お花見日和(そもそも総研・再稼働問題)


前日の雨でも桜は散らず、春の青空を背景に昨日はお花見日和。朝から桜のトンネルは人出と車で賑わっています。
お昼過ぎ、3人で”循環器(病院)”へ父を見舞ってから、自転車で市役所の近くの写真屋さんへ先日の御影の写真を受け取りがてらカメラを持って出かけました。
3月のお雛さんの折り紙で頼まれ事を果たせなかったのが気がかりだったKさんにバッタリ桜の下で会えました。
Kさんもお花見でした。折り紙の件お話をしてリラ情報を交換してから別れました。
所々で自転車を止めて、車が途切れたあたりで道の真ん中で写真を撮ります。中にはトンネルで駐車しながら写真を撮ったり、車の中でお花見している人もあります。
タクシーや「風の杜」の車はお客様サービスでわざわざ迂回してトンネルを超スローで走っています。
父は、1年1度のお花見シーズンを逃すことになりました。母は覚悟しているとはいえ、少し激しくなった物忘れに「まぁ、もう歳だから・・・」と言いきかせています。
樹齢80年以上はあるだろうという古木が、全面に淡いピンクの花をつけて春風に揺れているのを見るとやはり圧倒されます。帰りは芦原池の傍を自転車を引いて帰ってきました。
さて、木曜日、モーニングバード(テレ朝)の「そもそも総研」は大飯原発再稼働の問題を取り上げていました。
解説用の図解が黒板みたいで分りやすいので写真で紹介してみます。(テレビの正面から写していないので画面が少し歪んでいます)
関電の「電気が足りない」については飯田哲也氏に取材しています。飯田氏の話では、「関電は政府と一体となって再稼働前提で進めている。電力会社が今の仕組みで独占でいられるのは電気の安定供給義務を負っているからであり、足りない数字を出せばいいという姿勢そのものが、既に社会的責任を放棄していて独占の資格がない」というものでした。

「足りない」という計算には、バックアップシステムの電力の計算が大幅に少なく見積もられているし、融通してもらえる電力も過小に見積もられている。また、電力の買い上げ価格を上げることで増える電力もあるのにそれも考えられていない。そしてなぜか太陽光発電も計算に入っていない。とにかく、再稼働してもらえる、電気が足りないと言えば再稼働せざるを得ないだろうという姿勢が見え見えだということでした。



昼間のニュース番組で「政府は自分が決めた安全基準に適合すれば、夏の電気が足りない(経産省試算で19.6%の供給不足)ので、合意がなくても理解があれば大飯原発再稼働、としている。関電は安全のことはお構いなし、政府が安全確認して要請があれば全原発再稼働の方針。こんなん無茶苦茶です」という橋下市長の憤りは当然!です。

30キロ圏内地方自治体の昨夜のNHKのアンケート結果は8割が慎重にでした。「福島原発の検証がまだ終わらない内に政治的判断で再稼働の検討をすることに被災県として忸怩たる思いがある」と福島県知事も。


橋下大阪市長については、少し思うところがあります。
大阪の戦略会議が出した「再稼動の8条件」を作成したのは飯田哲也氏と古賀茂明氏の二人だと言われています。
その古賀氏自身の先日の解説からは「再稼働の条件」は再稼働阻止のための条件であることがはっきりしています。この8つの条件を本当に守ろうと思えば今すぐ再稼動なんて出来ないし、原発の存在そのものを否定せざるを得ない。という事は、「再稼働の条件」と言いつつ脱原発を要求しているようなものです。こういうのを「東大話法」とか「官僚のやること」というのでしょうか。「条件」そのものが政治的で、こういうやり方もアリ?!と思いますが、元官僚をブレーンにした橋下さんたちのやり方です。(橋下さん自身やれるわけないと思っているか本気で飲ませる気がないのでついつい口に出て、藤村官房長官に支離滅裂と突っ込まれたわけでした。)
8つの条件の中に「原発から100キロ程度の広域の住民の同意を得て自治体との安全協定を締結する」という条件があり、100キロ圏は原発の地元という理解だと思っていました。ところが、橋下氏は「大阪は地元ではないが関電の株主として政府の話を聞かせていただきたい」と発言されています。どうも、橋下氏は「再稼働の条件」を現政権を攻撃する道具として使えると思って、その内容そのものにはあまり関心がないのか、一寸ズレがあるな〜と思っています。
勿論政府のやり方そのものは橋下市長ならずとも無茶苦茶だと思っていますが、チョット要注意かな〜とも。それでも大飯原発の再稼動が阻止されればそれはそれでいいかとも思っていますが・・・。

(←長浜の黒壁ガラス館で買ったカンガエル・考えています)