「アーティスト」

土曜日の午後、夫の「行くぞ〜」の掛け声で、今回は歩いて映画館へ。
「アーティスト」です。アカデミー賞五部門で賞を取ったサイレント映画とか。
見終わった感想は、粋でオシャレな映画でした。狂言回しの芸達者な犬も可愛かったし。
映画らしい映画というか、映画でなければできない楽しみがいっぱい。
サイレント映画というより、時代がサイレントからトーキーへ変わる映画界のスターを扱っている背景として本当に上手に扱っています。
出だしのサイレント映画の劇中劇シーンでは本格的な無声映画の再現で、メイクもファッションも1920年代後半ソックリそのまま。
大きな劇場でフルオーケストラが伴奏でその無声映画を楽しんでいるシーンも豪華です。
本編のドラマが始まるとその無声・サイレントが、意図的に音が現れたり消されたり、でなるほど、そういうことか・・・と無声・サイレントが主役ではないことがわかってきます。ステキなラブロマンスと映画の大きな転換期を絡めて描かれた何とも素敵な映画らしい映画。


監督・脚本・編集: ミシェル・アザナヴィシウス
キャスト:無声映画のスター・ジョージ:ジャン・デュジャルダン
     ジョージに見いだされトーキーのスターとなるペピー:ベレニス・ベジョ


カンヌでは主演男優賞を、アメリカではアカデミー作品賞を取っているフランス映画でした。

帰り、歩きながら赤い椿、紅白の梅、黄色いさんしゅう、ピンクの桜,、白いモクレンが同時に咲いているのを見て、
まるで北国の春みたい・・・でした。