれも集団的自衛権だとこう言っているんだよ
これは全くの論理的な過ちだと思うけど、
ま、コロコロコロコロ変わった挙句にそう言っているんだけども、
そういう論理でやろうとしているのか、そこまでも考えているのかどうかは良く分からないけれども、
いずれにせよ、本件の事とはまったく別個に
どこかの国と一緒に国際紛争解決するために海外に軍を派遣できるっていう話になっちゃうので、
そこをみんな国民が分かっているのかな?っていう。
集団的自衛権って言われたって、分からないんじゃないか?
法制局でさえ分からないんだから。
メディアだってわかる訳ないわな。
わかるか?
国連の41の42条と、集団的自衛権とはどう違うか?っていうの。
俺は何回も言っているけど、なかなか明快に説明できないでしょ?
法制局でさえ、何度も言うように間違えているんだから。
俺から言わせれば間違えたおかしな解釈をしている訳だから。
だから、まァ、なんとはなしに「いいんじゃないの」っていう雰囲気があるのかなぁ?
そういう事かもしれない。
それで、集団的自衛権を認めるかどうかで、武力の行使もいいか?って聞いてるの?
読売:武力の行使については・・ちょっとぼ…あの、
読売:
集団的自衛権についてあなたの考えに最も近いものを一つ選んでほしい。ということで、
全面的に使えるようにすべきだと、
小沢:
なにを使うの?
使えるって、何を使おうっていうの?
読売:あの、「集団的自衛権」という権利。
小沢:
それは武力でしょ。
「集団的自衛権」だなんて観念的な事、抽象論を言ったってわからんじゃないの。
「アメリカと一緒にアフガンに行くか?」って言う事でしょ。
簡単に言えば。
「イラクに行くのか?」って言う事でしょ。
「集団的自衛権」ってそういう事でしょ。
違うの?
何やるの?それじゃ、集団的自衛権で他に。
読売:
それは、限定するかどうか、あの、
説明としては全面的に使えるように容認するべきか、
それとも最小限の範囲ですべきか、
もうひとつ
小沢:「限定的」って、どういうふうに限定するの?戦争を。
読売:それはまァ、これから議論になって、あの…
小沢:え?
読売:「歯止めをどういうふうにかけていくか」っていう議論になっていくかと、
小沢:
戦争っていうのはどういう形でどんなふうに起きるか分からないでしょ?今問題になっているロシアとあれのことだって、戦争って言えば戦争だよ。
それで、アメリカが「あそこに行く」って言ったら日本も行くのか?
集団的自衛権って言っただろ?
読売:……。
小沢:
分かんないだろ?よく。
だって、ドンパチ。
事実上バシバチやっているわけだし、これ、こじれたら本当にそうなるよ。
ロシアも事実上は覆面なんかして、顔隠しているけど、ロシアの部隊が入っている事は事実なんだし、
それとドンパチになるかもしれないんだよ。
国連の決定ではなくて、アメリカもしくはNATOでもどっちでもいいけど、
決定に従って日本も行くっていう事になるか?
そういう事になるだろ?理屈上は。
読売:……
小沢:
それとも遠いからダメ? 近いからいいけど遠いからダメって言うのは、それは理屈にならないだろ?
どこかの記者:ウクライナが地球の裏側かどうか?っていうことも問題になる。
小沢:
地球の裏側!
「地球の裏側には行かない」って言ってるの?
どこかの記者:そう。
小沢:
表だったらいいの?
そしたらどこまでの
どこかの記者:それがだから分からない。
小沢:
最初から分からないで言ってるんだよ。 ★全文はコチラで:(http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3712.html)
◎小沢さんの次は小泉さん、「産経ニュース」のタイトルは「財界と決別」みたいになっていますが、今朝の新聞の週刊誌の見出しでは、細川・小泉の脱原発社団法人のバックには孫正義氏がいると書いてありました。週刊誌の事なのでわかりませんが。
小泉元首相、財界と決別 東電など設立の研究機関顧問辞任
2014.5.12 09:05 [原発・エネルギー政策]
■原発めぐる立場、相いれず
小泉純一郎元首相(72)が、財界を中心に設立された民間シンクタンク「国際公共政策研究センター」(CIPPS)の顧問を4月末に辞任したことが11日、分かった。細川護煕(もりひろ)元首相(76)とタッグを組んで訴える「脱原発」に向け、原発推進で立場が相いれない財界との事実上の“決別”を決断した形だ。
CIPPSは平成19年3月、トヨタ自動車やキヤノン、東京電力、新日本製鉄(現・新日鉄住金)が発起人となり設立された。経団連会長だった奥田碩(ひろし)元トヨタ会長が旗振り役となり、国内の主要企業80社が約18億円の設立資金を提供した。奥田氏が会長に就任し、首相退任後の小泉氏を顧問で迎えた。
CIPPS関係者によると、小泉氏の顧問辞任の申し出に奥田氏が慰留したが小泉氏は翻意しなかったという。小泉氏は20年9月の政界引退後も、CIPPSを拠点に活動を続けてきた。
小泉氏は2月の東京都知事選で脱原発を掲げる細川氏を全面支援したが、3位の惨敗に終わった。しかし7日には細川氏とともに原発ゼロを目指す一般社団法人「自然エネルギー推進会議」を設立し再始動した。
CIPPSは発起人の東電のほか、理事に日立製作所やIHIなど原発関連企業のトップが名を連ねており、小泉氏は原発ゼロを目指す上で一線を画すべきだと判断したようだ。
◎小泉氏が「原発はダメだ」と思うキッカケになったのはフィンランドのオンカロを視察した時、また、このオンカロ視察旅行もCIPPSで企画実行されたと言われています。経済界を脱原発に持って行きたいという小泉氏の話もありました。脱原発の方が儲かるということになると後戻りはできなくなります。キチンと計算すると、そうなる、とは3年前の原発事故直後からの情報としてもありましたが・・・脱原発が大きな流れになるために、出来る所で出来ることから…の小泉版です。