スペイン旅行(2.コルドバ−4)パティオとバルとヴァイオリン

花の小道からローマ橋に行く前に、メスキータの南の城壁の中ほど、あの美しい祈りの場(ミフラーブ)の真裏あたりにあるホテルに寄って、チェックインを済ませました。ソファが置いてあるホールからガラスの扉越しに明るいパティオ(中庭)が見えます。




ホテルの部屋はこの中庭を囲むようになっています。
アーチの入り口の反対側は階段になっていて直接二階の部屋に行くことが出来ます。私たちは正面2階の二部屋です。パティオを見下ろす通路側に窓があるだけで、直接外が見える窓はありません。古い家具がしつらえてあって落ち着いた部屋です。
さて、ローマ橋から帰って2時ごろ、本格的なランチを戴くお店を探すことに。ホテルの前の道をローマ橋とは反対方向に向かって歩いて行きました。

どのお店もホテルも、中庭・パティオがあります。奥の方が素敵だなと思うとほとんどが高級?ホテルや高級?レストランの手の込んだ鉢植えで飾られたパティオです。ぶらぶら歩いていると明るいパティオで食事のできるお店がありました。Fさんも私も入り易そうなその明るさに惹かれて”ここにしよう!”と。
大正解でした。どのタパス(陶器の小皿に入った料理)も美味しくて、男性二人も、”初めてスペイン料理を食べた!!”と大喜びです。小鰯のフライの美味しいのはここで食べたのだったかな〜? 写真を撮っていないのでこういう時困ります。 

ホテルに引き返す道。石畳の上を観光客を乗せる馬車も通ります。
面白い手の形のドアノックを見つけました。
ホテルに戻って、4時半から8時まで休憩。
バスタブに湯を張ってお風呂にしてシャンプーや洗濯も済まして、少しお昼寝もできる。
8時に外に出るとやっと西に傾いた陽に昼間見た景色も暮れなずみ始めている。

ブラブラ散歩しながら、ウィンドーショッピング。その内、花の小道のどこかの角にあるバルに入る。

ここの店内は大きな闘牛の写真が飾ってあって、テレビは闘牛シーンを流している。そういえば夫の願いは闘牛とフラメンコでした。今回は最終日にフラメンコを予定していて闘牛は残念ながらナシ。
男性二人はビールからワイン。Fさんはジュース。私は、赤ワインに刻んだ果物を入れて飲む『サングリラ』を頼んだ。甘くて飲みやすいし、喉が渇くので、大丈夫かなと思いながら飲んでしまいました。
注文したタパスはどれも美味しいモノでした。イベリコ豚のハムもシャンピニオン(キノコ)の炒め物も、他に何か頼んだのですが、どれもこれも美味しく、量も丁度。最後にメロンを頼んだら、長いのを二切れ持ってきたので、カットしてと頼むと、上手に市松模様に並べてあって、いかにも美味しそう! 日本のメロンのようにトロリと甘くなくて、懐かしいマクワウリのみずみずしいさわやかな味でした。

10時、お店を後に、メスキータの外壁を真っ直ぐローマ橋側に向かわずに、北壁を東に回って帰ることに。

尖塔の横に月が見えます。北壁の東寄りに祭壇のようなものがあって灯りがついていました。なんだろう?
ぐるりと回ってホテルの前をFさんが通り過ぎていきます。あれ? そうか! 橋を見に行くんだ!!
後ろで夫たちが、”ホテル、行き過ぎてるぞ〜”とか言ってるみたい。その内、解ったか、ついて来てるようです。


ライトアップされた門が浮かび上がって、大勢の人たちが集まっています。
ヴァイオリンの音色が聴こえ、クラシックの音楽が奏でられています。
座って聞いている人たちもいますし、すぐ近くで写真を撮ったり、
ケースの中にコインを入れたりしている人も。
門柱の梺で、一人の女性がヴァイオリンを弾いています。
こんなところで・・・こんな風に音楽が聞けるなんて!

コルドバ最後の夜が更けていきます。