◎月曜日のブログで、日曜夜のテレビ番組『林先生が驚く初耳学』で、灘中学校などが採択した歴史教科書に対して、卒業生を中心に非難や脅しのようなメール・手紙が殺到した事件を取り上げ、それらの声に反論の文書を公開した和田校長の行為を『これぞ教育』と絶賛されたというyonnbabaさんのブログを紹介しました。
同じ25日の月曜日、松浦防府市長（山口県）が、定例記者会見の席で、学び舎の教科書を採択した学校に「非難や脅しのハガキ」を送ったことを認めたという記事に、灘校卒業生の米山新潟県知事がツィートです：
内田樹さんがリツイート
米山 隆一
@RyuichiYoneyama 9月26日
特定の団体が、こういった方を巻き込んで自由であるべき我が母校灘校の教科書の採択に圧力をかけていた事を心から悲しく思います。何故この人達は僅かな事で自分と違う意見を許せず「反日」だ「極左」だというのでしょうか。日本は自由な国のはずです。防府市長
慰安婦言及教科書「採択中止願うはがき」
毎日新聞2017年9月26日 20時10分(最終更新 9月26日 20時47分)https://mainichi.jp/articles/20170927/k00/00m/040/087000c
全国市長会長を務める山口県防府市の松浦正人市長（７５）は２５日の定例記者会見で、慰安婦問題に言及する特定の歴史教科書を採択した複数の中学校に対し、採択中止を求めるはがきを送っていたことを認めた。「抗議文ではなく『お願い』として送った。（教科書の内容が）『反日極左』と感じた」などと語った。
松浦市長によると、採択中止を求めたのは出版社「学び舎（しゃ）」（東京都）が発行した歴史教科書。自らの事務所に「採用を即刻中止することを望む」などの文面と宛名が既に書かれたはがきが送付され、内容に賛同したうえで自筆で「防府市長 松浦正人」と記入して複数の学校に郵送した。時期については「２年半くらい前だった」とあいまいに答えている。
神戸市の私立灘中学校への郵送も「あったような気がする」としており、「偏った内容を子供たちに教えるのは問題だ」と語った。
同社の教科書を巡っては、全国の国立、私立中学校のうち少なくとも１１校に昨年、採択中止を求める抗議のはがきが大量に送られていたことが毎日新聞の取材で判明している。【脇山隆俊】
◎安倍首相の解散表明について：
想田和弘さんがリツイート
志位和夫
@shiikazuo
(会見で)首相の解散表明。解散の理由をあれこれ並べ立てていたが、「なぜ冒頭解散なのか」を一切説明できなかった。森友・加計疑惑隠し以外に「冒頭解散」の理由はない。「国難突破解散」というが、「自ら招いた自らの窮地」を「国難」と呼ぶのは、厚かましいにもほどがある。退場の審判を下そう！
◎「国難突破」なんて、よく言うよ、と誰でも思っているらしくて、早速『＃お前が国難』というハッシュタグもできているようです。それにしても、『国難』という言葉は時代がかっていると思ったら、なんと、戦前にこんな歌が作られて、それに「国難突破」と書かれています。なるほど、戦前回帰思想の持主だけのことはあります。使う言葉も戦前回帰です。確かに、国難（戦争）⇒非常時⇒愛国⇒思想統制⇒非国民⇒弾圧⇒戦争とぐるぐる回転しそうです。
想田和弘さんがリツイート
辻田 真佐憲
@reichsneet
国難突破
内田樹さんがリツイート
中野晃一 Koichi Nakano @knakano1970 19時間
モリカケや日報で自分が招いたピンチを「国難」って、どんだけ国家を私物化すれば気が済むのかな。
で、こんな国難のときに自分を批判したり政権から追い落そうとするような奴は非国民だとでも？
こういう連中の下では絶対に戦争なんてやっちゃいけないってわかるよね。
◎月曜日夜、各テレビ局での首相の発言。森友・加計問題では、選挙中でも丁寧に答えていくと言いながら、自分は関与していない、加戸元愛媛県知事の発言を全部聞けばわかる、それを報道しない方が悪いんだと開き直りでした。
内田樹さんがリツイート
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi 21時間
ＮＷ９に安倍首相登場。なんか自己アピールの場になってますが( ˟_˟ )
もりかけについては、選挙で信を問うと。これだと、選挙に勝ったら全部なかったことになる。
しかも加計問題では政治が行政を歪めたのではなく、歪められた行政を正したとまで。
いいのか、こんなんで。
◎TBSの「NEWS23」の星浩キャスターが一歩も引かない姿勢を貫いていました。森友問題で、妻の昭恵さんが籠池氏と関係があり、名誉校長まで引き受けていたことについて行き過ぎていたのではないかと安倍首相に聞いていました。国会で直接話すことが必要とも。「私が何度も話しているからいいじゃないですか」と安倍首相ははねつけていましたが。
想田和弘さんがリツイート
ソウル・フラワー・ユニオン @soulflowerunion 15時間
安倍あたふた。#お前が国難
◎次に加計学園問題で、安倍首相が「問題になってから、加計氏とは会ってないし電話もしていない」に、星氏が「それは何故？」「李下に冠を正さずということで、しない方がよいと思うから」「李下に冠を正さずということなら、それより前に、なぜ１５回も会食しているのですか」と。安倍首相、「経団連やほかの人たちと会うなというのですか？」「それは、団体の代表としてで、話があるでしょうから会って十分話し合ってくださって結構ですが、加計さんは事業主で、認可を与える立場の首相と会うというのは問題があるでしょう」と突っ込んでおられました。
内田樹さんがリツイート
きむらゆい @yuiyuiyui11 18時間
#NEWS23
モリカケ隠し？②
星氏
許認可をする立場の安倍さんと受ける立場の加計氏が第二次安倍政権になって15回も会食ゴルフをするのは適切でしょうか？反省はないですか？
→総理大臣だから経済界の人たちとも会う星氏それは団体の代表としてで、加計さんは1人の事業者／ビシッ
◎安倍首相は、森友問題では籠池氏は詐欺罪で捕まっているから、もう罪人だから、で終わったという言い方でした。国税局の国有地格安払い下げ問題は抜け落ちています。加計学園問題の方は、もっとすごくて、加戸氏の国会での証言、行政の縛りを突破する苦労や、歪んだ行政を正したという話をなんでメディアは伝えてくれないのだ、知らなければ国民は判断できない、あれを伝えなかったメディアが悪いと。メディアは、報道するに値する内容かどうか判断しているはず、という理解がないのですね。自分たちの言い分は全部漏らさず伝えるべきだ、一部では自分たちの言いたい事が伝わらないという自己中な子供みたいな主張でした。国会での加戸氏の発言があった当時の青山繁晴氏の意見と全く同じ意見ですので、なぁ〜んだその程度、なんですね。国会で何が問題になっていたのか、国民は何故納得していないのか、全然理解できていないことがわかりました。これで、選挙で過半数とったら、森友・加計疑惑は終わりとされてはたまりません。北朝鮮問題を国難と言いたいようですが、真の国難は、行政と官僚の私物化ここに至れりのこの二つの問題が安倍首相夫妻がらみであることです。
◎昨日のブログのコメント欄に、AO153さんから次のようなコメントをいただきました：そういえば、靖国神社の遊就館では、南京虐殺事件のことを、「便衣隊掃討」と表現してました。民間人と降伏者をゲリラと認識し、虐殺をなかったことにしようとしてました。
麻生氏が、北朝鮮有事の際の難民について『武装難民』は射殺も考えなければならないという発言をしたことが問題になっていましたが、この『武装難民』という考えは、古くは、日中戦争で使われた言葉で『便衣兵』。便衣兵なら射殺＝虐殺をしたという歴史がありました。麻生さんはたとえ話をしたわけではなく、戦前の事実を頭に置いて同じ話をしていた。すなわち、”戦前”を繰り返す気、十分、と受け取れます。便衣兵をWikipedia で：
便衣兵（べんいへい）とは、一般市民と同じ私服・民族服などを着用し民間人に偽装して、各種敵対行為をする軍人のことである。国際法違反であり、捕虜となっても裁判にかけられ処刑される。
定義「便衣兵」の用語は日中戦争に関連して主に使用される。このほか、戦争・紛争当事国が、「便衣兵」と同義の「隠れ戦闘員」と見なした非合法戦闘員・ゲリラを殺害した行為が、国際法上問題と指摘された例はベトナム戦争、イスラエル・パレスチナ紛争、コロンビア内戦など数多い。
便衣兵は捕虜とは異なり、陸戦法規の保護を適用されない。
◎早速、こういう意見（「琉球歴女」）がネットに。麻生氏の「武装難民」という言葉は、戦前の「便衣兵」を呼び覚まし、ついでに民族差別とくっついて「虐殺」を肯定するような気分を生んでしまいます。
内田樹さんがリツイート
■山崎 雅弘 @mas__yamazaki 9月25日
山崎 雅弘さんが琉球歴女をリツイートしました
この種のウソは、日本軍の南京虐殺を正当化する際にもよく用いられる詭弁だが、そんな「国際常識」など、少なくともいわゆる「先進国」には存在しない。私服の人間を一方的に「便衣兵」と決めつけて殺害する行為は、ハーグ陸戦条約でも禁止されている。
山崎 雅弘さんが追加琉球歴女 @r_rekijyo
武装難民＝便衣兵
便衣兵はとても卑怯。国際法違反で捕虜になっても裁判→処刑が国際常識。
反発してる識者はそんなことも知らないのに、『識者』を名乗って世論を間違った方向に誘導してる。便衣兵に対し交番の警官が丸腰で対応しろって事？無責任…■この種の「難民→武装難民→便衣兵」という二段階の認識すり替えで「外敵の脅威」を煽る人間を見ると、南京虐殺否定論者や、関東大震災時の朝鮮人虐殺否定論者と重なっている。相手側に「殺されても仕方がない原因」があるのだから、殺しても構わない、問題ないという虐殺肯定の論理を嬉々として吐く。
