「米軍機が投棄したタンクの後始末は?」と「平昌五輪・初のユニバーサル放送」

山崎雅弘さんがリツィート
nos‏
@unspiritualized 2月22日

ひどい話だと思うでしょ?
ところが、これが沖縄だと、被害者に対して「基地のそばに住むお前らが悪い」「自作自演だ」「反日」だののヘイトデマが殺到するんですよ。


「謝罪すらない」漁業関係者に怒りと悔しさ 米軍機タンク投棄で全面禁漁の小川原湖デーリー東北新聞社https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180222-00010003-dtohoku-l02

◎写真の小さな記事は、23日夕刊の社会面記事です。
テレビでも青森県知事が小野寺防衛大臣にお願いしている様子が放送されました。事故を起こし、火を噴いたタンクを湖に投げ捨てたのはアメリカ軍の戦闘機です。小野寺防衛相は日本の税金で米軍の尻拭いをする気なのでしょうか。

47NEWS
@47news
漁業補償に責任を持ち対応したいと防衛相 http://bit.ly/2onCekG
2018/2/24 09:58
©一般社団法人共同通信社
 小野寺五典防衛相は24日、青森県三村申吾知事との会談で、米軍機の燃料タンク投棄に関し「漁業者に迷惑を掛けている。休漁中の補償をしっかり誠意を持って対応したい」と述べた。

◎この問題を早くから注目していたのが布施裕仁さんです。布施さんといえば、一昨年、前の防衛大臣(ひどかったですねメガネの女性)の時、自衛隊の日報を問い合わせて提出させたジャーナリストです。

ここで問題になるのが日米地位協定。損害賠償についての規定は:

内田樹さんがリツィート
布施祐仁‏
@yujinfuse 2月21日

布施祐仁さんがNHKニュースをリツイートしました
・公務中の米軍の活動による損害賠償については、日米地位協定では25%を日本が75%を米国が負担すると決められている。これは韓米地位協定NATO地位協定でも同じ しかし問題は米側がこの75%を払わず日本が肩代わりしているケースが多いこと。今回も75%は米側が支払う義務があるが…。

NHKニュース
@nhk_news 2月21日
米軍機燃料タンク投棄 地元漁協 漁禁止で補償請求へ #nhk_news http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180221/k10011336811000.html

◎次は共同通信の記事です:

燃料タンク油、自衛隊が回収へ 米軍戦闘機の投棄問題 | 2018/2/21 - 共同通信https://this.kiji.is/338949828128031841


 米軍三沢基地青森県三沢市)所属のF16戦闘機が同県東北町の小川原湖に燃料タンク2個を投棄した問題で、青森県は21日、自衛隊災害派遣を要請し、湖に漏れた油の回収を求めた。これを受け海上自衛隊の部隊が同日夕、現場で油の拡散状況などを確認したが、日没でいったん打ち切った。22日に再開する。


 海自によると、派遣したのは大湊地方隊(同県むつ市)の部隊で、オイルフェンスの設置や吸着マットを使って油を除去する。タンクなどの部品も回収する予定で、小野寺五典防衛相は「米軍が本来回収する案件だが、米側から自衛隊にお願いできないかと要請があった」と説明した。


◎この記事について、布施さんのコメントです。
特に相次ぐ米軍の事故に国民の反発を予測して、「本来なら米軍が回収すべきところだが、米軍からお願いがあって」という発言は『問題発言』だという指摘が鋭いと思いました。布施さんはもっと柔らかい表現ですが。
もともと日米地位協定には、アメリカ側に「現状回復義務」が明記されていないのだそうです。こういう言い訳めいた発言にコロッと騙されますね。世論が、”日米地位協定を改定して、アメリカ軍の『現状回復義務』を明記すべし”という方向に向かわないように、ソフトな言い方だけに、ごまかされてしまいます。(小川原湖の写真は20日のNHKWebニュースから)

布施祐仁‏
@yujinfuse 2月21日


・小野寺防衛大臣の「米軍が本来回収する案件だが、米側から自衛隊にお願いできないかと要請があった」という発現は彼らしい「八方美人」的発言


・まず、何で自衛隊が米軍の尻拭いをしなければならないのか、という感情は私も共有します。その上で、小野寺防衛大臣が言う「本来、米軍が回収する案件」というのは根拠がない話で、日米地位協定では米軍に環境汚染を起こした場合の現状回復義務がないので、国民に対して虚偽の説明をしています。


アメリカとしては日米地位協定で現状回復義務がないのだから、それは当然日本側でやるべきだという考えだと思う。小野寺防衛大臣もそれを分かった上で、国民向けに「本来、米軍が回収すべき案件だが」と言っているのだろう。


・ 本当に自衛隊に尻拭いさせるのではなく、米軍に責任を持たせるためには地位協定の改定が不可欠であるドイツの地位協定では、米軍の現状回復義務を明記しているこの問題を解決するには、ドイツのように地位協定を改定するしかない。

◎昨日、平昌五輪最終日、NHKの4時台、テレビをつけたら「みんなで応援!ピョンチャン2018オリンピック」という番組。
三宅健さんが手話をやっているのにびっくり。全盲の落語家さんと、耳の不自由な方とミッツマングローブさんも。宇野昌磨選手の音楽(プッチーニの「ツゥーランドット」)とスケートとの関係を画面を見ながら・・・耳の聞こえない方のために、「♪すすり泣くようなバイオリン」とか「♪荘厳な合唱」とか「♪”勝利”を確信した歌声」とか画面に文字が出て、前半と後半の音楽の違いと宇野選手の表現が巧みに変わる様子が解説されます。
どういう番組?と思って、番組欄を見直してみると、「初のユニバーサル放送」と書いてあります。
落語家さんにスキー板を触らせてみたり、長さを手を伸ばして計ってみたり・・・、大きな扇風機でスピードスケートの風圧を一身に受ける先頭とその後ろ、三番目とを体験させてみたり、これは障害がなくてもわかりやすくて、とても親切な…オリンピックの解説番組になっています。オリンピックを障害のある人たちでも楽しめるようにという内容。ちょっと感動しました。リオのパラリンピックの時から始まったユニバーサル放送だとか・・・
NHKの番組紹介から(https://www.nhk.or.jp/olympic/universal/index.html

障害のある人もない人もみんなが楽しめる「ユニバーサル放送」。リオデジャネイロパラリンピックのユニバーサル放送でメインパーソナリティーを務めたV6の三宅健さんがピョンチャンオリンピックも担当します。

「みんなで応援! ピョンチャン2018 オリンピック」総合
2月18日(日) 午後6時05分〜6時45分
2月25日(日) 午後4時00分〜5時00分
メインパーソナリティー 三宅健
キャスター 佐々木彩アナウンサー 貴田みどり(聴覚障害
スタジオに視覚障害のある落語家の桂福点さん、聴覚障害のあるアスリートの早瀬憲太郎さん、BS1で放送「スポーツ酒場“語り亭”」でおなじみのミッツ・マングローブさんをお招きし、競技のハイライトをみんなで楽しみます。手話のほか 試合の動きにぴったり合った字幕、視覚障害の方に向けては、音声だけで試合の興奮が伝わる解説を行います。


■メインパーソナリティー 三宅 健
NHKみんなの手話」ナビゲーターを担当して4年目。
2016年、リオデジャネイロパラリンピックで初めて行ったユニバーサル放送番組「みんなで応援!リオパラリンピック」のメインパーソナリティーを担当。今回は、オリンピック放送でのユニバーサル放送番組でも、手話を駆使して見どころをわかりやすく伝えます。