「神の雫」って?

 我が家で一番最初に買ったエアコンの室外機が唸りだしました。
先日テレビの工事に来た方が、電気製品は古いのを使い続けていると電気代が大変です。新しい機械に変えたら驚くほど電気代が節約できます、と話していました。だからというわけでもないのですが、換え時かな〜ということで、出かけた国道沿いの電気店に行く途中、前日の雪が残っていました。

14日のバレンタイン・デイの日経夕刊一面記事は、「GDP実質1.1%減」で「中国を下回り日本3位確定」という見出しでした。

 2010年の日本の名目国内総生産GDP)の実額が、初めて中国の名目GDPを下回った。1968年以来、日本は米国に次ぐ世界第2位の経済規模を保ってきたが、10年年間では中国に次ぐ第3位になったことが確定した。
 内閣府の試算では、日本の10年の名目GDPはドル換算で5兆4742億ドル(円ベースでは479兆2231億円)。これに対して中国の名目GDPは5兆9786億ドルで、日本が中国を4044億ドル下回った。
 円高・ドル安の進行で日本のドル換算のGDPは押し上げられたものの、中国の経済成長がこれを上回った。ただ人口規模では中国は日本の10倍であり、経済の質を示す1人当たりGDPでは中国は日本の10分の1程度にとどまっている。
 日中逆転で日本の名目GDP規模は世界第3位になったが、第4位のドイツとはなお2兆ドル以上の開きがある。

だから、どうした?というわけでもありませんが、同じ新聞に日本を励ます記事が載っています。
「フランス見本市協会日本代表」という肩書きのフランス人、ジャン・バルテルミーという方が、業界?の新年会で経済産業省の日本人が、「フランスブランドは世界中でイメージが確立されており、うらやましい」とぼやいた?ことに対して、逆に、「日本の近年のダイナミズムを称賛した」と日本を褒め称えておられます。日本人の自信回復にも繋がりますので引用してみます。

 海外では日本の食文化、漫画、ファッションなどのソフトパワーが高く評価され、原子力発電所や新幹線などのインフラ入札でも存在感を増している。
 長い間、海外で日本といえば、機能的で小型の電気・電子製品や信頼性の高い自動車・バイクといった「ハード」グッズのイメージが強く、日本文化といえば浮世絵に代表される歴史的文化の知名度が高かった。しかし最近、日本のライフスタイルの「ソフト」パワーの影響力が強まっている。
 今日ヨーロッパでは、日本のファッションクリエーターやキャラクター名、「みそ」や「わさび」までもが幅広い世代に知られている。現代日本の建築家やアーティストの国際的評価はとみに高まっている。国内が萎縮しても、日本ブランドは海外のさまざまな分野で力を発揮しているように思う。
 通産省が「クール・ジャパン」という新戦略で日本文化を発信したり、農林水産省がヨーロッパの国際食品見本市で「おいしい」をロゴマークに使って日本食をアピールしたりと、現代日本の文化を広げようとの動きが盛んだ。「クール」という言葉が最も適切かどうかは別として、日本をハードな技術からソフトなイメージへと近づけるのに役立つと思う。
 在日フランス大使館の2011年のニューイヤーカードのビジュアルは、フランスでも高く評価されている漫画「神の雫(しずく)」。これはまさに、日本の現代文化へのオマージュではないだろうか? 

で、「神の雫」って? 漫画? 知らないですね〜〜??
調べてみたら、2004年(平成16)年から週刊漫画雑誌「モーニング」で連載が始まり、昨年テレビドラマ化された、といいます。
物語は、世界的なワイン評論家の遺産を得るため実子と養子がテイスティングを競うという設定。漫画ではまだ、最高のワインである「神の雫」は決まっていない。しかし、テレビでは、「神の雫」がシャトー・ル・ピュイの2003年物だった。そんな情報が伝わり、漫画が各国語に翻訳されたため、日本のほか韓国や米国からも注文が殺到。1本15ユーロ(約1700円)程度だった03年物が香港で1000ユーロ以上で取引され、投機の対象になっていることを恐れて製造元では出荷を止めたという騒ぎにまで。2009年7月、料理本アカデミー賞と言われるグルマン世界料理本大賞の最高位の賞である"殿堂"をパリで受賞。2010年1月、フランスのワイン専門誌「ラ・ルビュー・ド・バン・ド・フランス」が「今年の特別賞」(最高賞)に原作者の亜樹直と作画のオキモト・シュウを選出。ワインの宣伝に貢献したとして評価された。最高賞に日本人が選ばれたのは初めて。知らなかった・・・
ワインの薀蓄がフランスでも評判だったそうです。 知らなかった・・・
フランス人が日本人を励ます記事の落ちで落ちないというのでは落ち着けません・・・

神の雫(1) (モーニング KC)

神の雫(1) (モーニング KC)