報道の自由度ランキング・日本急降下とセラフィールド

◎ネットの散歩中に見つけたNHKニュースの記事。(引用元:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130130/k10015163951000.html

報道の自由度ランキング」というのがあって日本が大幅後退というニュース。

報道の自由度”日本53位に大幅後退  1月30日 14時44分 


ジャーナリストの国際団体「国境なき記者団」は、国や地域ごとにどれだけ自由な報道が認められているかを表す「報道の自由度」のランキングを発表し、日本は、東京電力福島第一原発の事故で開示される情報が限られているなどとして前の年の22位から53位へと大幅に順位が下がりました。


報道の自由度」のランキングは、パリに本部を置く「国境なき記者団」が毎年発表しているもので、今回は179の国と地域が対象となりました。
このうち、日本は、東京電力福島第一原発の事故について、「透明性に欠け、個別取材に対して政府などから開示される情報があまりにも限られている」などとされ、前の年の22位から53位へと大幅に順位が下がりました。
これについて「国境なき記者団」は、「例年は上位に入っている日本の評価が急落したことは、警鐘が鳴らされたものと受け止めるべきだ」と指摘しています。
ほかの国や地域の順位を見ますと、1位のフィンランドを筆頭にヨーロッパ諸国が上位を占め、アジアでは、民主化が進むミャンマーが、当局による検閲が行われなくなったなどとして前の年から18順位を上げ、151位とされたほか、中国がほぼ横ばいの173位、北朝鮮は変わらず178位でした。

原子力規制庁名雪元審議官の文書漏洩問題について、
原子力規制委員会の6日の定例会議で、内規を改正、1人で面会「5分ルール」に:
<職員が事業者と面会する際は「儀礼上の挨拶」であっても2人以上で対応し、面会が5分を超える場合は議事録の概要を公表するよう内規を改正することを決めた。
改正の柱は、面会が「儀礼上の挨拶」名目でも必ず2人以上で対応し、5分を超えた場合は「規則に関する内容の議論」とみなし、議事録を作成して概要を原則1週間後にウェブサイトで公開すること。
現行でも、面会は原則2人以上で対応し、議事録を残すことになっているが、「儀礼上の挨拶」は例外扱い。元審議官は「あいさつ」名目で原電側と個別面会を繰り返し、公表前の文書を漏洩させたため、面会ルールを厳格化した。また、前日に面会の予定や内容を規制庁総務課に事前登録し、幹部で情報を共有。当日に面会の実施状況を報告させるなど、事業者のと接触内容を組織として把握する仕組みに改める。>(讀賣6日夕刊)
◎「おとじろうとらいるのひび」さんのブログに北海道新聞のロンドン発の記事が紹介されていました。
廃炉に高額の費用と年月がかかるという内容で、日本にも関係のあるセラフィールドです。
写真から文字起しをしてみます:引用元:「今ならまだ間に合う」(http://blog.rairu.com/?eid=1032

原発施設の解体に10兆円 終了時期は未定
  

 英中西部のセラフィールド原子力施設の除染と解体費用が累積で675億ポンド(約10兆円)にのぼることが、4日に公表された英下院公会計委員会の報告書で明らかになった。放射性物質の保管状態への危険性が指摘される中、巨額の費用を掛けてなお作業の終了時期は未定で、批判が強まっている。
 セラフィールドには1950年代から世界初の商業用原発など様々な原子力施設が集中し、使用済み核燃料の再処理工場では日本の原発の使用済み核燃料も扱ってきた。ただ老朽化や相次ぐ事故で順次、除染や解体作業を進めている。 
 解体は英米仏の民間企業が、見積もりより多い年16億ポンド(約2300億円)かかっている上、作業も大幅に遅れ、終了の目途は立っていない。報告書は「税金が更に投入される恐れがある」と指摘した。(北海道新聞2月5日)

日本の再処理工場、青森県の六ケ所村について、おとじろうさんのコメントです。

今なら、まだ、間に合う再処理も、核燃サイクルもやめることだけで、今後発生するかもしれないいったいどれだけの無駄な費用を払わなくて済むことになるでしょう。 再処理工場も、建設中の原発も、運転さえ入れなければ、その廃炉の費用も危険性も、この何兆という数字から見れば、鼻くそみたいなもので済みます。」
◎同じく6日の記事では、関電について、「経営に直接関与しない顧問14人の給与として、計1億4千万円支払う計画であることを関西電力が明らかにしたというニュースです。顧問は、全員関西電力の有力OBだそうです。」とこれも北海道新聞の記事を写真で:「これも全部電気代?」(http://blog.rairu.com/?eid=999

六ヶ所村再処理工場

日本の原子力発電所で燃やされた使用済み核燃料を集め、その中から核燃料のウランとプルトニウムを取り出す再処理工場である。

最大処理能力はウラン800t/年、使用済燃料貯蔵容量はウラン3000t。2010年の本格稼動を予定して、現在はアクティブ試験という試運転を行っている。試運転の終了は当初2009年2月を予定していた。しかし、相次ぐトラブルのため終了は2010年10月まで延期されることが発表されていたが、2010年9月になってから、さらに完成まで2年延期されることが発表された。完成までの延期はこれまでに18回にも及ぶ。これら延期のため、当初発表されていた建設費用は7600億円だったものが、2011年2月現在で2兆1930億円と約2.8倍以上にも膨らんでいる。(WIKIPEDIAより)

▲▲PS:早速iireiさんがコメントを下さったのですが、「フランスのシェルブール?? 聞いたことない」と調べてみました。
聞いていたのは「ラ・アーグ」でした。ところがラ・アーグの再処理工場への貨物はシェルブール港!!だということです。「シェルブールの雨傘」の舞台も原発と関係があったのですね。再処理工場について良い記事を見つけましたので、貼り付けです。

フランスでもイギリスでも深刻

再処理工場による放射能汚染

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 アメリカは既に商業用の再処理を止めています。(その代り、出来ないと解っていても言い返せない日本に押し付けですby蛙) 今も再処理を続けているフランス、イギリスでは、深刻な放射能汚染が大きな問題になっています


フランス:ラアーグ再処理工場 

映画で有名になったシェルブール港の近くにあるラ・アーグ再処理工場周辺では、海岸で遊んだり、地元の海産物を多く食べた人ほど白血病の発病率が高いという研究結果が出されました。
 また、国際環境保護団体グリーンピースの調査によって、工場の排水から通常の1700万倍もの放射能が検出されたり、排水管そのものにも大量の放射性物質がこびりついていることなどが発見され大問題になっています。


イギリス:セラフィールド再処理工場
 イギリスのセラフィールド再処理工場では、過去にも重大な放射能漏れ事故を起こしたり、近くの民家の掃除機のほこりからプルトニウムが検出されたりしました。
 健康被害についても周辺でガン、白血病が多発しているという報告が何度か出され、そのつど政府はそれを否定してきました。



 しかし、最終的に政府が実施した調査で、子どもの歯に含まれるプルトニウムが、セラフィールドからの距離に近いほど多いことが分かり、汚染が裏付けられました。

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必要なくなった再処理工場

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 こんなに危険な再処理工場は何のために必要なのでしょうか?
 再処理の目的は、ウランの不足に備えて、プルトニウムを取り出して高速増殖炉の燃料とすることでした。

 ところが今、東西冷戦が終わって核兵器用の需要が減り、逆に解体された核兵器からウランやプルトニウムが取り出されている上に、多くの先進国で脱原子力の流れが主流となり、新規の原発建設がほとんどなくなったこともあって、世界中でウランはだぶついています。

 また、肝心の高速増殖炉開発も、技術的、経済的な理由や人々の強い反対運動によってどの国でも例外なくストップしています。

 今や、プルトニウムをいかに減らすかが世界の課題となっています。とりわけ日本は、大量のプルトニウム保有しており、世界から疑惑や警戒の目で見られています。

 つまり、どこから見ても「再処理」は、もう必要無いばかりか、これ以上プルトニウムを増やさないためにも再処理は止めるべきなのです。
(引用元:http://www.geocities.jp/tobosaku/kouza/saisyori.html