箕面山、山歩き(新コース)

昨日は三連休の最終日、連休利用の山行に行きそびれた夫は、土曜日には一人で5時間ほど箕面の山を歩いて、夕食には山の料理の新しいメニューの開発?をしたり、そして最終日の昨日は、21キロのリュックを担いで私を誘って山歩きです。
私は、余り気のりはしないものの断るほどでもなく、調子が悪くなれば途中で引き返せばいい…くらいの気持ちで付いて行くことに。北小の降り口あたりでTさんとバッタリ。敬老の日の催し物のお手伝い?とか。我が家の90歳代の両親も、今日元気なお年寄りとして表彰されることになっていたようですが、先日、普段から自治会も老人会も出たことがないのにノコノコ受け取りに出かけられないと父が断ったとコーヒータイムで話していました。分かれ道で「ジャ〜ね〜」と私たちは北児童公園からドライブウエーを横切って竹藪へ。
家を出のは10時過ぎ。今日は滝道の一ノ橋には出ないで、聖天さんの裏から右手、保養施設の「風の杜」方向へ。林のなかに作られている小さな展望台は、私たちが結婚する前、夫が両親に挨拶に来た日、二人で登った展望台です。当時は私たちが箕面に住むことは想定外でした。ところで夫はすっかり忘れているようでしたが、昨日は4,5人の登山グループが階段の上の展望台で一服していました。前を通り過ぎて、「風の杜」の敷地の中のモミジの大木の日陰で水の補給です。下草のなかに、今年芽吹いたばかりの松の赤ちゃんがあちこちに見えました。
ドライブウエイに出たあたりで自転車をロープに引っ掛けて一服している人がいて、「勝尾寺まで行かれますか?」と声を。「そんな遠くまでは・・・途中で戻ってきます」と夫が答えています。
すぐ、ドライブウエイのコースを外れた鎖で通行止めになっているアスファルトの道を取る。ススキや木の実やナンキンハゼの一部紅葉をみながら道を進むとあちこちに赤や白のキノコが出ている。今日はキノコの写真のコレクションができるかも。


途中、山ガールらしき一人歩きの女性に、夫が、「アスファルトの道から逸れると変化のある良い道があるので、その足元(山靴を見て)ならこちらの道がお勧めですよ」と助言を。彼女の後を私たち二人もゆっくり進む。なるほど尾根筋の良い道です。
しばらくすると立派な展望台に出ました。ここからの眺めがすばらしい。箕面の山の魅力の全貌が一度にみることができるようになっています。正面奥にはグリーンの箕面川ダムが見え、左の山のてっぺんは天上(てんしょう)ヶ岳、その右の高いところが箕面の最高峰。ダムを挟んで左には勝尾寺の奥の開成皇子の墓だといいます。先ほどの山ガールの彼女に、夫が入口の地図の看板で道案内をしているようです。

「こもれび展望所」には次々と登山客が。真ん中のテープルを囲んでベンチが並んでいるので、そこに腰を下ろして一服。冷たいお茶とSさんがいつも夫の山の行動食用のクッキーを焼いてくださるのですが、ビニール袋に入ったそのクッキーの美味しかったこと!! 夫が遠慮もせずにSさんにお願いし続けている訳が解りました。サクサクと甘くて一歩きした喉と身体にスンナリと吸収されていきます。
一組のカップルの方と、もうお一人男性の一人歩きの方にもおススメして、喜ばれました。多分、お昼前頃ですので、軽い腹ごしらえにもなりました。さて、滝の上の勝尾寺へ行く道にある政の茶屋を目指して歩き出すことに。先を女の子と父親の一組が行きます。下りの厳しいところで、追いついたので、「何年生?」と聞くと「4年生」。「偉いね〜。頑張ってるね〜」。お父さんの方は夫に地図を見ながら道の確認です。政の茶屋から先の舗装道路を通らないコースを聞いておられます。「下見ですか〜?」と聞くと「ボーイスカウトの」ということで”なるほど”でした。途中、下からリュックを担いでくる山男が手を挙げて「△△さん!」と夫を見て声をかけます。後ろに居る夫も「お〜っ! ▽▽さ〜ん!」。こんな山の中で山の会のメンバーとバッタリ。外院から勝尾寺へ上ってそちらから政の茶屋へ、そこからこの道を、ということ。ご挨拶をして別れました。

さて、急な下りの先に舗装道路が見えてきました。いよいよ政の茶屋です。良く歩いたものです。道路を渡って橋を渡ると左手にヴィジターセンターが建っていて電気が付いているのが見えました。その横を通って駐車場の方に行くと、右手に「東海自然歩道」の箕面の起点(←)があります(東の起点は高尾山)。トイレ休憩して、その山小屋風のトイレの左側、東海自然歩道とは反対側の山道を歩きました。「自然研究路」となっていて、この道を辿るとドライブウエイを歩かずに滝の上の百年橋に出られます。キツイ下りコースが延々と続きます。杉の木の枝を払ったのがたくさん落ちていたので手頃なのを拾って杖代わりに。急な階段にはロープがついているのですが、この杖には助けられました。いよいよ山の出口が見えてきたので、杖とはお別れです。
さて、川が見えてきたので橋があるはず。橋は二本かかっていて、先に渡ったのは「てんしょうはし」と書いてあり二本目が「ひゃくねんはし」です。右手の川沿いの山道があるのですが、サルを自然に戻すために人間は通行禁止です。そのため車道の横の歩道を歩くことに。アスファルトが熱気を帯びた匂いやガソリンや、今までの山道では嗅いだことのない都会の臭いがしてきました。しばらく行って小さなトンネルをくぐると坂道になって滝道に下ります。右手は一面緑の濃淡で覆われた山と白い岩肌の隙間を流れる33メートルの箕面の滝が見えるはず。下っているうちは滝の上の方の途中の流れが白く見えるだけです。
下りの出発時点で時間をチェックしたときは、1時前でした。それから45分ほど歩いたことに。滝壺にはいかないで、川べりの茶店に入っておうどんを食べることにしました。
川向うも滝に至る山道になっています。川にかかる木の枝の上でミンミンゼミが「ミーンミーンミーン、ミ”ィ〜〜〜〜〜ン」と、最後だけ濁音の一オクターブほど下の音でがなるのがとってもオカシイ! 
2時頃の昼食になりましたが、のど越しの良いうどんにありつけてよかったです。これからは、滝道を下って駅までが2.8キロ、そこから家まで10分ほど。一服が長引くと歩けなくなりそうなので、食べ終えて少し落ち着いたら出発です。最後の茶店の向かい側にはいつも秋海棠(シュウカイドウ)が群生しているところがあります。丁度満開でした(→)。
駅まで出ないで、左手の聖天さんの坂を上って、来た道を帰ることに。
さあ、何とか7,8キロ歩いたことに。夫もビックリ、帰ったら手を差し出しますので、二人で握手でした。
暫くダウンの私を見かねて、夫が洗濯を、私は美味しい夕食の支度にと、今日は、分担しました。