日本列島すっぽり冷凍庫か冷蔵庫に入れられたようです。箕面でも昨日はバケツの水が凍り、日中、小雪が舞いました。北側の庭では結晶状の雪が解けずに今朝まで。今朝は、また屋根も道も白く凍っていました。最高気温が5℃に達しない寒さ。日本海側や関東以北の大雪を見て震えています。数年前まで暖冬続きだったのに、この寒さ。おまけに火山まで3000年ぶりの噴火。何やら世の中、予測不能な感じがいよいよです。
◎さて、昨日は久しぶりにモーニングショーの玉川徹さんのコーナー「そもそも総研」(1月25日)。取り上げたのは空母の問題。昨年、読売新聞が護衛艦いずもが空母に改修される計画があることを報じました。
政府が空母導入を検討?
空母装備に意味はあるのか? 必要性は?
石井氏による説明。離島防衛に必要と言われています、つまり中国が沖縄の離島を攻撃したらどうするんだという。
真ん中あたりにある下地島空港というのは返還前の1971年、日本政府は琉球政府と”覚書”を結んでいて、自衛隊は軍事利用できないので、那覇以西に戦闘機が離発着できる空港がない。それで、南西諸島防衛で自衛艦隊のあるグループが艦隊を組んで行動するときに艦隊が空から攻撃を受けるのを守るために必要だとされる。
半田氏によると、沖縄本島には民間空港の基地もあるし、米軍基地もある。石垣、宮古、そうした島々にも民間空港があり、戦争になれば民間機の離発着は考えられないので、自衛隊が使って、沖合にいる中国の空母に十分対抗できる。
空母は、攻撃基地を船ごと運んで他国と戦争するために必要なもの。有事の際には地方空港の使用も可能。空母より滑走路の距離も長い。「国土防衛のためなら空母は必要ない」
憲法で専守防衛と決まっている以上は、持たない。
特に潜水艦の餌食に最もなりやすいのが空母。
ジャーナリストの二人は「空母は必要ない」。
石井氏:国力的には中国の方がはるかに上ですので、いくら一生懸命争ったとしても対中国で軍拡競争をしてしまっては泥沼になってしまう。
(国防費が比較にならないということ)
一方、元自衛隊の香田氏は、「我が国の領空域の防衛とシーレーン防衛と言われている海上交通の保護という二つですね。アメリカは確かに鉾ですが、盾としての防衛のためには必要。
いづもを防護型の空母に転用すると、どうしても対潜戦の能力が落ちるので、転用論は一つのアイデアとしては十分理解できるが、海上自衛隊の対潜戦戦力をどうやって維持するかという問題が出てくる。
二人のジャーナリストは、空母保有は、自衛隊発足時からの悲願であったと言います。
1922年、日本海軍が空母「鳳翔(ほうしょう)」を完成。
真珠湾攻撃にも空母が用いられた。
「要するに、空母を持っている海軍は世界の中で一流の海軍だと言われる。帝国海軍の遺伝子を受け継ぐ海自は発足当時からの悲願。そういう気持ちがものすごくある。」(石田氏)
半田氏「私は25年間取材しているが、空母を作ろうということで実際に図面を見たことがある。
ですから、空母は海上自衛隊の悲願であると言える。」
玉川さんがこの二人の意見を香田氏に問いただしてみると:
香田氏「実際にやってきたものとしては非常に心外。部下に対しても常に言ってきたので。」(写真は?小池さん!香田氏は小池氏の時の艦隊司令官だった)
「少なくとも戦略打撃用の攻撃空母ということであれば、ありません。これは逆に言うと、その(発想する)人間は直ちに組織から排除するぐらいの重さです。」
「今の海上交通の保護、あるいは島嶼防衛の中で、必要となれば、あるいは国民の支持というものが許すのであれば、・・・」「空母は持ちたいから持つのではなくて、戦術的な必要性があるということで、空母ありきではない。」
◎以上をまとめると:
で、玉川さんの結びの一言は、
香田氏の言い分のように
空母を攻撃型とか防御型と分けて考えるのはナンセンス。
空母を持つことのメリット、デメリットで考えるべきで、
結局、憲法の専守防衛を守り、軍拡競争の泥沼に嵌らないためにも
護衛艦を空母にする必要は無い! 空母は必要ない‼ でした。