「七つの社会的罪」(小出先生発言より)


月曜日の参院議員・行政監視委員会参考人の一人、小出弘章先生の発言を全文書き起こしされているサイトがあります。
そこから、小出氏が最後の締めくくりに取り上げられたマハトマ・ガンジーの言葉が気になって調べて見ました。
書き起こしサイトから小出氏の発言どおりをまず引用してみます。(引用先を見失ってしまいました)


 最後になりますが、ガンジー
『7つの社会的罪』 ということを言っていて、彼のお墓にこれが碑文で残っている、のだそうです。
 一番始めは「理念なき政治」です。
 この場にお集まりの方々は政治に携わっている方ですので、えー、十分にこの言葉をかみしめて頂きたいとおもいます。
 そのほかたくさん、
労働なき富
「良心なき快楽」
「人格なき知識」
「道徳なき商業」、 これは多分、東京電力始めとする電力会社に私は当てはまると思います。
 そして「人間性なき科学」 と、これは私も含めた、いわゆるアカデミズムの世界がこれまで原子力に丸ごと加担してきたと、いうことを私はこれで問いたいと思います。
 最後は「献身なき崇拝」 と、宗教お持ちの方はこの言葉もかみしめて頂きたいと思います。
 えー、終りにします。ありがとうございました。

英語の勉強のつもりで:

七つの社会的罪 (Seven Social Sins)

1.理念なき政治 Politics without Principles
2.労働なき富 Wealth without Work
3.良心なき快楽 Pleasure without Conscience
4.人格なき学識 Knowledge without Character
5.道徳なき商業 Commerce without Morality
6.人間性なき科学 Science without Humanity
7.献身なき信仰 Worship without Sacrifice


もう何十年も前に、農家の人が農薬漬けのお米は自家米としては食べず農協に出して、安全なお米だけは別に作っているという話を聞いて、本当に驚いた事があります。日本人は変ってしまったと情けなくなりました。昔は逆だったのではないの?! 農家の、食を預かっている人間の誇りはないの、と憤りを覚えた事があります。その頃から、役場(公務員)の人間や、交通機関に働く人たちの、矜持というかプライドがなくなって、事故は起こるは、不祥事は後をたたないは、と社会が崩れてきたように思ったものです。働く事がお金のためだけになってしまえばそうなってしまっても仕方がない。そして、先日の主婦談義ではありませんが、原発反対について考える事を辞めてしまった私(たち)も「良心なき快楽」を求め「道徳なき商業」「理念なき政治」を許してきたのでしょう。
小出先生は、政治には絶望しかない、と仰っています。しかし、参考人として裂帛の意見を吐かれる先生の想いの底には微かな希望、先生の想いを受け止める人たちがこの国にはまだ居るはず、という微かな希望を感じざるを得ません。