「憲法に『自衛隊明記』は、専守防衛から『集団的自衛権行使』の自衛隊に変わること」(そもそも総研)

今日は5月3日の憲法記念日。1947年(昭和22年)のこの日、今の憲法が施行されました。私も今日のブログは憲法について考えてみたいと思います。写真は5月2日(水)の朝日新聞朝刊の一面と二面です。


昨年に比べて、「安倍政権の下での憲法改正に反対」「安倍首相の9条改正案に反対」が、いずれの賛成も上回って5割以上あります。
でも、安心はできません。安倍首相は、何が何でも憲法改正。最近では、「『自衛隊違憲かもしれないが、何かあれば命を張って守ってくれ』では無責任」と言って「自衛隊明記」のための憲法改正と言い始めています。自民党は、今まで自衛隊は合憲と言ってきたではありませんか。改憲の理由が後からついてくる。これは注意が必要です。

今、自衛隊は現憲法の下で、専守防衛、災害救助、国土保全、人命救助等を目的とする日本独特の軍隊組織となっています。これは戦後国民が意見を闘わせながら時間をかけてやっと合意できた成果であり、日本独特の自衛のための組織となっているのではないでしょうか。
ところが、2015年9月20日、国民の大きな反対運動の中、違憲の安保法制を成立させ、「集団的自衛権」は「行使できない」から「行使可能」になりました。今度、『違憲集団的自衛権行使可能な自衛隊』を憲法に書き込めば、専守防衛自衛隊は無くなり、集団的自衛権を時の政権の考え方次第で無制限に行使できる自衛隊になります。専守防衛自衛隊から、今の憲法が禁じている、戦争を仕掛けることもできる軍隊に変えてしまうことにつながります。
朝鮮半島が平和になろうかという今、日本が、時代に逆行する安倍首相の考えを実現させてはいけないと思います。
●先週、木曜日(4月26日)のモーニングショーの「そもそも総研」は、その憲法改正がテーマでした。自民党の船田氏の発言のあいまいさが怖ろしい。こんな程度の考えで憲法を触っていいと考えているのが、そもそも間違いでは? 憲法ってそんなに軽いもんじゃないでしょうと言いたくなります。
ツィッターの連投で、番組内容をフォローされている方がおられたので、コピーさせていただきました。写真はネットの画面と、テレビの画面を私が写したものです:

内田樹さんがリツイート
くう‎ʕ •́؈•̀ ₎
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ᑎO ᗯᗩᖇ
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@kuu19660622
#ヤバすぎる緊急事態条項
羽鳥慎一モーニングショー「そもそも総研」2018.4.26
改ざん首相案件と次から次に問題が起き、とっくに総辞職していいはずなのに安倍内閣は9条改憲を諦めない。恐るべき犯罪集団ʕ •́؈•̀ ;連ツイです
#ヤバすぎる緊急事態条項


   MMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMMM


羽鳥慎一モーニングショー「そもそも総研」2018.4.26

(1)-1
テーマ『自民党の9条改憲案でも自衛隊は変わらないと言えるのか?
(1)-2
自民党の9条改憲案とは...


9条の1項2項は今まで通り残すが、9条の2を付け加えるというものしかし「必要な自衛の措置を取ることを妨げずこれがあるため1項(戦争放棄)2項(戦力不保持)は無意味になってしまう可能性も...


(2)
自民党の9条改憲条文案】

※安倍首相の熱弁は時間の都合でカットしました。必要ないし(笑)


(3)-1
憲法学者の木村草太氏は、自民党改憲案の本質は自衛隊の名誉のためではなく『集団的自衛権の行使を憲法上で認めること』にあると分析
「従来『自衛隊明記』と言われてきたんですけれど、正確には『集団的自衛権行使容認の明記』というふうに呼ぶべき提案だと思います」
#ヤバすぎる緊急事態条項

https://twitter.com/twitter/statuses/990205918783537152


(3)-2
木村草太教授「今ある自衛隊というのは安保法制込みの自衛隊ですから、集団的自衛権行使(一部)容認込みの自衛隊ということになるわけですね。ですから自衛隊の明記というのは専守防衛型の自衛隊の明記ではなくて集団的自衛権の明記をするというものにならざるを得ないわけです」そもそも総研



(3)-3
玉川徹さん「条文を読んでも集団的自衛権だとか個別的自衛権だとか書いてない

木村教授「これは わざとごまかそうとしているわけですね。つまり『集団的自衛権の行使を認めます』と はっきり書いた条文を作ると、2015年の安保法制を国民投票にかけて国民の賛否をとるというかたちになります



(3)-4
木村教授「自民党としてはおそらく集団的自衛権の行使容認を発議とは言いたくないし それを争点にはしたくないんですね
できるだけ自衛隊の任務を曖昧にしておけば これは個別的自衛権までの『専守防衛型の自衛隊だな』と思って誤解して投票してくれる人もいるかもしれない



(4)
玉川さん「この条文ができたら後世の解釈があった場合には集団的自衛権フルスペックで行使できるというふうに読めることになるのではありませんか」

自民党 船田元議員「我々の目の黒い内はそれはならないはずです

玉川さん「じゃ、皆さんの目が白くなったころには読めちゃうんじゃないですか


(5)
玉川さん「法律は過半数で変わってしまうわけですから与党は法律を変えられるじゃないですか

船田さん「世論に抗して法律を通すのは厳しい

玉川さん「でも前の安保法制だって世論の反対がずいぶんありましたけど通しましたよ。抵抗あっても通しましたよ。てことは通るってことですよね


(6)
玉川さん「皆さんが全部死んだ後まで残るわけですよね、その憲法は。ということは その憲法が一体どこまでできるのかということを考えなくてはいけないと思うんですが、この条文だと ただ『自衛の措置を妨げない』とだけ書いてあったら集団的自衛権も行使は可能じゃないですか」 4.26そもそも総研




(7)玉川徹さん「さらに言えば(自民党9条改憲案の)2項も『自衛隊の行動は、法律の定めるところにより』ということは法律さえ変えれば海外に行って武力行使もできるようになるんじゃないか、つまりこれは集団的自衛権の行使ができないとは書いてない。ということは集団的自衛権の行使はできると読める




(8)玉川さん「自民党改憲草案があります、昔。あれは非常に自民党の意思が明確に表れていたんですね。ようするに戦力不保持(現憲法9条2項)をやめて国防軍をもつというのが たぶん自民党が本当にやりたいことだと思うんですよ。だったら、それを正面から正々堂々とうったえられたらいかがかなと思う」


(9)宇賀なつみさん「イギリスのEU離脱国民投票のことなんか考えると怖いなと思うのは、投票した後に『ああ違った』とか、『ちゃんと選挙に行っておけばよかった』と思う後悔を、誰もしないように考えて本来やるべきじゃないですか。それが怖い」
そもそも総研2018.4.26



(10)高木美保さん「あたしは日報問題がね、出てきたときに隠蔽とか言われていたけどね、シビリアンコントロールというものが私たちの届かないところに行っちゃうかもしれない。やっぱり日報問題がすごく大きくて、また迷いはじめてしまいました」4.26-そもそも総研-


4.26そもそも総研