一昨夜は暖かく、次の日は雨という予報も出ていたので、10時を過ぎてからカメラを持って夜桜見物です。
写るかどうか、物は試し、ということで街灯と車のヘッドライト頼みで撮ってみました。
桜の命が漲(みなぎ)って、夜の桜は昼間より妖しく勢いが増しています。
さて、<大阪府と大阪市による専門家会議「エネルギー戦略会議」は、10日、関西電力の大飯原発3,4号機を含む原発の再稼働について、国と関電に対する8つの条件を掲げた。同会議は脱原発依存に向けた関電の株主提案もまとめているが、8条件はこれとは別に作成。「国民が信頼できる独立性の高い原子力規制庁」の創設を提案し、原発から100キロ圏内の自治体との安全協定締結も求めている。日経朝刊10日(火)>
エネルギー戦略会議が示した原発再稼働の8条件
◎国民が信頼できる規制機関として独立性の高い規制庁を設立する
◎新体制のもとで安全基準を根本から作り直す
◎新体制のもとで新たな安全基準に基づいた完全なストレステストを実施する
◎事故発生を前提とした防災計画と危機管理体制を構築する
◎原発から100キロ程度の広域の住民の同意を得て自治体との安全協定を締結する
◎使用済み核燃料の最終処理体制を確立し、その実現が見通せるようにする
◎電力需給について徹底的に検証する
◎事故収束と損害賠償など原発事故で生じる倒産リスクを最小化する
予報通り朝から雨、ヨガに行くとき、桜のトンネルを撮ってみました↓
日経11日(水)の朝刊より:
「大阪市、関電株主提案の内容決定 可決狙い議題再分化 株主賛同狙い書面送付へ」
関西電力に原発全廃などを求める大阪市の株主提案が10日、確定した。ただ他の株主には関電とつながりの強い企業も多く、可決へのハードルは高い。市は部分的にでも同意しやすいよう、5つだった議案を最終的に8つに分割。関電の株主リストを調べ、賛同を求める書面の送付を検討するなど、1議案でも可決にこぎ着けられるよう現実路線で戦略を練り始めた。(図の左下、13.3%は「外国人」)
大阪市の橋下徹市長は10日、府市のエネルギー戦略会議で議論された原発再稼働の8条件について「政治的メッセージとして提示した」と述べ、次期衆院選で争点化する考えを明らかにした。
橋下市長は従来、大飯原発の再稼働に反対の立場を示していたが、この日は「再稼働反対と言うだけではダメ」と容認にも含みを持たせた。
その上で「新しい電力供給体制をつくるため一歩を踏み出す」と述べ、大飯原発3,4号機の再稼働に向けた動きが進む中で「国の手順と僕の手順と、国民がどちらを選択するかだ」と強調した。(以上日経記事より)
以下省略しようとした記事を載せてみます:
「橋下市長は支離滅裂」官房長官<藤村官房長官は10日の記者会見で、大阪府と大阪市が原発を再稼働するための8条件の原案をまとめたことに関して「橋下徹市長は自分たちの条件が生かされるか生かされないかは関係ないと言っており、支離滅裂なところもある」と疑問を呈した。>
次の日の夕刊に橋下市長の反論が載りました:
「官房長官発言に橋下市長が反論 『支離滅裂』巡り」<「僕は普段から支離滅裂ですが」と前置きしたうえで「政府は国民全体の理解が必要と言ったり、理解と同意は違うと言ったり、ころっと変わった。有権者には伝わらない」と反論した。
橋下市長は「政府の方針が分からないから、8条件をどうせ聞いてくれないと思って『国は無視すればいい』と言った」と説明。「政府が説明をしてくれるなら、(原発の)地元ではないが関西電力の株主として聞かせていただきたい」と述べた。
橋下氏のやんちゃな言い方に藤村官房長官が何とか一矢を報いたという感じですが、「支離滅裂」はお互い様のようです。橋下市長も戦略会議がせっかく良いことを決めたのだから、大人の話し方をしてほしいです。”口は災いの元”ですね。脱原発は命に係わる選択ですから、いろんな考え方や色んな立場の人たちが一緒に関わることが出来るよう、先頭に立つ橋下さんには言動慎重にとお願いしたいです。