ご近所の水害

日曜日、午後から降り出した雨が4時ごろから強くなり出して、そのまま降り続きました。これは尋常ではない降り方だと思っていたら、テレビで隣町の池田や宝塚に避難準備の警告が出ました。夜になって、夕食を摂り「官兵衛」が終わる直前携帯が鳴り、エリアメールで緊急通報が。如意谷3丁目と5丁目に避難指示が市役所から出ました。地図を持ってきて調べたら被昇天学園の北側の如意谷団地がすっぽりです。近くのルミナスの独り暮らしの知り合いに電話しましたが、つながりません。ルミナスは4丁目なので大丈夫でしょう。
雨が止んで外に出た夫が「ウチの前の側溝が音を立ててすごいことになってるから来てご覧」と大声で。出てみると轟音がします。こんなことは初めてです。泥水が溝一杯に確かに音を立てて勢いよく流れています。四つ角のところでは水たまりに木くずが・・・これは溢れたに違いありません。こんなことは今までありません。ここでこうなら、仏願さんの前はすごいことになっているはず。二人で家に戻って、夫はヘッドライトをして、私は上に長袖を羽織って懐中電灯とカメラを持って出ました。(↓家の前の少し先の四つ角)

我が家の前の道をまっすぐ行くと、桜並木の向こうが光を反射して光って見えます。「あれ水じゃない?」「水やな〜」。手前の道路が泥水が流れて川になっています。長靴をはいて出てきている人が「わたれませんよ〜」。これは仏願さんの前の水のせいです。引き返して桜並木を上に行ってみることに。一筋上の道で先ほどの道に出ると、あふれた後はあるものの、ここは大丈夫。その道をまた北にゆるい上り坂で一筋上がると仏願さんの90度の曲がり角です。轟音を立ててあと少しを残して急流となって曲がっていますが、ここもあふれるほどではありません。少し先でまた90度曲がって武藤さんの家の横を走っているはず…とそこを行ってみると先であふれています。道路が川の状態で先へは進めません。この先はどうなっているのか?(↓我が家の西突き当り。いつもYさんの垣根の花を写真にするところが水浸しで街燈の光を反射している。その手前の道路は川状態。そして直角コーナーは急流です)

引き返して水の流れに逆行して歩いてみることに。桜並木のこの一角はマンションです。小さい消防車が二台。一台は歩道の穴?(マンホール?)に車輪をはめて傾いています。何人かが人力で持ち上げようとしていますが、なんで消防車? ぐるっとまわりこんで仏願さんの上流を見ようと。するとマンションの地下になっているエントランスの階段に若い方たちがホースを抱えています。見ると水が。立っている方に「いつごろから水が?」と聞くと、「いつからだった?」「6時ごろから。帰ってきたらソファが水にプカプカ状態だった」。
桜通リ(バス道)に沿って流れる水路は直角に曲がって住宅の間を通ってお地蔵さんの東隣を斜めに横切って仏願さんの前に続くのですが、これは元をたどると北小前の今は暗渠になっている水路から来ていて箕面の山に直結しています。大雨や台風の時はまず北小前があふれて、私の小学校時代は長靴をはいた校長先生が通学時に「危ないよ〜」といって見守りに出ておられました。その時のことがあるので、大雨の時は危ない個所はどことどこ、がわかります。マンションの方に、そこの横の水路は小学校のころから山の水が直だから大雨の時は大変でしたとお話ししましたが、60年も前の話です。

小学校の元の正門(東)前がどんな状態か見たかったのですが、二筋上のバス道(さくら通り)の信号のところで、「通行止め!」「行けなくないですが、段差ができてますので」と交通整理をしている方に言われて、あきらめて、桜並木を下って、その先がどうなっているかを見ることに。5丁目の知り合いのところで家の前に出ているAさんに会って、「家の中は大丈夫?」と聞くと「家は大丈夫なんだけど、娘が・・・」
見ると川になってしまった道路を隔てて高台になっている柵の所に手を振ってる娘さんが。あのあたりは箕面保育所に通じていて、地面には大きな段差がある個所です。「仏願さんのところかお地蔵さんまで引き返せば行けるよ」と教えてあげました。じゃ、電話でと家の中に携帯を取りに戻られました。あそこへ迎えに行ってあげればいいと二人でそちらへ向かうことに。こういうときは携帯電話も持って出るべきだと思いました。
大回りして武藤マンション前から楠マンションの公園を通り抜けて娘さんのいるところへ行こうとしたら、大変なことになっている現場に遭遇。仏願さんの急カーブを水しぶきを上げて走っている水は武藤さんの横であふれだしていましたが、その水が砂原さんの横の段差のところで水しぶきをあげて住宅街に流れ込んでいます。Aさんも車で駆けつけて娘さんをピックアップ。よかった。

隣に立っている方が、「みず、みず、かわ、かわ」と言っておられるので上手に話せない人なのかなと思いながら、「道路が川になっていてこの先も一筋東側の道路も渡れないですよ」と私。「五丁目、五丁目」とおっしゃるので「五丁目の方?」と初めて様子をみたら、普段着姿で飛び出してきている風ではなくて、お出かけスタイルで手にはハンドバッグ。やっと合点がいきました。「ここからは無理だから、マンションの中の抜け道を教えてあげますので、上の道に出たら右に桜並木まで出てそれを下れば5丁目に入れますよ」と途中までついていくことに。「寒いぼが・・・」と言って震えておられました。朝はお天気で夫もリュックを担いで六甲へ行って、早めに帰ってきたぐらいですから、朝出かけた人はこの有り様には震えがくるに違いありません。
夕方豊中の千里川が危険水域を超えたといっていましたが、千里川の水源は箕面山です。池田の畑地区も危険とテレビ画面に出ましたが、道路を東に渡れば箕面です。箕面だけが何ともなくはないだろうと思っていましたがここまでひどいとは。この後、芦原池に回って団地の下から桜並木を帰ろうと思いましたが、芦原公園の団地側は水が溢れて(↓1枚目)結局池を一周して元の道に戻りました。池の水位は泥水でしたが危険というほどではなく、段差のところで池に注ぎ込む水路にネットが張ってあってそこに障害物がいっぱい詰まって、住宅街にあふれたようです。池の外側の水路(↓中)も保育所の横の池に注ぐ水路(↓3枚目)も満々とした泥水が急流となって流れていました。

夕方5時過ぎ、山口のWさんに、広島が大変だったけど山口は大丈夫ですか?とお電話して、二人で箕面のこの辺はありがたいことに何でもないと話したところでした。あれだけのどしゃ降りが3,4時間も続けばどこでもこういうことになると…この夏の異常気象の怖さをしみじみ知る思いです。