母の退院から4週目と梅雨の中休みの比良山


母が退院してから3週間が経ち、4週目を迎えました。3月16日の小雨の日に門のところで滑って大腿骨骨折で救急車で入院、1週間後に手術、それからリハビリがスタート。それに、血液検査の結果、血糖値が高いことがわかってインスリン注射が始まりました。
退院後2週間は血糖値の検査と注射を看護師さんが見守りに来られていましたが、今は母が自分でするようになっています。数値も安定してきています。
二週間たてば、自分のことは自分でと思っていた母ですが、まだ食事の支度は私がしていました。先週あたりから、昼食のサラダの準備をしたり、一昨日は、夫がテント泊で比良山へ出かけたので、3人分のサラダを準備してくれて、私もそのサラダのお皿を我が家に持ってきて、一人でランチをすることに。
夜も小松菜と鶏肉の煮物を一鍋準備してくれました。味は少し濃い目です。私は気を付けて、夫には悪いと思いながらずっと薄味にしてきました。以前から母の作ったものは私より味が濃いので、これだけは少し注意しないといけないみたいです。
6日に生体腎移植手術を受けた訪問医の先生も今週の金曜日には退院されるとのこと。来月の往診の時、毎日3回測っている血糖値の数値を見て、インスリン注射をやめて薬だけに出来るかどうか判断していただけると思います。

そして、先週の土曜日は、夫が車を出して私が付き添って近くの美容院へパーマをあてに出かけました。丁度骨折した日の前日にパーマをかけたところでした。その日から3か月以上経ちましたので、髪の毛も伸びています。美容院から電話があって迎えに行くと、ショートにして、きれいにウエーブのかかった母の髪の毛の白髪の半分ぐらいがグレイがかっています。入院中から、白髪の根本が少し黒くなって、夫と私で「若返ってるんじゃない!」と驚きました。9月には、ヨガも再開したいと言っていますが、焦らず、どこまで元通りになれるか、母のリハビリ生活も夏の盛りを迎えます。
火曜日は、両親が看護師さんのお世話でお風呂に入る日です。10時に来られて、体温を測り、父の血圧や脈拍、胸に聴診器をあてて、どこも悪くない、心臓以外はということです。父と比べて、血圧が高いし、血糖値も高い母に、お父さんより長生きするには気をつけなあかんね〜と話しかけておられます。母は、「どこも悪くないような強い人に私はついていけない」と言っています。以前は、お父さんを置いて死ねないとか、先に逝ってはお父さんがかわいそうと言っていましたが、今回の入院で、先に逝くのも悪くない?と思ったのか、気が変わったようです。2か月半、父を家に置いたまま一人で入院していて、大丈夫?と思ったのかも。父は黙った人ですが、ずいぶん我慢していただろうと思うのですが、母も、7年前の圧迫骨折の痛みがぶり返したようで、この痛みさえなければ、元気?なのですが、今は少し参っているようです。それでも、自分のことは自分でがモットーの母のこと、少しずつ、家事も出来ることを増やしています。

昨日は父がお風呂に入っている間に、母に庭の奥に生えているフキを取ってきてほしいと言われました。庭に出たついでに草引きをすることに。枯れたドクダミが茂っているのと、やはり笹が茂っています。生協さんのビニール袋3個分の草を引いて、お昼過ぎのごみの回収に間に合うので出しました。夕方、母がフキの茎の煮物と、フキの葉の乾煎り(少し油も使って鰹節をまぶして)を持ってきてくれました。4時ごろには山から戻っていた夫もお酒のあてにこんないいものはないと大喜び。野ブキならぬ庭ブキに食卓がにぎわいました。

母の話では、加賀市の田舎にいる頃でも、フキは植えていて、ご近所に配るほどだったけど、葉っぱを食べたことはなかった。箕面に来て、Yさんの奥さんに教えてもらってよかったとのこと。Yさんというのは、父の大聖寺の実家でもお隣だった同い年。父が箕面で府営住宅の抽選に当たったと聞いて、広い敷地の半分に建っている離れの部分を買って住んでくれないかということになり、6畳と8畳と2間幅の押し入れ、それに4畳半の納戸と土蔵しかないところを買って、台所、玄関,便所、風呂場を箕面の大工さんに頼んでつけてもらって,小1の夏休みの終わりに豊中から引っ越してきました。Yさんの下の男の子が私と同い年、その子が4年生ぐらいの時に、引っ越していかれたので、母がフキの葉の料理の仕方を教わったのは、その4年の間のことだったはずです。フキの根っこをもらって庭に植えたのが今も毎年、フキノトウが出て、フキの煮物やフキの葉の炒め物を母がしています。独特のほろ苦さが白いご飯にも合います。我が家の庭の東の隅にも、毎年フキノトウが出ますので、これから増やして、私も煮物や葉の炒め物をしてみようと思いました。

ところで、4人で夕食のとき、母が夫に、「山は一人で行きはったの?」「一人で楽しいの? おしゃべり相手がいなくてもいいの?」と夫に聞きただしています。山の会に提出する山行計画を置いていきますので、昨日それを見せたら、同行者がいないのを不思議がっていました。夫は「テントを担いで歩いていると体が軽くなって楽しいんです」「一人がいいんです」と説明しています。私が「たまに逃げたくなるんじゃないの、私から」と言ったら、母はそんなに笑わなくてもというぐらい大笑いしていました。
夏山の計画を立てる前に、リウマチ以降まともな山行をしていない夫には自信回復のために必要な比良山武奈ヶ岳と堂満岳山行でした。
・夫のカメラから、トップは、1日目の武奈ヶ岳(1214m)に至る途中、八雲ヶ原周辺とテント。
・真ん中は、コヤマノ岳のブナの若木の林。
木橋は2日目、奥の深谷源流。ここから金糞(カナクソ)峠を越えて堂満(どうまん)岳(1057m)へ。