日本会議の改憲戦略通りに動く安倍首相と「日本人でよかった」

◎読売新聞とビデオメッセージで発表した安倍首相の「自衛隊明記」は日本会議幹部の発案で狙いは「護憲派分断と9条空文化」だそうです。「リテラ」の記事を一部引用です:

山崎 雅弘‏ @mas__yamazaki 18分

やはりこういう話。→ 安倍首相の「9条に自衛隊明記」改憲案は日本会議幹部の発案だった「加憲で護憲派を分断し9条を空文化せよ」(リテラ)http://lite-ra.com/2017/05/post-3147.html;…

まさに国会軽視、民主主義の破壊者としかいいようがないが、この安倍の“2020年新憲法施行宣言”にはもうひとつ、とんでもない問題が潜んでいる。それは、この宣言で打ち出した9条への「3項加憲」案が、ある“日本会議幹部”が昨年ぶち上げていた狡猾な改憲戦略の丸写しだったという事実だ


・実は、昨年の参院選のすぐ後、日本会議の中枢メンバーが、ずばり「「三分の二」獲得後の改憲戦略」と題して、この「9条3項加憲」を打ち出していたのだ。 その人物とは、日本会議常任理事で政策委員の伊藤哲夫。伊藤氏といえば、かねてから安倍首相のブレーン中のブレーンと言われてきたが、氏が代表を務めるシンクタンク日本政策研究センターの機関誌「明日への選択」には、憲法改正はもちろん、歴史修正主義、「偏向教科書」運動、夫婦別姓反対、ジェンダーフリーバッシングなどなど、フル装備の極右思想が理論的に展開されている。そんな“理論派”の伊藤氏が、「明日への選択」16年9月号で提案したものこそ“自衛隊条項の戦略的加憲”だった。



・ 伊藤氏はまず、“中国の脅威”を強調するなどして〈「反戦・平和」の抵抗運動〉を押さえ込み、〈護憲派への徹底した「反転攻勢」を始めるべき〉としたうえで、こう述べている。

・ しかも見ての通り、伊藤氏は「加憲」の狙いが「護憲派の分断」にあると開陳している。ようするに、本来、安倍首相や日本会議が悲願とする戦前回帰の改憲では国民の支持が得られないから、まずはソフトな「加憲」から入り、一度憲法改正を実現させてから本丸へと切り込もうという、姑息きわまりない策略なのである。・「改憲はまず加憲から」の先に描く青写真が、戦後民主主義の否定と復古的な臣民意識の確立なのは明白だ。


・ 安倍首相が初めて「加憲」を言い出したのは日本会議系の改憲集会でのことだったが、実はそのアイデアすら、日本会議のブレーンによる、護憲勢力を分断しまず改憲を既成事実化するための、“まやかしの作戦”だったというわけである。
 まさに「一国の首相が極右団体に牛耳られている」との見方をされても仕方のない、完全に国民を馬鹿にした話だろう。
 しかし、恐ろしいのはここからだ。そもそも、9条1項と2項には触れないという点をもって、首相や日本会議が悲願とする極右的改憲から一歩でも後退したのか? 答えはノー


・〈「戦力」の保持を禁じ、自衛隊の能力を不当に縛っている九条二項は、今や国家国民の生存を妨げる障害物と化したと言っても過言ではない。速やかに九条二項を削除するか、あるいは自衛隊を明記した第三項を加えて二項を空文化させるべきである〉(同誌11月号「今こそ自衛隊憲法上の地位と能力を!」) ようするに、自衛隊の明記は「戦力の不保持」と「交戦権否認」を定めた2項を「空文化させる」と断言しているのだ実際、3項が加えられ自衛隊が明文化すれば、その活動に歯止めがきかなくなり、専守防衛が崩壊するのは目に見えている。
・ しかし、信じられないのは、こうしたまやかしに乗っかって、リベラル派の中にも、この提案に賛同する声が出てきていることだろう。


◎最近は、国のトップの首相が国民や国会議員にうそをついたり、質問にはまともに答えずはぐらかしたりと不誠実そのものの姿勢ですので、お役人はトップに従って輪をかけて嘘ついても平気、居丈高に役人風を吹かせてふんぞり返るという感じ。国民は騙しやすいと成功体験があるので図に乗ってる感がありますね。物事を表面的に受け取るのではなくて、よほど注意深く見たり考えたりしないと本当のことはわからなくなってきています。疑い深くならないと騙されるのですから、それだけ時間もかかり厄介な世の中です。
◎今朝のモーニングショー、神社本庁の「私、日本人でよかった」のポスターを取り上げていました。ネットの反応の中に「京都でこのポスターを見て怖かった」というのがあり、もちろん、「何とも思わない」「何が問題かわからない」というのも。
「日本人でよかった」というこのポスターは神社本庁という団体が作らせたポスターで下に小さな字で「誇りを胸に日の丸を掲げよう」と書いてあります。これは言外に「中国人でなくてよかった」「朝鮮人、韓国人でなくてよかった」と言っています。そして政治的には神道政治連盟であり、目的は憲法改正、その行き着く先は安倍晋三記念小学院の「教育勅語」、戦前の国家神道への道です。ですから、今回、モデルの女性が中国人だったことが分かったことは、ポスターの意味を無意味にしていることで、とてもよかったと思います。

山崎 雅弘‏ @mas__yamazaki 36分
神社本庁という一宗教法人のポスターに目くじら立てなくても、という意見も見たが神社本庁日本会議以上に安倍政権と密接に繋がる「宗教的政治勢力」であり、各地の神社で進められる憲法変更の署名運動がそれを示している。神社本庁国粋主義や自国優越思想の鼓舞と安倍政権の政策は繋がっている。



山崎 雅弘さんがリツイート
ほうとうひろし‏ @HiroshiHootoo 4月29日

「日本に生まれてよかった」で検索をかけたら最初にヒットしたのが櫻井よしこ著の『日本人に生まれて良かった』という本http://www.goku-books.jp/book/b193245.html 
中国を貶める内容ながら、版元は「キント雲に乗って、やんちゃな出版社がテイクオフ!」が合い言葉の「悟空出版」だそうです。

・さっきRTしたが、あとでジワジワくる。櫻井よしこ氏がどこの出版社から本を出しても自由だが、もしかして櫻井氏は「西遊記」を、鳥取か島根あたりの民話だと思っている? ニホンザルと和豚、河童が日本人の神職ラクダで鳥取砂丘を越える話だと?