55年ぶりの電話と6日3時の新宿 歩行者天国も(SEALDsと学者の会)

(「全国デモ情報」についで2つ目です)

★昨日は中学の同窓会の世話役4人で集まって、葉書が戻ってこない人たちに電話でお誘いすることにしました。5組あったので、自分のクラスと後は適当に電話できる人がすることに。市会議員くんが、午後抜けられないので仕事場へ来てくれという事で、市役所の一室を借りて、決めることを決めた後は、市のいろんな話を聞きました。40代で市会議員に立候補することになった経緯は初めて聞くお話でした。彼のように地元の問題で市(あるいは市会議員)のやり方に義憤を感じて地域の意見を代弁したくて議員になる、なんて人は今はいないとのこと。じゃ、何が目的?と聞くと、就職先の一つ。という事はお給料? と、その割に仕事が楽、パソコンがあるので。自分が議員になった時は、党派に関係なく先輩議員に何から何まで教えてもらってたけど、今は。ネットで調べてコピペ? それでイッパシのことが言えるし…。じゃ、五輪のデザインと同じね。・・・71歳同士の話になってますね。
終わって、車の彼女に「家に寄ってコーヒーでも」と誘って、二人でお茶飲み話。彼女とは中学、高校が同じ。フランスへ留学してデザインを学び、立体裁断の学校を開いて教えてたり、仕立てもしておられました。今は更地になり夏草が生い茂っている斜め向かいのSさんもお客さんの一人だったそう。今は、ネットで調べて訪ねてくる若い人に独自の立体裁断を両親が残した自宅で教えておられます。
「私は親の財産で生きているの」とハッキリ言われたのには少し驚きました。有難い世代よね、と私も箕面で家を建てることが出来たのは親のお蔭と言う話を。彼女は5年ごとの高校の同窓会の世話役をここ数年しています。私の小学校の二クラスは合同で、毎年二人の恩師を招いた同窓会を、持ち回りの幹事さんのおかげで開いてもらっています。

同窓会に顔を出せる人は、ラッキーよね、自分や家族の健康問題や事情が許す場合でなければ出たくても出られないわけだから…という話にも。彼女も、世話役やるまで愛校心なんかなかったのに、不思議に出てくるもんやね・・・と。関われば情が湧くということですね。コーヒーを飲んで、こんな話をした後、高校の大きな(学年ではなくて学校全体の)同窓会の件でも会うことになってるからと次の約束の場所へ車を走らせていきました。
その後、同じクラスで、卒業以来会ったことのない真弓さんに、お返事がないので思い切って電話しました。同窓会の件でと、旧姓を名乗ると、え〜っ!と。返信の葉書を、昨日か今日、投函したとのこと。「それで、出席?」「それが〜104歳の義母が居て、その世話で出席は無理〜」「私は99歳と94歳の両親が居る実家の隣に家を建てて住んでるのよ」と近況を。
「電話の声を聞きながら今中学校の時のあなたを思い出すワ〜」と真弓さん。「私もあなたのおかっぱ姿を…」と私。「今は変わってしまって、会えないくらい」と彼女が。「そうよね、55年よ〜! 会ってもお互い分らないでしょうね。また会えるようになったら会いましょうね」と私。
…電話して良かった〜と思いました。不思議ですね、1年間、同じクラスだったというだけで、こんな風に懐かしい気持ちになって話が出来るなんて・・・と、本当に不思議でした。世話役冥利に尽きます。あとお一人の方も、「行くで〜、〇にしとって〜」でした。これでお役目果たせました。
★さて、昨日「特別な1日」さんを訪ねると、なんと!日曜日の新宿ホコ天のシールズの集会とデモの報告です。沢山の写真と当日の様子が解りますので是非コチラで:<『安全保障関連法案に反対する学生と学者による街宣行動@新宿伊勢丹歩行者天国と映画『彼は秘密の女ともだち』>(http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20150907/1441573109


待っている間に雨が降ってきましたが、人はどんどん集まってきます。杞憂でした。新宿の伊勢丹と言うと東京のデパート1番店です。大阪で言ったら阪急梅田、広島で言ったらそごう、そんな感じです(笑)。あとで確認したら伊勢丹からビックロまで人がぎっしり押しかけていました。参加者は主催者発表で12,000人!。新宿でこんな抗議が行われたのは2012年に素人の乱が警察をだまくらかしてアルタ前を占拠して以来、と、言うか70年安保で新宿駅が焼き討ちにあって以来、じゃないでしょうか(笑)。新宿の街頭の上を空撮のヘリコプターが低空飛行しているのも初めて見る光景です。ボクが確認しただけでもTVはNHK,フジ、TBS,テレビ東京が来ていました。NHKですら7時のニュースで流しましたからね。なんか、おっかなびっくりな感じでしたが(笑)。

(上3枚の写真はSPYBOYさんのブログからお借りしました)
◎「くろねこの短語」さん9月7日のタイトルは<新宿ホコ天集会&安倍私邸に民族派がデモ読売テレビそこまで言って委員会」でニヤケる安倍晋三は、まるでカルトの教祖様>(http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-83aa.html)から。

1)←<新宿のホコ天染めた 「安保法案反対」の声

 雨の新宿ホコ天が「憲法守れ」の声で埋めつくされた。国会前も凄かったけど、新宿もまた壮観なり。横浜や仙台でも多くのひとが安保法制=戦争法案に「NON」を突きつけたってね。

2)田中隆作ジャーナルから:

日本の自主独立を目指す民族派右翼が、きょう、安保法案の廃案を訴えて安倍首相の私邸(渋谷区富ヶ谷)にデモをかけた。(主催:対米自立・民族自決デモ実行委員会
 一水会木村三浩代表は、きょうのデモの意義を次のように語った― 「アメリカは無謀なイラク戦争でガタガタになった。その総括もせずに日本に肩代わりさせようとしている。安倍さんはそれに乗ってはならない」。
 日の丸を翻しながら行進するデモ隊のコールが渋谷の高級住宅街に響いた。

3)4日(金)の安倍首相の大阪読売テレビ出演と収録番組について:

 「ミヤネ屋」もひどかったけど、こんな番組(6日)午後放送の「そこまで言って委員会」)に嬉々として出演するその神経はほとんど狂ってます。ムーミンの親戚みたいな顔した白川勝彦君が「安倍首相は、もう狂っている。」ってブログ「永田町徒然草」で書いてたけど、ごもっともです。こんな番組に出演することを誰も止められないんだから、自民党ってのは政党というよりカルト集団に堕ちちゃったってことなんでしょうね。

 しかも、この番組の中でレレレのシンゾーは沖縄基地問題に触れ、「移転先は辺野古以外は残念ながらないというのが結論だ」ってほざいてる。政府と沖縄県の集中協議の真っ最中で、5回目の今日はレレレのシンゾー本人が初めて出席するというのに、その前日に放送された番組でこんなこと口走ってたら、それはもう議論する気はありませんって言ってるようなもんだろう。


◎今朝になって、55年ぶりに電話でお話した彼女との一場面を思い出しました。
教室の南側の窓べりの手すりのところで、彼女が私に向かって、「私と話してても何とも思わないの?」と切りそろえた前髪の下の二重瞼の大きな眼を私に真正面から向けて、そう、彼女は私に聞いたのです。当時、戦後生まれの人口増に備えて新しく第二中学校が出来ました。そこで、学校がある地域の小学校の卒業生に加えて、別の2つの小学校から、線路の東側に住む卒業生が加わって、3つの卒業生で新一年生が出来ました。その最初の卒業生が私たちでした。一緒になるとき、あそこには部落があるからと子どもを私学に入れた人がいる、と母が批判的に話していました。私は3年間部落の人だからという特別な問題を感じることなく過ごしました。でも、彼女が私にそのことを聞いていることだけは分りました。
「なんで? 勉強が良くできて、尊敬してるよ〜」「そんな〜、でも、それだけ?」と。その時一回きりの話でした。私にそんなことを聞くという事はそうじゃない人もいたのかな〜と思いました。

もう一人、部落の地域のMさんのことを思い出しました。担任の先生が女先生でクリスチャン、放課後のボランティア活動で点訳を教えられて、独特の穴で文章を点字に移す作業をした覚えがあります。その英語の先生が、私に今日やった英語の授業の内容をMさんに教えなさいと言われました。放課後、Mさんと私が残されて、関係代名詞を教えることになりました。いざ、やり始めると、Mさんは、関係代名詞より以前のSVOとかSVOCの文型から説明しないといけないことが解り私の手に負えない、生徒の私に先生の役目は無理と英語はあきらめて、二人で勝手にお喋りをして過ごしました。

卒業して高校生になった時、先生から、そのMさんのお葬式に出るようにと連絡を受けました。男子のクラス委員だった人と二人で、初めて部落と言われる地域に入りました。Mさんはバイクの後ろで手をまわして抱きつくように乗っていて交通事故で亡くなったという事でした。その後、上の息子が同じ中学に通う頃、同和教育と障害者教育と民族教育が重なって、特殊な考え方の先生方の教育の犠牲となる子ども(家族)が沢山出ました。父兄として子供を守るために話し合いを持ちかけたり、一緒に”闘った(?)”人とは今も時々会うことがあります。昨日、彼女が”私の顔を思い出してる…”と電話で言ってたのは、きっと、彼女が私に問いただした時の私の顔だったに違いないと思いました。私も今も鮮やかに覚えているのは、あの時、真正面から私の顔を見た真弓さんの顔ですもの。(花の写真は、トラノオと赤と白の水引草、小さい花が穂にくっついているので分りにくいかも)
山崎行太郎の「毒蛇山荘日記」<安倍首相のマスコミ対策と「ネット右翼亡国論」。>(http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20150908