原発記事あれこれ・・・(橋下市長と飯田哲也氏)

「光は辺境から・・・」(NHK「自由民権 東北で始まる」の番組)をまとめながら、思ったこと。”一般教養の憲法の授業でも習わなかったけど〜”。でも、よく考えたら、五日市憲法が発見された昭和43年といえば、もう社会人になっていました。川口是先生の講義で触れられなかったのは当然。ということは、少なくとも私たち世代を含めて50代以上の者は、新憲法に匹敵するような内容の憲法草案が民間に存在したという事実そのものを知らないわけです。GHQと民間の憲法研究会や鈴木安蔵のことも…それで、憲法を変えなきゃっていうのが出てきたのか〜ふぅ〜〜〜ん、なんて思っているうちに、もう2月です。
細野大臣(環境・原発事故担当)が40年以上の原発の再稼働は有り得ないと言ったら、即、官房長官が1日午前の記者会見で、「一つ一つ具体的に考えていく」と、「一律廃炉の方針には否定的な考えを示した」(日経)とか。どうなってるのこの政府は!(怒)
さて、一寸遅れ気味ですが、一昨日、先月31日の新聞記事をフォローしておきます。

日本経済新聞の31日(火)の夕刊一面より:

IAEA「問題ない」 大飯原発 耐性調査で報告書

関西電力大飯原発3,4号機(福井県)の再稼働に向けたストレステスト(耐性調査)結果を妥当とした経済産業省原子力安全・保安院の審査案について、国際原子力機関IAEA)の調査団は31日、IAEAの基準に照らして問題ないと結論づけ、保安院に報告書を出した。保安院は今後、最終審査結果を作成し、原子力安全委員会に報告する。


同じ日経夕刊、社会面(19頁)真ん中囲み記事:

ストレステスト巡り 橋下市長「政府・電力会社にも」 原発再稼働に苦言

 大阪市の橋下市長は31日、関西電力大飯原発福井県おおい町)を含めた原発の再稼働に関し、「発電施設の安全性ばかりチェックしているが、政府や電力会社の組織が非常時に機能するかどうかのストレステスト(耐性調査)も必要だ」と述べ、政府や企業の危機対応能力に疑問を呈した。
 橋下市長は市役所で報道陣に「原発の施設が安全だったとしても、それを扱う側の組織にも問題がある。国民の不信感は政府や電力会社の組織に向いている」と語った。

そして、同じ31日の読売新聞夕刊、10面。囲み記事は「維新ブレーンが語る」シリーズの10回目で飯田哲也氏(53)です。
環境エネルギー政策研究所長の飯田哲也氏、コラムの紹介では:政府の「総合資源エネルギー調査会・基本問題委員会」、「原子力事故再発防止顧問会議」の委員を務める。持続可能な社会づくりに向けた新エネルギー政策を提言している。
脱原発再生可能エネルギーの問題ではテレビでの出演でもおなじみの飯田氏ですが、「大阪市の特別顧問・エネルギー政策担当」でもあります。
記事から引用です。聞き手は梶多恵子記者。

橋下徹市長は「脱原発依存」を掲げているが?>
飯田:非常にはっきりと政治メッセージを出し、「責任は自分が負うからやれ」と、結果を短期間で示そうとする実行力は魅力だ。私の役割は、橋下さんの政治決断を実行するため、しっかりとした素案を作ることだ。


<まず取り組む施策は?>
原発を再稼働しない状態で、この夏の安定供給の見通しを示すことだ。関西電力には、電力ピーク時に向けて、他電力からの電力融通、揚水発電の活用などのほか、企業の自家発電所などの電気をオンデマンド(注文対応)で買い取る市場の整備も求めたい。電気を送るために必要な設備や発電事業者との契約が整えば、数百キロ・ワットは調達でき、電力は充分に足りる。


原発停止で経済への影響が懸念されているが?>
自家発電所などを使った分散発電や省エネへの投資優遇で安定供給と経済活性化が達成できる。小規模分散型の太陽光、風力発電は、投資優遇策で一気に普及が加速し、経済の活性化にも効果がある。関西にはパナソニック、シャープ、京セラなど太陽光発電の中心メーカーがあり、おひざ元でしっかり広げることが大事だ。


<大阪でこうした取り組みを進める意義は?>
原発依存度が高い大阪で実現すれば、全国的な影響は大きい。昔は国が考えるだけだったエネルギー政策で、分散型エネルギーの導入が進むにつれ、地域の担う役割が高くなっている。自治体が新しい制度を先んじて導入し、他の地域への広がりを経て、国全体を動かしていく。リーダーシップのある橋下市長がいる大阪は、その手応えがある唯一の自治体ではないか。

橋下大阪市長(維新の会)のブレーンにはいろんな方たちがいますね。
野田総理は「維新の会」を利用?しようとする勢力を「シロアリ」と言いましたが、さて、「維新の会」はいよいよ坂本竜馬にならって「船中八策」を作るそうです。勝手に解釈すると旗印、綱領、宣言ですよね。これに同意しない人とは組まないと言うことは、”シロアリ退治”とも取れます。
さあ、いよいよ、何がしたいのか判ってくるでしょうか? 憲法は? 
脱原発に関しては飯田氏がブレーンということで信頼できそうですが。
讀賣の「維新ブレーン 語る」シリーズは昨夕11人目で終わりました。今日新聞回収日なので、昨日、あわてて、隣から来ている夕刊をチェックして9人分を見つけました。そのうち、メンバーと気になる記事を取り上げてみたいと思っています。

写真のウインタークレマチス、いよいよ葉が枯れ落ちてくると、黒々とした茎が和名の「テッセン=鉄線」になってきました。