フジバカマにアサギマダラ

昨日、オリンピック招致のことで石原都知事のことを書いたのですが、その追記でぜひ書いておきたいこと。

「私の祖国日本は、第二次大戦の後、自ら招いた戦争への反省のもと、戦争放棄をうたった憲法を採択し、世界の中で唯一、今日までいかなる大きな惨禍にまきこまれることなく過ごしてきました」

これは、IOCの役員が東京に来た時、東京(日本)をアピールする都知事の言葉でした。最初、石原さん、自民党タカ派改憲論ではなかった? オリンピックの為なら何でも言うんだ〜とビックリしました。でも、これが石原都知事の本音だったら、大歓迎ですね。


さて秋の七草のフジバカマ(藤袴)にアサギマダラが連日蜜を求めてやってきます。
ツガイなのか、二匹が戯れるように・・・
   


名前の「アサギ」という色は、司馬遼太郎の小説で新撰組の隊服(=ユニフォームの袖口が白いギザギザ模様のあの羽織)の色が「あさぎ色」と書いてあったので、「あ〜、水色のことか〜」と思ったのが、もう数十年前のこと。漢字で「浅葱」と書いて、その通り、太ネギ色、すなわち藍より薄く、水色より濃く、薄い青緑色のことだそうです。蝶の羽の色がこの色です。

   幼虫の食草となるガガイモ科植物はどれも毒性の強いアルカロイドを含む。また、成虫がよく吸蜜するヒヨドリバナやフジバカマも、蜜にアルカロイドを含む。アサギマダラはこれらのアルカロイドを取りこむことで毒化し、敵から身を守っている。アサギマダラは幼虫・蛹・成虫とどれも鮮やかな体色をしているが、これは毒を持っていることを敵に知らせる警戒色と考えられている。

   研究者達によって、夏に日本本土で発生したアサギマダラは秋になると南西諸島や台湾まで南下、繁殖した子孫が春に北上し、日本本土に再び現れるという行動が明らかになった。中には直線距離で1,500km以上移動した個体や、1日あたり200km以上の速さで移動した個体もある。

敵から身を守るため、自ら体内に毒を製造する不思議な蝶です。
ヒトには全く警戒心がなく、お食事中、レンズを接近させても、吸引に合わせてゆっくり羽を動かしながらじ〜っとしています。
飛び立つ時も、忙しなく羽をはばたかせるのではなくて、優雅にフ〜ワリ、フワ、フワ〜って感じです。
   

今朝はオレンジ色の蝶もやってきました。
どうも、調べると、ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)の褄が黒くない方のオスのようです。