先日、神奈川のXさんから古稀のお祝いメッセージのカードと共に近況を知らせるお手紙を頂きました。私の50代、初めての海外旅行を二人で考えて実行した年下のミーハークラシック音楽ファン仲間です。お孫さんのお世話で忙しくされていたのが、娘さん一家が、娘さんの夫の両親が海外移住されているケアンズへ向かったのでとお便りを。
私が暑中見舞いにイギリス旅行とリンツ・チューリッヒ・ベルリン・ウイーン旅行のアルバムの話を書いたので、その旅行について懐かしいと書いてありました。
息子が沖縄に転勤になって、すぐには帰れないとわかってから、二階の息子の部屋を片付けて私たち夫婦の部屋に模様替えをして、その部屋の本棚にアルバム類を集めました。
お手紙を読んで私もアルバムを取り出して見ました。
Eさんは今年6月に12日間のイギリス・ツアーに参加。お手紙には:「ご一緒したストラットフォード・アポン・エイボン、一度迷って”エバシャム”に行ってしまい翌日行きなおしたこと懐かしく思いました。ロンドンではオリンピックを経て、近代的な建物が増え、景色が様変わりしており、あの頃行っておいて良かったと思いました」。
そうそう、間違った列車に乗り、迷い込んだ町は、”エバシャム”って名前でした。雨が降って、観光客は二人以外はいなくて、引き返す列車に乗る間、骨董屋さんに入って買い物もしました。その時、絵を売っているお店に入って買った古民家の絵の額をそのまま玄関の壁に掛けています。
1993年、ロンドンでは樽型の駅舎のパディントンの駅ホテルに泊まって、目的のコンサートを聞く日、1日だけサボイホテルに泊まって。オペラのチケットを買って天井桟敷で「オペラ座の怪人」を見たり、大英博物館を走り回り、朝のハイドパークを散歩したり、地下鉄にも乗ったり、バッキンガム宮殿が火事の修理費を捻出するため公開されていたので、その行列に並んだことも。あの頃のロンドンしか知らない私にはオリンピック後の観覧車が回る新しいロンドンは想像がつかない世界ですが・・・。お便りを読んで私もまた懐かしい写真を取り出して珍道中を思い出しました。
◎さて、NHKのドキュメンタリー番組は取材現場に忠実なスタッフの皆さんの頑張りでまだまだ良い番組が放送されていますが、目を覆いたくなるのは9時台のNHKニュースや先日の平和を考える討論番組など。籾井会長の「政府が右と言えば左とは言えない」NHKに成り下がった様子が見て取れます。
8月22日の「shuueiのメモ」さんの「集団的自衛権報道「容認」:「反対」=89:1」は、毎日新聞のNHK批判の記事「特集ワイド:籾井会長下で安倍政権寄りに? NHK「ニュースウオッチ9」核心はどこだ。毎日新聞 2014年08月18日 東京夕刊」を載せておられます。
「shuueiのメモ」さんのタイトルの「89:1」というのは、「89対1。ニュースウオッチ9が、集団的自衛権行使容認を巡る報道で、与党・政府の動向に割いた時間と、容認反対派側の動向を報じた時間の比率だという。元NHKディレクターで「放送を語る会」の戸崎賢二さんの試算だ。」
★毎日新聞記事全文はコチラで:http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20140822/1408654354
◎記事の中でも書かれているNHKOBによる 籾井会長辞任勧告や罷免を経営委員会に求める賛同者が1300人を超えたという件については、「生き生き箕面通信」さんが昨日23日のブログで取り上げておられます。「籾井・NHK会長の辞任を同社退職者1370人が要求」(http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/0b71a7db82138e95c2493c5b7e8166be)
◎同じく「shuueiのメモ」さんの沖縄関連で見逃せない記事です。コチラはコピーで。
引用元:http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20140823/1408741552
辺野古移設、「地元民意尊重を」 国連委員会が指摘
2014年8月22日 琉球新報
【ジュネーブ=新垣毅】国連人種差別撤廃委員会は20、21の両日、日本の人種差別状況について審査し、沖縄の米軍基地に関する政策をめぐっても議論した。米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設などに関して、委員からは「地元に関わる問題は事前に地元の人たちと協議して同意を得ることがとても重要だ」「政策に地元住民を参加させるべきだ」といった指摘が相次いだ。
委員会は、勧告を含めた「最終見解」を今月内にも発表する見通し。委員の一人は「沖縄の人々の伝統的な土地、資源への権利を認め、それを十分に保障し、彼らに影響を与える政策については、その策定に参加できるようにすべきだ。特に米軍基地の問題については初期の段階から地元住民の参加が大切だ」と強調した。
一方、日本政府の代表は委員会冒頭で「沖縄に居住する人や沖縄県出身者は憲法の規定により法の下に平等だ。日本国民としての全ての権利が等しく保護されている」と説明。振興策によって「本土との格差は縮小し、産業の分野でも着実に発展をしてきた」と説明し、沖縄振興計画の策定主体が国から県へと変更されたことで「より沖縄県の主体性を尊重した施策が講じられている」と述べた。
沖縄の人々を「先住民」と認めない日本政府に対し、委員からは「琉球の人たちが自らをどう考え、どう定義付けているかも重要で、それに注意すべきだ」との意見も上がった。
別の委員は「琉球・沖縄はユネスコによって独自の言語や歴史、伝統を持っていると認められており、その特異性をなぜ認めないのか。保護すべきだ」と促した。琉球諸語(しまくとぅば)の保護施策への質問も相次いだ。これに対し日本政府の代表は「沖縄の居住者・出身者は、生物学的、文化的諸特徴を共有する集団である、という見解が国内に広く存在するとは認識していない。従って人種差別撤廃条約の対象に該当しない」などと答えた。
委員からは「琉球王国は中国の明や清と深く関係した長い歴史がある。1879年に日本に併合され、その後、同化政策が取られた歴史を考えると、日本が沖縄の先住民性を認めないのは正しくない。歴史を踏まえ、住民の意思を尊重し、当然の権利を保障すべきだ」との指摘もあった。
<花の写真は今朝のアフリカ浜木綿。二つ目の茎の花も重なって咲いています>