安倍首相の国連八百長記者会見とシリア難民少女の写真


◎国連でロイター記者の質問に難民と移民を同列に置いたり人口問題にすり替えたりした返答でビックリさせた安倍首相でしたが、あれは想定外の質問に答えられないで、つい本音が出たようです。ロイター記者が、その日本式?の記者会見に呆れています。答えられなかった安倍首相も恥をかいたことになりますが、日ごろ日本でやっている通りのことを海外でもやったので、対応しきれなかった首相。こんな首相に誰がしたという問題があります。日本のマスメディアの記者の記者魂が問われているのですが、気づいているのでしょうか。以前から言われている記者クラブ制度とか、安倍首相とのマスコミトップとの頻繁に行われるお食事会とか。NHKの問題は、海外でも知られていることですし。安倍首相の歴史認識がヒドイという事と同じように日本の報道に携わる人たちのレベルもヒドイと判ってしまいました。
想田和弘さんのツィート欄から:

想田和弘 ‏@KazuhiroSoda · 10月5日
難民に関する首相の答えがハチャメチャだった理由がこれでわかった。答えは簡単。「質問項目にあらかじめ入ってない質問だったから」。なっさけねえ!首相も日本の御用記者も!→米記者から「出来レース」批判された安倍首相国連会見 http://www.npo-iasia


想田和弘さんがリツイート 名もなき投資家 ‏@value_investors · 10月5日
米国記者「質問事項をあらかじめ提出しろということですから驚きました。そんなことは、アメリカでは記者倫理に違反する行為です。ところが、それは日本の政府と記者との間では常に行われていることだというではありませんか。本気かよ?と思ったのは私だけじゃありませんよ」

◎そのアイ・アジアの記事全文です:

米記者から「出来レース」批判された安倍首相国連会見 2015/10/ 5 14:38



安保法案の成立後、ニューヨークで国連総会に出席した安倍首相。帰国前に現地で記者会見を開き、国連の安保理常任理事国入りに言及したことなどが日本でも華々しく伝えられた。しかし、その会見をめぐって外国の記者から強い批判が浴びせられたことは、日本では伝えられていないそこで外国人記者が感じたのは日本のメディアと政権との癒着だった。(アイ・アジア編集部)


「もう1つ、質問が有る。あなたはシリアの難民問題で支援を表明したが、なぜ難民を受け入れないのか?」


ロイター通信の記者がこう質問すると、通訳を通して質問を理解した安倍首相の表情が強張った。実は、その質問に慌てたのは安倍首相だけではなかった。会見場にいた日本人記者全員が「予定外」の質問にざわめきたったのだ


日本時間の9月30日朝に行われたニューヨークでの安倍首相の会見。「予定外」の質問とはどういうことなのか。アイ・アジアが入手した首相官邸の資料や取材に応じたアメリカ人記者の話によると、この会見では、質問者も質問内容も予め決められていたのだ。つまり、出来レース会見だったのである


アイ・アジアが今回入手した資料は会見前に準備されていたもので、それによると、日本のメディアの記者と外国メディアの記者が交互に、5人まで質問することが決まっていた。極めて興味深いのは、その資料には、質問者の名前とともに、質問内容まで書かれていたことだ。


まずNHKの記者が、日ロ関係について質問、続いてロイター通信の記者がアベノミクスについて質問、続いて共同通信の記者が内閣改造について質問、そして4番目に米公共放送NPRの記者が、普天間基地の移設問題について質問し、最後が、テレビ朝日の記者で、国連改革について質問、となっている。


 これについて、初めて日本の総理の会見に出たというアメリカの雑誌記者は驚きを隠さない


質問事項をあらかじめ提出しろということですから驚きました。そんなことは、アメリカでは記者倫理に違反する行為です。ところが、それは日本の政府と記者との間では常に行われていることだというではありませんか。本気かよ?と思ったのは私だけじゃありませんよ



そして、前述のロイター通信の記者の「予想外」の質問となったわけだ。
予め決められていた質問は、「アベノミクス2.0の新しい3本の矢は、なぜこれを選んだのか。また、具体的に何をしようと考えているのか」で、安倍首相が準備されていた内容を答えている。


その記者が続けてシリア難民の質問を始めた際に、慌てたのが安倍首相だけでなかったことは前述の通りだ。結果的に、安倍首相は難民問題全体に対する取り組みの必要性を強調し、広報官が次に控えている共同通信の記者に振ったので、会見は荒れることもなく進んだ。しかし、それで終わらなかった。


共同通信の記者が想定通りの質問をし、安倍首相が想定通りの答えを行った後、今度は米公共放送NPRの記者が質問に立った。記者は最初、「普天間飛行場移設問題について、現状では日本政府と沖縄県との対立があるが、日本政府と沖縄県のどちらが責任をもって対処する問題なのか。妥協策を含む、政府の今後の対応は?」と質問。


これは予め、予定されていた質問だ。それに対して安倍首相が準備された答弁をし、広報官が予定されていたテレビ朝日の記者に振ろうとした時、NPRの記者が続けざまに、(辺野古)移転後に環境汚染が起こらないと保証できるのかと畳みかけた。


想定外の質問に、安倍総理は明確な返答が出来ず、その後、テレビ朝日の記者の質問は行われずに会見は中止となった。納得がいかない外国メディアの記者たちと対照的に、日本人記者たちは、広報官に挨拶をするなどして足早に会見場を立ち去ったという。


前述のアメリカの雑誌記者が表情を曇らせながら語った。


アメリカで今、日本のメディアは安倍政権に牛耳られていると報じられているのを、日本の記者たちは知らないのでしょうか? 記者会見というのは市民を代表してジャーナリストが権力者に挑む場だというのは、アメリカにおいては一般の人も知っている常識です。しかし、残念ながら、日本の権力者の会見はそうではなかった。質問内容は権力側が予め検閲し、その答弁は予め準備されており、会見はその通りに行われる...ちょっと信じられません」


 NHK共同通信の記者の質問は、総理官邸が作った資料と一字一句違わなかったという。企業の粉飾問題などが発覚するたびに「国際的な基準に照らして問題がある」と批判する日本の新聞やテレビだが、実は自分たちの姿こそ「国際的な基準に照らして問題がある」ことを自覚すべき時ではないか。
(←)安倍総理会見メモ
記者会見について事前に作成されたメモ(情報提供者保護のため加工)


◎つい先日、フェイスブックで、日本の漫画家が、海外の記者が難民問題を訴えるために発表したある少女の写真をイラストに利用して「そうだ難民しよう!」というコメントを加えて、あたかも偽装難民と非難するような内容に描き変えた問題を知りました。余りのひどさにブレンディのCM以上の気味の悪さ、不快感を覚えました。
昨日「ウィンザー通信」さんを訪ねると、これが毎日新聞でも取り上げられていた事を知りました。、イラストの作者、蓮見都志子氏は「安倍総理を支える会」の管理人であり、「偽装難民」というのは日本の在日韓国人をも指していて、彼女が訴えたかったのは日本の在日韓国人偽装難民で日本の税金でいろいろ得をしているという「ヘイトスピーチ」そのものであり、それを世界に訴えたかったようです。ここで、安倍首相のロイター記者への返答の根っこが分ったような気がしました。日頃から『難民』に差別的な偏見を持っていたから、ロイター記者の咄嗟の質問に、ああいう返答が…と納得です。人権問題に問題アリと世界にまた知られてしまいました。グローバルスタンダードが聞いて呆れる・・・です。
参考ブログを並べてみます:
◎「ウィンザー通信」さん、<難民少女をモチーフにした『そうだ難民しよう!』の漫画家蓮見都志子は、『安部総理を支える会』の管理人>(http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/d1de1a1d7f3878d74f5f2294fb13c152
◎英文ですが「BBC NEWS」の「BBC Trending/ Is this manga cartoon of a six-year-old Syrian girl racist? 8 October 2015」(http://www.bbc.com/news/blogs-trending-34460325
(花の写真は、やっと開いたフジバカマと、薄紫の花、そして平屋の屋根を覆う白いヤマホロシ
我が家の塀際に植えたヤマホロシが、いつの間にか空家になっている裏の家の地面に根を下ろし、今年は屋根を覆うほどになり白い花を咲かせました。先日、息子さんご夫婦が見えて、お母さんが昨年三月に亡くなられ、相続のために土地を売るので、そのうち立ち合いをお願いしますと頼みに来られました。おばさんは、母と同郷で、我が家は娘三人、裏のNさんは息子五人。塀に扉を付けて行き来して、お正月には餅つきに呼ばれて、みんなでカルタやトランプ、坊主捲りをして遊びました。その長男さんが来られたのでした。当時は随分お兄さんで、一緒に遊んだのは下の三人でした。その御兄弟も生き残っているのは末っ子さんと二人だけとか。それでも全員のハンコを11人分もらったとか。家も取り壊されて、二階建ての家が2軒建つことでしょう。見納めのヤマホロシです。