4人で池田のお茶席へ


連休明けで新聞お休みですが、昨日の新聞とテレビ画面からスポーツでの女性の活躍が目立ちますのでメモ代わりに。
フィギュアスケート四大陸選手権、日本男子総崩れ、羽生君も2位でした。一方女子ではトップスリー日本独占という結果。その前に女子アイスホッケーはスロバキアのポプラトという所で行われたソチ冬季五輪最終予選最終日(10日)、デンマークを5―0で破って5輪出場権獲得。BSでチラチラと中継を見ていましたが強かった! そして蔵王のジャンプ女子では2戦続きで表彰台を逃していた16歳の高梨沙羅さん、2戦連勝、2戦目の第1回目は102メートルを飛びました。
柔道女子の体罰問題も泣き寝入りで済ませなかった選手たち、いろんな面で世界一を目指して頑張っていますね。

さて、昨日はいつものお茶のお稽古仲間とNさんのお泊り客さんと4人で池田の逸翁美術館にあるお茶席に出かけました。先生がお当番ですので、良いチャンスとこれまでにも誘って頂いて、ついでに展示会も見たり、帰りには逸翁邸にも寄ることに。Nさんの運転で、助手席がお客さん、後ろに私と池田でピックアップするNaさん。11時過ぎに到着。
お菓子が届いたところだとのこと。先生の娘さんがお茶を点てておられるところでした。先生が出てこられてお道具類の解説をして頂きました。次々とお客さんも入って来られて7人で戴くことに。お軸は梅に鶯。花活けは大きな竹筒ですが、これが大変だったとか。水を入れるとザァーザァー漏れるので、中にビンを入れているとか。乾燥しすぎた状態で、水につけすぎるとカビが生えるし、自然素材は使い続けるにはいいけれど、使わないで保存するのは大変だとわかりました。水桶の形をした水差が置いてありましたが、これも杉板か松らしく、水を入れると漏れて、とにかく準備はこの二つで大変だったそうです。銘々皿の上に薄桃色の梅のお菓子が出されて、次々とお茶を点てて出されます。私は丁度、先代さんの箕面焼きが回ってきました。ぼってりと厚く深く冬のお茶を頂くのにピッタリ、熱いお薄茶が美味しかったです。
逸翁美術館のお茶席は「即心庵」と名前がついています。サイトの説明を貼り付けて見ます:

即心庵

雅俗山荘内にある、伝統的な三畳台目の茶室「即庵」を再現しました。


即庵は、逸翁が西と南側に敷瓦の土間をめぐらせ、椅子での喫茶もできる新方式を考案した茶室です。 伝統と近代生活との見事な調和をはかった茶室として、昭和の名席の一つに挙げられています。

三畳の畳を囲んで逆L字型に土間があって椅子に腰かけて本格的に点てて戴いたお茶を飲むことが出来ます。土間の突き当りの壁に扇が飾ってあります。今日は松の絵が描かれていますが、池田出身の絵描きさんだそうです。小林一三さんは沢山のお茶に関わる職人さんも育てら、池田にはそういう職人さんがおられるようです。今日の掛け軸も茶杓職人さんの描かれた絵だという説明でした。
染付の蓋置には動物の絵が三種、鹿、ウサギ、ツルが描かれていました。待っている方たちがおられるので、ご挨拶をして外へ。今日の展示は「漆の美」というタイトルで、漆器の数々を見ました。硯箱、文箱、矢立の携帯硯箱が閉じた扇型です。それはそれは緻密な細工を施された工芸品の粋を集めた豪勢な展示物ばかり。漆に金属の彫刻を貼りつけたものや、螺鈿を埋め込んだ美しい物や、水ダライというお姫様が顔を洗う時に用いたという持ち手の付いた漆塗りの盥(たらい)やお殿様用の火鉢とか。持ち手のついた金庫のような貴重品入れには金具の鍵がついていました。
反対側はお茶道具がズラリと並べてありました。携帯酒器はお酒の肴を入れる重箱のようなものと蓋の着いた徳利2つとお皿が全部セットになって持ち手のついた漆塗りです。菓子鉢から、棗が大中小、丸いのやデッチリのや、可愛い花柄があると思えば、豪華な四季の花模様があり、とたくさん。真ん中にはキリスト教伝来と関係のある蓋物螺鈿の小箱。キリストを表すというIHSのローマ字が螺鈿で描かれています。NさんがHISかと思ったというので笑ってしまいました。

雨がぱらつく中、少し歩いて旧邸の雅俗山荘の方へ。中は小林一三さんの一生が紹介されていて阪急電鉄の社史ともなっています。今回は路線図やポスターに箕面を探して見ました。(写真は小林一三邸正面とエントランス内部と吹き抜け、庭に面した部屋はレストランになっている。二階は展示室) その後は箕面へ戻って軽い食事、Nさんとお客さんの馴れ初め(転校してきた時初めて声を掛けてくれたのがNさんで、その後3,4年で東京、それ以来の長いお付き合いとか)を聞いたり、女同士の話に花が咲きました。
帰ってから、少しして、お電話があり、世の中段々怖い方向へ行ってるよね〜、何かしないといけないんじゃないかという気持ちが何をしていても頭の片隅にある状態で落ち着かないね〜と二人で、あの戦争前もこんなんだったんだろうか〜、最後は、自分の出来る範囲で出来ることを・・・しかないね〜という話になりました。