自然に出来た葉脈の葉と金曜デモ


金曜日は生協さんの日です。
6,7人のグループだったのが4人になり、お向かいさんが娘さんの家を手伝いに行くようになってから、3人に。
そのお一人が腰を痛めて重いものが持てなくなり戸別配達に回って、今は2人になる日があります。
辻向こうのSさん、口数が少なく、ご挨拶しても返ってきたことがなくて、グループでお食事会をしても、「そういうの苦手」と言われてから声をかけないようになっていました。でも、そんな食事会もここ十年ほどやったことがありません。
その間に、どうしたことか、Sさんに少しずつ変化が。まず、挨拶が返ってくるようになって、ヨーガに行くとき、桜並木あたりで、黒い老犬とお散歩中のSさんと会い、挨拶して言葉を交わすようになりました。最近は二人きりになっても、Sさんのほうから話しかけてくださるように。

そして、今日、「ほらっ」と言って、つまんで渡されたのが、葉脈がレース状になった枯れ葉でした。「ここで」と指さされたのが、お向かいさんの石垣の間から育っている大きなサツキの植え込み。昨日は冷え込みがきつく青空が広がっていても寒い朝でした。持っている枯れ葉が風で飛ばされそう。
昔、小学校の高学年のころ理科クラブに入っていました。クラブの担当の先生は今年亡くなられたシベリア体験のある池長先生でした。ラムネを作ったり、ホウセンカが赤い水を吸い上げるのを確かめたり。その中で、薬品を使って(だったと思う?)葉っぱを溶かして葉脈だけを残す実験がありました。あれを、自然に任せてやっているようなものです。
二人で他にもないか探ってみると、半分なりかけの物などが出てきました。風が吹くと葉っぱは止まっていませんので、植木屋さんのハサミが入る前の、サツキの伸び具合が不ぞろいな枝の間に絡めとられた葉だけが、雨や日光に曝されて葉の部分を失って葉脈だけが残っていきます。偶然に生まれた天然のレース編み葉脈です。
◎さて、金曜デモ、いつものように「特別な1日」さんのブログを紹介です。今回のタイトルは「『主権なき平和国家 地位協定の国際比較からみる日本の姿』と『1201再稼働反対!首相官邸前抗議』」です。読書に挙げられたこの本、私も今読んでいる途中です。しおりを挟んだ場所を見ると3分の1強くらいのところです。内容紹介をコピーしてみますと:


国連PKOに長らく加わった伊勢崎賢治東京外語大教授、南スーダンの日報問題を暴いたジャーナリストの布施祐仁氏の共著です。どちらもそれなりにバイアスがかかっているのでそういうつもりで読まなくてはいけない人たちですけど(笑)、特に紛争の現場を知っている伊勢崎氏の言うことにはなかなか説得力があるとボクは思っています。


内容は『1.刑事裁判権』、『2.基地管理権』、『3.全土基地方式思いやり予算』、『4.国連PKO地位協定』、『5.日米地位協定改定案』についてです。具体的には日米安保条約の下で、米軍の日本での行動を規定する日米地位協定を他国と比較して、その不平等性について述べたものです。例えば、こんなことが指摘されています。


『韓国や敗戦国であるドイツ、イタリア、イラクよりも日本は不平等な地位協定を結んでいること』、
『他国政府は地位協定の改善を進めてきたにもかかわらず日本政府は交渉すらしようとしないこと』、
『日本はジブチアメリカと同様の不平等な地位協定を押し付けており、ある意味 日本も同罪であること。また自衛隊が海外で犯罪や事故を起こした場合も、日本には法律上は軍隊である自衛隊を裁く法律がないこと』、
地位協定を改善していくには何よりも国民世論の盛り上がりが必要であること』

主権なき平和国家 地位協定の国際比較からみる日本の姿

主権なき平和国家 地位協定の国際比較からみる日本の姿

◎一方の布施氏が挙げたデータを、さすがSPYBOYさん、とても分かりやすい一覧表にまとめておられます:

●例えば本書には布施氏が情報公開で得たこんなデータが出ています(表はボクが作成)。日本側に裁判権があるケースでも、日本政府は米兵を裁くことに消極的です
★2001〜2008年の一般刑法犯の起訴率


◎SPYBOYさんも触れておられますが、憲法改正を巡って二人の著者は意見が異なります(前書きとあとがきでそれぞれ少し書かれている)。本文は、事例がたくさん掲げられ、私は、まだまだ読まないといけないのですが、先に、布施祐仁さんの「あとがき」から端折りながら少し引用です。

・『本書で見てきたように、アメリカと地位協定を結んでいる他の国々と比べても、日本の「主権放棄」ぶりは際立っている。…なぜ日本国民は、アメリカに対して主権を強く主張しようとしないのだろう。国の防衛をアメリカにゆだねているから…・無意識のうちに、主権より平和を優先させているのである。 しかし、その平和は他者の犠牲の上に成り立っているカッコつきの平和である。』


・『東アジアでも、中国が国力を強め、アメリカの力は相対的に低下している。この傾向は今後も続くだろう。そんな中、いつまでもアメリカにおんぶにだっこでは、日本の平和はおぼつかない。この点では、アメリカの同盟国(NATOの加盟国)でありながら、隣国ロシアと軍事的緊張を作らない自主的な外交・安全保障によって領海問題を平和的に解決したノルウェーの経験に学びたい。同盟国=100%同化・依存することでは、決してないのである。』


・『来年2018年は明治維新150周年である。明治の時代も、外国人の治外法権を定めた不平等条約の改定が政治の大きなイシューであった。そして、日本国民の団結によって、アジアで最も早く治外法権の撤廃を実現したのであった。」
『明治から昭和に至る歴史からナショナリズムの危うさも学びつつ、地位協定改定を追求していきたい。』

◎さて、読み終えたSPYBOYさんは、ここから持論が始まります:「昨今の日本人は夜郎自大になるばかりで自分の頭で考える能力も乏しそうです。日本なんて国の主権や独立は諦めて(笑)、アメリカの51番目の州になるのが最も良い手段だとボクは思っています」という結論はともかく、本の紹介はぜひ読んでみてください。


ということで、今週も官邸前抗議へ #金曜官邸前抗議
めっきり寒くなりました。今日の午後6時の気温は11度。また官邸前抗議も寒くなるなーと思ったけど、もう6年やってるわけです😄。少なくとも再稼働を遅らせる効果はあったと思いますからいいんですが、いつまでやらなきゃいけないんだろう。ずっとか?はは😅。まぁ、いいです🤗
今日の参加者は450人。

ここで取り上げられるのが「もんじゅ」。廃炉の想定なく設計され、ナトリウムの取り出しに打つ手がないというニュース。
先に日本原子力開発機構の発表、次に原子力規制委員会の更田豊志委員長の定例会見での発言、その後の原子力研究開発機構の声明と時期を追って内容を紹介されていますので。これも是非、ブログを訪ねて確かめてみてください。
★★★以上、全文はこちらで:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20171201/1512127108