子どもは宝そしてニュースあれこれから

何処のニュース番組だったか、小学生の子供たちに原発是非を問う番組がありました。意外なことに3分の2が原発賛成、3分の1が原発反対。その理由が「電気がないと経済が困るから」「火力発電ではCO2が増えるから」というもの。
やっぱり、教育って大きい、教科書まで配っていたという推進派の宣伝の効果てきめん!です。ところが、反対派の生徒たちが、「人口の少ない場所でも困る人を出してまで電気を使うのは良くない」、「我慢して、困る人たちが無くなるのならその方が良いから」と、カワイイことを言います。話し合いが終わって女の子が取材のマイクに向かって「原発絶対賛成と思っていたけど考え直してみたい」。
話し合いって必要ですね〜。みんなで色んな意見を出し合って自分で考えてみることって大事ですね。
昨夜のニュースウォッチ9、瀬戸内寂聴さんが被災地を訪れ、200人の子供たちの前でお話をしたあとの質問コーナーで「戦争を書いた本がありますか」、「あります。でも、あなたたちは戦争を知らないから分ってもらえないと思うの。どうしてそんな質問を?」、「津波の災害の後が戦争の跡みたいだから」。
もう1つの質問。「寂聴さんにとって大切なものは何ですか」に、「そうね、育っていくあなたたち、未来を担うあなたたち、復興はあなたたちにかかっていると思うから」。
本当に、子どもは国の宝です。

今朝のニュースでは、イタリアの原発再開を問う国民投票は57%の投票率で、95%が反対。これでドイツ、スイスについでイタリアも脱原発を選択しました。
日本は昨日のNHK世論調査の結果では、原発を減らすべきが47%、原発廃止が18%。事故後3ヶ月でやっと半数近くが減らすべきになってきました(回答数1100ほど)。事故の当事国であり、避難を余儀なくされている人たちの様子がこれだけ報道されていてもなのですから、日本の「原発安全神話」のマインドコントロールがいかにキツイかがわかります。日曜のお昼は息子と二人でした。息子が「鉄腕アトムはどうなるのかな〜。もう読まれなくなるかもな〜。妹はウランちゃんやからな〜」と言います。「ホントね〜。原子力が先端の科学技術で憧れてた時代があったのね〜」と。イタリア市民の一人は歓喜の渦の中で「原子力は時代遅れのエネルギー」と言っていました。手塚治虫さんなら、何と言われるでしょうね・・・

橋下大阪府知事に毎日テレビの「ちちんぷいぷい」が関電の15%節電について話を聞いていました。
関西広域連合で自主的に5〜10%の節電に取組もうと、関電に資料請求した時は一切応じず無視しておきながら根拠も示さず突然の「15%節電をお願いしたい」発表、その後資料は示されたそうですが。「お願い」にはなっていますが「命令」です。
この方たちの言葉は3月11日以降普通の日本語としては誰も考えられなくなっています。その辺の「言葉の問題」について内田樹氏は昨日のブログ「メルトダウンする言葉」(http://blog.tatsuru.com/)で触れています。責任ある立場の人たちが発する言葉を軽く軽くすることで責任を免れようとする傾向について語っています。菅首相の辞める辞めないの騙し言葉。岡田さんはじめ取巻きさんの右往左往する言葉。すでに何を言っても信用されなくなっています。亀井さんの「部下が介錯する介錯すると刀を振り回している」というのは面白い言い方ですが。
橋下知事の「脱原発」について、葵祭の時、京都で集まった学生時代の友人の一人が「人気取り」と言い、私は「本気。理由は7人の子供を持つお父さんだから」と言ったら、その友人は「優しい受け取り方ね〜そうだといいけど」と。昨日のやり取りを見て、やっぱり本気と安心しました。「脱原発の結果、二酸化炭素が増えるというが、自然エネルギーの技術革新が今以上に進んでカバー出来るまでの間は仕方がない」。「放射能の危険より二酸化炭素の方がマシ」という考えに私も大賛成です。「そこを政治が判断すべきです」と橋下知事

その友人と一致したのが沖縄の仲井真知事について、「あんなに頑張るとは思わなかった」と。二人で、「やっぱり住民の為にと腹をくくればアメリカも日本政府も怖くなくなって強くなれるのね〜」。その沖縄。昨日、北沢防衛相が仲井真知事に「V字滑走路で行く」と伝達。仲井真知事は呆れていました。
関西テレビのアンカーでの解説では、「アメリカにも見直しの動きが出ている今、何を言ってるんだ!」と呆れ解説。本当にこの国に今政治はありません。あの危険なオスプレイも配備される事が決まり、これにも沖縄は反対しています。北沢氏は「騒音が高いとか危険性が除去できないなら米国に意見を言うが、そういう状況にないと判断した」と容認の意向を伝えました。知事は、開発段階で事故が相次いだことを指摘し、「県民代表として、とても分りましたと言えない」と。政府は一体どっちを向いているのか? 住民の意思をアメリカに伝えることがそんなに怖いことなんでしょうか?
アメリカといえば、親近感を感じる国の一位が日本を抜いて中国になったそうです。それを聞いたコメンテーターの森永卓郎さんは、「2番目なんだから、アメリカももう少し日本を解放してくれてもいいんじゃないの」。
3・11からもうすぐ100日。
日本人は今考える事、考えなければならないことが一杯あります。
一杯考えて、自分の事は自分で判断できるようになって、そういう代表を国会に送り出して、
文学者だけでなくて、日本人の心情と政策を、世界に向けて解り易くアピールして欲しいです。