朝ドラ「あんぱん」と戦後80年

◎昨日は自力整体ヨガの日でAさん宅へ(上の写真)。出がけに庭に出て、お花の好きなAさんの為に沙羅(夏椿)の花のついた枝を切って紙袋に入れて出かけました。

いつも4人ですが、昨日はお一人がお休み。帰りお茶飲み友達で整体の先生のSさんに午後からよかったらとお誘いしたらOKということでした。

↑ 前日お見舞いに出かけたという従姉妹さんのクロスステッチの作品の1つを戴きました。癌を患っておられて余命宣告4年のところ6年目だそうです。美味しそうなショートケーキです。

帰りに夫がSさんを案内して南の庭のミニ畑の2種類の豆をお土産に。↑ 今年も八重の十薬が咲きました。

NHK朝ドラの「あんぱん」主人公の”のぶ”(今田美桜)が女学校を出て教員になりましたが、私は母を思い出しました。母も石川県加賀市山代温泉の近くの田舎出身で女学校を出て教員になりました。髪の毛をひっつめ(髪の毛を全部後ろにまとめるヘアースタイル)にして制服姿で写っているセピア色の写真を覚えています。戦争中で男先生が兵隊にとられて…と言っていましたので時代も重なります。

母も軍国教育をやっていたと話していました。音楽の時間はピアノで和音を弾いて、この音がB29(アメリカの爆弾を積んだ飛行機で、都市の爆撃をした)だから、この音を聞いたら防空壕に逃げなさいと教えていたと。箕面に引っ越して来て、私が小学生5,6年の頃というと戦後10年以上経った頃ですね。教え子だという男性が先生に会いたいと言って家まで訪ねて来られたことがありました。母はまだ30代。母に「お母さん」以外の呼び名があったんだと不思議な感じがしました。母は直ぐ「OOちゃん、よう来たね」と声をかけていました。

母は自分が携わった軍国教育のことをどう思っていたのか、はっきりした言葉で聞いた覚えはないのですが、当時の地図を見せて、昔の勢力圏を表す赤い版図の地図の中国大陸や東南アジアを指しながら、「ここにも元から住んでいた人がいたのに・・・」と言ってました。侵略戦争だとは知らなかったと言いたかったのかもしれません。それと、母はリアリストでフィクションは嫌いでしたが、戦争映画や戦争ドラマは決して観ようとしなかったのを思い出しました。吉永小百合の映画を誘っても、戦争中のことは自分が体験してよく知っていると、そういえば、頑なに拒んでいました。

戦後80年、あの戦争の時代を今20歳代の若い俳優さんがどんな思いで演じているのか、河合優美さんが語っています。しっかりした考えが分ってとても嬉しく頼もしい記事でした。

★戦争に関するところを取り出してコピーして見ました。(色字・太字・下線by蛙)

「あんぱん」蘭子“正義が逆転”のぶに感情爆発「豪ちゃん代弁」河合優実語る裏側“神回”細田佳央太に感謝

スポーツニッポン新聞社 によるストーリー

 

◇「あんぱん」朝田蘭子役・河合優実インタビュー(1)

 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は21日、第38回が放送され、若き石工・原豪(細田佳央太)の戦死が判明。出征前夜にようやく結ばれ、最愛の人の生還を待ち続けた朝田家の次女・蘭子の“正義は逆転”した。朝ドラ初出演で、台詞のないシーンでも表情や仕草で視聴者の心を揺さぶる蘭子役の女優・河合優実(24)に撮影の舞台裏を聞いた。

(略)

そして、この日の第38回。のぶとぶつかり、感情が爆発した。

 「大事な台詞。とにかく、ちゃんとその言葉を言おう、ということを一番心掛けて演じました。のぶが先生になって世の中と一緒に軍国主義に傾いている時に、蘭子が本当に強い気持ちで伝えないといけない、もう豪ちゃんがいないんだから蘭子が代弁しないといけない、そういう感情でした」

 今年は戦後80年を念頭に置いた様々なコンテンツが企画されているが「皆さんが触れる作品の中で、反戦の声をもう一度はっきり伝えるべきだと考えていたので、今回、その役割を担うことができてよかったと思っています豪ちゃんと蘭子を通じて、もう1回皆さんと一緒に、戦争について考えるきっかけにつながったらいいなと願っています」と思いを込めた。

★脚本家の中園ミホさんの意図について:

河合優実、蘭子と豪(細田佳央太)の切ない恋を演じて…「あんぱん」で刻む戦後80年への思い【後編】

――中園さんは「戦後80年という柱を大事にしたい」と語っていました。蘭子や豪のような若者を、今の世代で作り上げる意義をどう感じていますか?

「中園さんがそこを軸にされていたということを初めて明確に聞いたのですが、やはりそうなのだなと思いました。私も今回蘭子を演じる上で、多くの人が見るドラマで何を伝えるべきか考えましたし、反戦を担えたことに大きな意味を感じています

――そうしたテーマの中で、蘭子を演じる時、特に心がけてきたことは何でしょうか?

何より戦後70年の時にはなかったこととして、今起きている戦争がありますそれでも実感がなく、よく分からないという人のほうが多いと思います。でもそれは当時の人々も同じだったのかもしれませんよね。よく分からない大きなものに気付かないうちに絡め取られていくような感覚だったのではないかと想像しています。気付いたら、赤紙が来たら戦争に行かなければいけないというシステムになっていたし、のぶも、ただ一生懸命学校に通っていたら愛国の鑑になっていた。先生になっても、子どもたちの教え方は、のぶの意思とは関係なく決まっていたのだと思います。すべてを俯瞰(ふかん)して理解して立場をとるというより、日々の出来事を積み重ねる中で誰もがどこかに加担していくようになる蘭子の場合は、豪ちゃんを思い、失う日々があったから、戦争反対という方向に進んでいったわけです。そうやって、自分の毎日生きている感覚で、戦争というものに向き合えたらいいなと思いました。とにかく、ドラマを見る間は豪と蘭子のことを考えてくれれば十分で、そのあとに少しでも、未来のために、一緒に戦争のことを考えられればうれしいです

――では、今回「あんぱん」に参加して、改めて気付いた、やなせさんの作品の魅力はどんなところにありますか?

やなせさんの作品には、しっかりとした哲学があって、それは戦争体験や幼少期の体験があったからこそ生まれているのだなと強く感じました。言葉で聞くと簡単に思えるかもしれませんが、台本や、やなせさんが書かれた言葉を読んでいて、現代の私にはない確信めいたものを感じます。例えば『逆転しない正義とは、飢えた人にパンをあげることだ』という言葉を、私が自分の実感とともに言うことは到底できないと思うんです。それを身を持って体感されたからこそ『アンパンマン』が生まれたのだと感じますし、そこには一切のうそがない。その正義の強さが、作品を通して伝わってきます

――俳優として大活躍されている河合さんですが、「この作品をやりたい」と心が動くのは、どんな時なのでしょう。

「今回に限らず『あんぱん』も含めてですが、今、みんなに見てもらうもの、見てもらうべきものは何だろうということを考えますね」

――そうして選んだ作品で、どのような思いを届けたいと考えていますか?

「届け方にはいろいろな形があると思っています。今日一日そのドラマを見た後に『楽しかった』と感じられるだけでも意味がありますし、子どもの頃に見て、大人になってもずっと胸の奥に残っていくようなこともあるでしょう。見る人を通して社会に影響を与えるものもあります。いろいろな種類がありますが、その時の自分が、『自分の心と体を使って、今の人に届けたい』と感じた作品に出演していきたいと思っています」

★あの時代にしては自由人のパン屋さんを演じている阿部サダヲさんの記事も。
草吉の「お国のために死ねて本当に喜んでんのかね、立派だって言わなきゃならないの
かね」という言葉が痛烈です:

連続テレビ小説「あんぱん」で阿部サダヲさん演じる屋村草吉 (C)NHK© MANTANWEB

 豪(細田佳央太さん)の戦死の報せを受け、悲しみに暮れる朝田家。皆が口々に「豪は立派だ」と言う中、押し黙る蘭子(河合優実さん)。深夜、線香を絶やさず起きていた蘭子は、豪の法被に手を合わせ、「豪ちゃん? おなかすいたねえ」と静かに語りかけた。

 その様子を、草吉が神妙な面持ちで見つめていた。そこにのぶ(今田さん)がやって来ると、草吉は「一度だけ、豪と釣りに行った」と切り出す。そして、「出征する前に会っときたい女はいないのか聞いたら、『毎日会ってます』だと。あいつはお国のために死ねて、今ごろ本当に喜んでんのかね。立派だったって言ってやらねえといけないのかね?」と問いかけ、「愛国の先生」とのぶを皮肉ると、その場を立ち去った。