「原発を語るとき」(「通販生活」)

カタログハウス発行の「通販生活」秋冬号の封筒に書かれた「原発を語るとき」です。
原発関連記事にも良い内容があります。


原発を語るとき


廃止論であろうと
再開論であろうと
原発を語るときは
心を福島に置いて語る習慣を
身につけよう


福島でつくられた原発電力は
東京で消費されたから
つまるところ
福島の子たちは
東京の子たちの身代わりになった
福島の親たちは
東京の親たちの身代わりになった
大阪で消費される原発電力は
どの県でつくられているのだろう


五年後の甲状腺ガン
十年後の白血病
春夏秋冬気にかかる
福島の子たち親たちを棚に上げて
原発を語ることの
恥ずかしさよ


お薦めです。<【西ドイツ放送】 死の地域に生きる>(cangaelのアンテナから「shuueiのメモ」をクリックして)
南相馬の人たちの暮らしを取材した28分ほどの映像です。(コチラ:http://d.hatena.ne.jp/shuuei/

先日の毎日放送の「放射能汚染の時代を生きる〜”異端”の研究者たち」の番組の中で小出裕章さんが初めて福島の人たちの前で講演される場面がありました。
「子供達は避難させるべきです。しかし、子どもを避難させて親が残れば家庭が崩壊してしまいます。残れば健康被害。逃げれば心が崩壊してしまいます。」「私の仕事場の放射線管理区域では水は飲んではいけないと法律で決められています。子どもは入れない。子どもは産めない。しかし、今、福島は私が管理している管理区域よりも放射線で汚れています。世界が全く逆転してしまった。私もどうしてよいのか分らない。」と話しておられました。
千葉県の柏市でもホットスポットが見つかっています。この春子供達がいる所へと夫妻でマンションを引き払って引っ越されたのが柏市でした。それ以前に同じように引っ越していかれたのが佐倉でした。大丈夫かな〜と心配していますが、大阪も無事とはいえないかもしれません。

今朝のモーニングバードでは、専門家の方が「福島の原発事故現場からは今も1億(単位が?)の放射能が洩れ続けている。事故当時は800万倍だったが。遮蔽されているわけではないので洩れている状態だ」と。政府の発表や新聞を読んでいると忘れてしまっていますが、そうでした。事故は収まっていない、ということは放射能汚染もまだ続いているということです。海や地下水だけでなく大気の汚染も。

小出さんが仰っているようにあの日を境に日本は変ってしまったのですから、放射能と無縁の生活は既にあり得ないのでしょう。早く、二度とこんなことが起こる心配のない日本にしたいという覚悟を、みんなでしたいと思います。