「8・30スピーチ」と「国会報告」と「夜明け前」

「今回の反対デモで、特段に、日本の女性のポジティブさは、隔世の感がある」と記したのは、昨日取り上げた「世相を斬る あいば達也」さんでしたが、8・30の国会前抗議での寺田ともかさんのスピーチと女性お二人のブログを紹介します。どれも、女性ならでは??の視点や視線に共感します。
◎8月31日の「小海キリスト教会牧師所感」さん(http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20150831/p3)が、「SEALDs関西の寺田ともかさんのスピーチです。胸打つものです」と全文を載せておられますので、コピーさせていただきました。

2015・8・30【安保法案廃案!国会前抗議行動 】SEALDs  寺田ともかさんスピーチ全文



 「大阪から来ました寺田ともかと言います。

 私たちは今、こみ上げてくる怒りや衝動を、肉体的な暴力や一時的な快楽で誤魔化すことなく、言葉と不断の力によってここに集まっています。


 安倍首相、私たちの声が聞こえていますか?

 この国の主権者の声が聞こえていますか?

 自由と民主主義を求める人たちの声が聞こえていますか?

 人の命を奪う権利を持つことを拒否する人間の声が聞こえていますか?


 先週テレビで国会中継を見ていたら、イラク戦争での米軍の戦争犯罪について安倍首相が質問を受けていました

 米軍が民間人の家に立入り、戦後5ヶ月の赤ちゃんを含む無抵抗の11人を銃殺したこと。子どもたちが通う学校を米軍が占領し、それだけは止めて欲しいと非暴力のデモを行なった市民に対して、米軍が銃を向け、次々に射殺したことを。
 ファルージャ総攻撃では息をしている者はみんな殺せという指令のもと、女性も子どもも家畜も、助けにきた救急隊員も白旗を握りしめていた少年でさえ皆殺しにされたことを。
 これらの米軍の行為は戦争犯罪ですよね?と山本太郎議員に問われた安倍総理は、これに答えることができませんでした。

 『事実確認ができないので、戦争犯罪だと断定することはできない』という理由でした。

 だったら私が代わりに答えます。イラクでの米軍の無差別殺人は戦争犯罪です


 私はこの法案が通ることによって、こういった殺人に日本が積極的に関与していくことになるのではないかと、本当に居ても立ってもいられない思いです。

 すべての命には絶対的な価値があり、私はそれを奪う権利も奪うことを許す権限も持っていません

 なぜならいくら科学技術が進歩しても、私たちは死んだ人を生き返らせることはできないし、奪った命を元に戻すことはできないからです

 今、この法案を許すことは私にとって自分が責任の取れないことを許すということです

 それだけは絶対にできません

 私はこの国の主権者であり、この国の進む道に責任を負っている人間の一人だからです



 70年前、原爆で空襲でガマの中で、あるいは遠い国で餓死し、失われていったかけがえのない命を取り戻すことができないように、私はこの法案を認めることによってこれから失われるであろう命に対して責任を負えません


 私の払った税金が弾薬の提供のために使われ、遠い国の子どもたちが傷つくのだけは絶対に止めたい。人の命を救いたいと自衛隊に入った友人が国防のためにすらならないことのために犬死ぬするような法案を、絶対に止めたい!
 国家の名の下に人の命が消費されるような未来を絶対に止めたい!
 敵に銃口を向け、やられたらやるぞという威嚇をするのではなく、そもそも敵を作らない努力を諦めない国でいたい! 

 平和憲法に根ざした新しい安全保障の在り方を示し続ける国でありたい!
 

 私はこの国に生きる人たちの良識ある判断を信じています。

 国民の力を持ってすれば『戦争法案』は絶対に止めることができると信じます。

 いつの日か、ここから、今日、この一見、絶望的な状況から始まったこの国の民主主義が人間の尊厳のために立ち上がる全ての人々を勇気づけ、世界的な戦争放棄に向けてのうねりになることを信じ、2015年8月30日、私は戦争法案に反対します」  
(2枚の写真は「ウィンザー通信」さんからお借りしました)

「みんな楽しくHappy♡がいい♪」さん
行ってきたよ〜そうだっ! 8月30日は国会前に行こう! 報告

とにかくものすごい人で歩くことも困難なほどだし、雨が降っているので傘なども危ないのだけど、
ここにきている人たちって、みんなみんなとってもあったかくて優しい。
自分のことよりも周りの人のことを考えて行動している感じ。
道も譲り合って、「こっちからの方が空いていますよ」と気軽に声を掛け合って、
人が溢れかえっているのに信じられないくらい居心地が良かった。
とってもあったかい空間だった。

そしてこの場にいるすべての人々が「安倍はやめろ」ってみんなが本気で思っていた。


たった一人で国会議事堂前に行くことに少しだけ不安はあったけれど、
本当に行って良かった。
だって、ここにいる人はみんなものすごく暖かい。
みんなものすごく優しい。
ひとりぼっちなのに、一人でいるんだなんて少しも思わなかった

一人だから、行きたいところに自由に移動して、あちこち見ていろんなことを考えて、
かえって「自由に動けて良かったな」って、今は思っている。

〇Happyさんは、ゲートを破って車道に人がはみ出す瞬間を写真にとって、こうレポートしています:

おまわりさんは私が車道に出るのを絶対に止めるという意思はなかったように私は感じた。
なんとなく本気じゃなかった。
「出てもいいよ」と、心のどこかで認めていてくれるような…そんな感じ(あくまでも個人の感想です)

報告全文は是非コチラで:http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4341.html

◎「ウィンザー通信」さんは、「夜明け前」というタイトルで30日を描きます。まず、「8月30日、昨日は、お昼過ぎからマンハッタンに出かけ、まずはミーティング、そして地下鉄でユニオンスクエアまで下りて、辺野古基地建設反対!戦争反対!集団的自衛権反対!デモに参加しました」と写真を掲載されていますので、コピーさせていただきました。

こちらはマンハッタン・ユニオンスクエアでの、辺野古基地建設反対&集団的自衛権反対&安倍いらないデモ
レイチェルが習字で書いてくれたすばらしい横断幕!


◎その後、ウィンザーさんは、 気がつくとプチ徹夜(日本の抗議行動の様子をはしごして見てしまった…)」と、ネットで日本の30日の様子をチェック。「昨日の抗議行動の一番すばらしかったことは、それはもうバラエティに富んだ、とても大勢の人々がおもてに出てきて、それぞれのやり方で気持ちを表したことでした。誰に強制されたわけでもない、組織ぐるみの団体行動でもない、自分の思いをしっかり受け取って、それを大事に抱きしめながら歩いている姿を見ているだけで、ああ、日本は変わり始めていると、しみじみと感動しました。」と綴っています。
「プチ徹夜」の成果!「国会前以外での抗議行動」を丹念に動画を拾って停止映像を写真にして並べています。私は、この中から大阪の写真をお借りしました。全国各地が拾ってありますし、また、選りすぐりの国会前の写真もありますので、ぜひ確かめてみて!
私は「これが、わたしが一番欲しいノート」というキャプションがついたこの写真に感心しました!!

◎締めくくりに、タイトルの「夜明け前」について語られています:

真っ暗だった空が濃いむらさき色になり、藍色になり、そうするうちに下の方からじわじわと、オレンジ色の光の筋が現れ始める。
そのときのエネルギーたるや…。
そのエネルギーのような強さを、思い思いの服装で、思い思いのやり方で、通りや広場に立つ人たちの、
もし電車やバスやスーパーや公園の中で会ったなら、それこそただのONE OF THEMに過ぎない人たちの中に見たのです。
いつものように、今まで生きてきたように、息をするように、これからの暮らしの中に当たり前のように、
憲法12条に書かれている、憲法が保障してくれてる自由及び権利を保持するための『不断の努力』、というのを付け加えられるほどのエネルギー。


だからわたしは、今の日本を、『夜明け前』と呼びたいです。

全文はコチラで:http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/dffec0d428f5e5890230a2694955a767