「福島第1原発のセシウム137は、チェルノブイリの85倍より多い」

本日、1000万人署名報告と「原子力都市」に次いで、2つ目の記事になります。
今日は日曜日、息子も一緒にお昼過ぎ4人で病院へ。父が髭をそりたいと言いますのでベッドの上で髭剃り。売店(コンビニ)でシェービングクリームを買って来て、後は夫におまかせです。私はタオルをお湯に浸して蒸しタオルにしたりのお手伝い。久しぶりにサッパリして嬉しそうでした。先日、私がデジカメで撮った桜のトンネルを父に見せてお花見をしたときのことです。へぇ〜〜こんなに!と驚いていました。窓のない廊下側の4人部屋なので外は一切見えず外界の様子は分らないし、桜がつぼみ状態だったのがこんなに満開になっているのは信じられなくてビックリするのも分かります。季節の移ろいっていうのはある日突然ということですね。特に桜の花の咲きっぷりは驚嘆!でしょう。その桜花、昨日あたりから桜吹雪に変わっています。帰りは桜を訪ねてウロウロ回り道をしながら車中お花見をして帰りました。

大飯原発が政府の誰が見ても見え透いたこんなやり方で再稼動されたら、本当に日本の原発事故は無かったことになり、原発事故現場の福島や周辺の被曝者は文字通りの棄民となります。その為に声を上げる必要がありますね。私も昨日、野田総理、枝野経産相福井県知事にメールを送りました。私の場合は抗議というよりお願いになってしまいましたが。(メールはコチラから:http://chibichan931.blog106.fc2.com/blog-entry-3943.html

ところで、元スイス大使の国会での公聴会の様子を伝えて下さったブログ「カレイドスコープ」さんの9日のブログ(http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1201.html)はタイトルが「福島第1原発セシウム137は、チェルノブイリの85倍より多い(Fukushima Daiichi Site: Cesium-137 is 85 times greater than at Chernobyl Accident)」で、元国連職員・松村昭雄氏のブログを紹介されています。
[松村氏は、村田光平氏と協力し、世界中の著名な核科学者と連携を取って、一切のしがらみとは無縁の「完全な独立評価チーム」の設置を訴えている元国連職員・松村昭雄氏のブログからのものです。独立評価チームとは、机上の空論をもてあそぶ人たちのことではありません。どの組織、機関からも一切の干渉を受けることなく、福島第一原発の事故収束に向けて、正確な構造計算や、リスク低減にかかるコストの算定、現場の勇士たちの健康管理等々まで、冷静かつ客観的に評価し、確実で安全に工程を組み立てる清廉で世界的なエキスパート集団のことです。]
で、カレイドさんは、松村氏のブログの引用で、使用済み燃料の第一人者、元・米エネルギー省長官のシニア・アドバイザー、ロバート・アルバレス氏の手紙の内容を記しています。

(4号機の)使用済み燃料プールにある1535本の核燃料集合体のうち、304本の燃料集合体が未使用の状態であると私は理解しています。
1231本の燃料棒が4号機のプールで置き去りの状態にあり、それは、およそ3700万キュリーの長命の放射能(~1.4E+18ベクレル)を含んでいます。

4号機のプールは、地上約30mの高さに設置されており、構造上のダメージを受けており、戸外に露出されています。

もし、地震、その他の出来事によって、プールの水が排出されてしまった場合、破滅的な放射能火災が起きるでしょう。そのときには、チェルノブイリ事故のときに放出されたセシウム137の総量の、およそ10倍の量が出て来るでしょう。


<中略>


米国エネルギー省のデータによると、合計11,138本の使用済み燃料集合体は、ほぼすべてが福島第一原発のプールの中に格納されていると見られます。

それらはおよそ3億3600万キュリーの長命の放射能(~1.2 E+19Bq)を含んでいます。

そのうち、およそ1億3400万キュリーはセシウム137で、それは、米国放射線防護審議会(NCRP)が見積もったとおり、チェルノブイリ事故のときに放出されたセシウム137の総量の約85倍に相当します。

福島第一原発にある全使用済み燃料には、すべての大気中核実験、チェルノブイリ、世界規模の再処理工場(~270、100万キュリーあるいは~9.9 E+18ベクレル)によって放出されたセシウム137の総量の、ほぼ半分が含まれています。

福島第一原発のような何十年間も運転し続けている原子炉は、地球上において、最大濃度の放射能を何度か生成していることを公衆の人々が理解することは重要なことです

使用済み燃料棒の取り出し方についても詳しく書かれていますので詳しくはカレイドスコープさんのブログで是非。
私がここで取り上げたいのは、管理人さんであるカレイドスコープさんの「ここから管理人」部分の記事なのです。

前略

福島第一原発の場合は、使用済み燃料が全部で11,421 本もあるのです。このうち、地上の共用プール施設では、6400本弱が冷却されていますが、そのプールでさえ、数十年経てば劣化しますから、やがて共用プールの建屋ごと建て替える必要が出てくるでしょう。また、ドライ・キャスク自体の性能劣化も進むので、これも時期が来れば大きな予算をかけて交換する必要があります。

つまり、福島第一原発の使用済み燃料の後処理だけでも、毎年、巨額な国家予算を必要とするのです。これが、日本には54基もあります。使用済み燃料の安全保管には、途方もない国家予算が投入され、それが、おそらく何百年も続くでしょう。比較的、近い将来、ウランは枯渇します。核燃料サイクルも幻想でした。その結末は、これ以上は書くのが憚れるほどです。


4月7日、細野原発相は、原子力安全・委員会の委員全員を留任させることを決めました。
斑目春樹委員長は、原子力規制庁発足前でも3月末に「委員長を辞める」意向を正式に表明していました。しかし、その口の端も乾かないうちに、退任の意向を撤回して、一転して続投を表明。やはり、この委員長のデタラメさは、まったく衰えを知りません。

おそらく、彼が記者会見で委員長退任の意向を語った直後に、細野豪志が、斑目春樹委員長始め、他の原子力安全委員会の面々に慰留し、内々で続投が決定していたことになります。班目春樹委員長を含む安全委員会24人に、東電を筆頭とする電力会社、原子力関連企業から計8500万円の寄付(=ワイロ)がわたっていたということが発覚したのに。 細野は、ワイロをもらって国民を大量被曝させた犯罪者そのものである安全委の連中を解任・更迭するどころか、さらに“慰留”したのです。


その一方で、政府は原子力規制庁の発足をわざわざ遅らせた上、野田総理の指示によって、たった2日でまとめ上げた即席の新安全基準に従って、大飯原発の違法再稼動に向けてまっしぐら。 野田政権は、すでにアナーキスト集団と言われています。


「このままでは、日本は世界から馬鹿にされる」。 いや、もう馬鹿にされているのです。


連日、国民の生命を守る上でもっとも大切な情報である放射能防護関連のことなどまったく触れずに、北朝鮮のミサイル問題、東南海地震、首都直下型地震の特番を連日放送する、れっきとした政府のプロパガンダ放送局・NHKを始めとする日本のメディアも、その視聴者であるに日本の国民も、すでに馬鹿にされているのです。 海外メディアを流し読みすれば、あちこちに「皮肉めいた小見出し」が踊っています。「日本の国民はこんな災禍に見舞われても、まだ原発を止める気がないようだ」という論調で。


「パニックを防ぐためにSPEEDIを公開しなかった」という細野、「悪魔の連鎖を避けるため」に、「ただちに」、「今すぐに」を連日繰り返した枝野は、こんなに巨大地震の恐怖を連日、新聞、テレビが煽るように流しても、今度は何も言わないのです。これは、明らかにNHKなどのテレビ、そして新聞が原子力独裁組織に懐柔されたことを意味します。原子力独裁とは、メディアにとって神様である大企業、特に経団連加盟企業(実質、東電が支配している)です。



大マスコミは、明らかに現政権が、原発を世界中に輸出しようとしていることを意図的に報道しません。野田政権は、昨年末に、ヨルダン、ベトナム、韓国、ロシアの4ヵ国と原子力協定を結びました。さらに、トルコ、リトアニアなどとも政府は協議を開始しています。とどまるところを知らない日本の原発輸出攻勢。


ワイロをもらって安全策などそっちのけだった原子力安全委員会の委員を全員を留任させ、原子力安全・保安院とて、看板を付け替えただけで、実質、世界中の人々を被曝させた連中が、そのまま細野の環境省に横滑りするのです。


なぜ、これほどまで破廉恥なことができるのでしょう。


もし、このまま原発立地の首長たちが、枝野、野田、細野の姦計に引っかかって、大飯原発の再稼動を食い止められなければ、たった2日で作成した即席インチキ新基準が前例となって、国際的にも効力を持ってくるのです。 そして、その悪しき前例を上手に適用するのは、野田政権が原発を輸出しようとしている発展途上国に対してなのです。


細野が福島第一原発立地周辺の住民を、必死になって帰したいのも、日本列島を放射能まみれにしても、瓦礫処理を急がせたいのも(瓦礫は、確実に処分場が決まるまで、そのままでも全然、問題ないのです)、すべては原発輸出企業、そして電力会社のために働いているからです。
 まさにストレス・テストは「新たな安全神話」づくりに使われたのです。やはり、心配していたとおりのことが起こっているのです。


日本のマスコミは、本当に何も分らないようです。わたしは、こちらのほうが恐ろしい。


そして、私がもっとも恐れているのは、福島第一原発で、4号機建屋に、さらなる構造的ダメージが加わるようなことが起これば、それこそ、世界中が日本政府に対して、一斉に補償を求めてくるであろうことです。


しかし、それは当然のことなのです。完全に国家としての倫理を失い、国際社会から相手にされなくなった国は、袋叩きに遭うことは必至です。野田首相は、「消費税増税は未来の国民に借金としてのツケを回さないため」という理屈を繰り返します。しかし、同時に彼は、「世界中の人々に、健康、生命、そして違伝子の破壊」という「取り返しのつかない将来のツケ」を回そうとしていることには、まったく思い至らないようです


もし、そのような次の大惨事が起きれば、日本の国土・国民はもちろん、世界のGDPの1割を占める巨大な経済は壊滅します。その場合は、IMFでさえ日本に来たくなくなるでしょう。手が付けられないからです。最悪の場合は、旧ソ連とは、そのプロセスは異なるものの、日本は身売りして分断統治せざるを得なくなるかもしれません。

そのときは、確実に日本が消えます。

これが最後のチャンスでしょう。

一日も早いうちに、すべての原発を止めること。
それは、国民の生命、世界の人々の生命を守るだけでなく、日本の経済、世界の経済を守ることになるのです。


ソウル核セキュリティ・サミットで、その無定見のせいで各国首脳たちから村八分状態にされた日本の総理は、このことが分かっているのでしょうか。

こういう見方もあるのね〜と言ってる私も鈍感な日本人の一人なのかも知れない・・・と一寸怖くなりました。
でも、放射能被害に対してあまり怖がらない日本人は本当にオカシイと思いますので、日本人、これくらいのものの見方が出来ないと世界についていけないのかもしれません。
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