「翁長知事、国策捜査に気をつけて(佐藤元福島県知事)」と「自衛隊員54人自殺」

◎訪米中の翁長沖縄県知事はいよいよワシントン到着のようです。それに先立ってハワイではイゲ州知事と会談。”米軍移転「受け入れる」”との発言があったそうです。ただし「移設計画は国同士が決めることだ。ワシントンに行き、伝えてほしい」とも。(沖縄タイムスプラス:http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=117667)。
◎ところで、国の方針(国策)に反対を表明した知事がどうなるか、どうなったか? 
福島の原発事故後に知った事でしたが、福島県佐藤栄佐久知事のケースは、全くヒドイ。でっち上げの事件で有罪判決を受けました。立法と司法が手を携えて一人の人間を葬り去ってしまう。こういうことが現実に行われたということ、また、それをマスコミはほとんど取り上げないという事。小沢一郎氏のケースもありましたが、支配者側の都合が悪くなると見え透いた手段でこういうことをやってしまうという日本。国家権力の暴力というものをまざまざと感じます。その被害者である佐藤氏から、翁長氏への忠告です。「週刊朝日」の記事を紹介するdot.記事から。


佐藤栄佐久福島県知事「国策捜査に気をつけて!」




 一部週刊誌では早くも翁長雄志(おながたけし)知事(64)へのバッシングが始まっている。これは“国策”に反発して政府・与党と対決する知事の宿命ともいえる。かつて国の原発政策に異論を唱えた佐藤栄佐久福島県知事(75)は、2006年に身に覚えのない談合疑惑の追及を受けて辞職後、逮捕された。その佐藤氏が、翁長知事を支援するために立ち上がった。自身の思いをこう語る。

*  *  *


 私と一緒に逮捕された弟は、取り調べのときに検事にこう言われました

「知事(佐藤氏のこと)は日本のためにならない。いずれ抹殺する

 担当検事が、“国策”に反する政治家は許さないと認めたということです


 1988年に知事に就任したときは、私は決して「反原発」ではありませんでした。むしろ推進する側だったといえます。

 それが変化したのは、就任から4カ月後の89年正月です。福島第二原発3号機で冷却水再循環ポンプが壊れ、30キロの部品が原子炉内に落ちる事故が起きました。 ところが、東京電力から福島県や地元住民にそれが伝えられたのは1週間後最も大切な関係者である地元住民は無視されたのです。この構造は、沖縄の基地問題と共通しています。
 

 原子力政策に疑問を抱いた私は、東京電力の隠ぺい体質を批判し、情報公開を求めて国に異議を申し立てました。政府や自民党議員とも激しくやりあい、「闘う知事」と呼ばれたこともあります。

 談合疑惑を受けたのは5期18年目の06年。ある建設会社が、弟が経営する会社の土地を買ったことが、公共事業を受注するための見返りだったというのです逮捕容疑に身に覚えはありませんでした



 結果として裁判で認定された収賄額はゼロ円でしたが、12年に懲役2年、執行猶予4年の有罪となりました前代未聞の事件でした。


 いま、「辺野古新基地建設」という国策に対峙している翁長知事にも、同じことが起こらないとは言い切れません。そのことを心配しています。


 私が住む郡山市では、保守・革新のイデオロギーを超えて、辺野古新基地建設阻止を訴える「沖縄・福島連帯する郡山の会」が発足し、私も相談役に就任しました。沖縄県民だけでなく、多くの日本人が翁長知事の行動に注目すれば、不当な圧力を防ぐことにつながります。みなさんで翁長知事を守ってほしい。それが私の願いです。

(本誌・西岡千史)

週刊朝日  2015年6月5日号   引用元:http://dot.asahi.com/wa/2015052700070.html?page=1

◆3年前の関連蛙ブログ記事2つ:
◇「昨年の佐藤栄佐久氏特派員協会スピーチ」(http://d.hatena.ne.jp/cangael/20121026/1351232745
◇「最高裁の判決を受けてのコメント 佐藤栄佐久氏」(http://d.hatena.ne.jp/cangael/20121024/1351063059

◎「晴天とら日記」さんから、日刊スポーツ(5/28)の「自衛隊員54人自殺 安保論戦で深刻数字が明らかに」という記事からです。国会では共産党志位和夫委員長の質問がなかなか厳しく、的をついています。27日、防衛省が志位さんの質問に答えて、自衛隊員の自殺者の数字を報告。途中からですが:


・・・志位氏は、派遣との因果関係は否定できないと指摘。「戦死者は出ていないが、犠牲者が出ていないわけではない。深刻な数字だ」と述べ、「非戦闘地域での活動でも、これだけの若者が犠牲となり、心の傷を負っている。活動範囲が拡大すれば、はるかに超える負担と犠牲を強いるのではないか」と首相に迫った。


首相は「胸の痛む話だ」として、「(隊員は)現場でリスクを負いながら、任務をまっとうするため全力を尽くしている。今までの活動を比べる中で、非戦闘地域の概念を非戦闘現場とあらためたが、隊員は安全が十分に確保された所で活動し、戦闘になる危険性があれば退避する」と説明。志位氏は「総理はリスクを語ろうとしない自衛隊の活動範囲をこれまでの戦闘地域に大幅に拡大しながら、隊員の安全確保を言うのは自己矛盾。ブラックジョークのたぐいだ」と、批判した。(日刊スポーツ:http://www.nikkansports.com/general/news/1483497.html

◎ついでに表もコピーです:

(引用元は:http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann/archives/52249728.html
(写真は、ガーデンテーブルの上に置きっ放しの鉢に咲くゼラニウムの花、父の好きなクジャクシダ、あちこちで勝手に咲いてるフランネル草、そして母が育てているホタルブクロ。白い花はドクダミ