昨日の土曜日(9日)、午後、夫が映画に行こうと言い出して、3Dの映画「ライフオブパイ/トラと漂流した227日」を見に行きました。前の日に「東京家族」を見た夫は2日続きで、じゃ、トラの3D映画をということに。早目に家を出て、チケットを先に買って(料金はIMAXの3Dは500円増し)から、イオンで買い物を済ませることに。ネギやフキや大根の長い物が袋から出ていますし、夫のリュックには玉ねぎやブロッコリーやキノコ類やハッサクなどがドッサリ入っています。買い物袋を持ち込んで映画を観ようという人はいなかったようです。
入口で受け取った眼鏡をかけて初めての3次元映画を観ることに。始まって隣の夫が盛んに眼鏡を外したり掛けたりしています。そうか…と私も見習って外してみました。そうすると、遠くにあるものは二重になっています。二重の間が離れているものほど遠くに、間が余り開いていないものは少し近くに見えます。眼鏡を掛けるとどうして遠近がでるのか?不思議。海のシーンや森のシーンなどでは直近のものは手に取れるように飛び出してきますし、真ん中あたりは明らかに立体に。
映画の説明をネットから引用すると:
カナダ人作家のヤン・マーテルが2001年に発表し、ブッカー賞を受賞した世界的ベストセラー小説「パイの物語」を、「ブロークバック・マウンテン」「ラスト、コーション」のアン・リー監督が映画化。乗っていた貨物船が遭難し、一匹のトラとともに救命ボートで漂流することになった少年パイのたどる運命を描く。1960年インド・ポンディシェリに生まれた少年パイは、父親が経営する動物園でさまざまな動物たちと触れ合いながら育つ。パイが16歳になった年、両親はカナダへの移住を決め、一家は動物たちを貨物船に乗せてインドをたつが、洋上で嵐に遭遇し貨物船が沈没。必死で救命ボートにしがみついたパイはひとり一命を取りとめるが、そこには体重200キロを超すベンガルトラがいた。
海が嵐が夜空の星が魚が虎が、美しく、お話に引き込まれます。しかし、最後にうっちゃりをくうような具合になりますので、ご覧になる方は注意(?) 娯楽作品にとどまらない不思議な印象を受けます。ぬいぐるみではない虎が本当に怖いし咆哮には怯えますが、どうやって撮影したんだろう?と不思議。映像の美しさに負けないくらいの深い内容なんですが、それをひっくり返すような仕掛けに???となって、外に出ました。
さて、一夜明けて日曜日、夫は大きな荷物を準備してお昼前に、お迎えの車で山へ出かけました。テント泊と帰りは温泉だからと荷物は結構な大きさ。初めてカメラに収めて見ようと写真に撮って、リュックのメーカーが「オスプレイ」というのに気付きました。夫に、「リュック、オスプレイじゃない」と声を掛けると、「知ってるのか?」「沖縄に配備された欠陥輸送機と同じ名前じゃない」と私が言うと、「あ〜ホントやな〜、気が付かんかった」と。「イタリア製かドイツ製か…とにかく日本製じゃない」とか。
お迎えの車が来て、出かけましたが、今日は、息子も昼ごろから出かけて夜は食事はいらないというので、日曜に声を掛ける友達を思い出して昨日から約束をしていました。もう7,8年も会っていない友人です。ご主人を10年ほど前に病気で亡くして、残された会社を彼女と息子さんが引き継いで頑張って来られたので、ウィークデイは会社です。何年か前に山ぎわのマンションのご自宅へお訪ねしたことがありましたので、お呼びするチャンスと。
前の道路に植わっていた3本の桜の木が数年前に切り倒されていることをお知らせしていなかったので、暫く迷って南へ下りすぎたとかで、12時少し過ぎにチャイムが鳴りました。お昼を一緒にと言っても、最悪はお餅を焼くかホットケーキだからね、と電話で言ってあったのですが、ホットサンドにしようとベーコンと玉ねぎとエリンギを炒めて塩こしょうして玉子を入れて混ぜ合わせて、さて、食パンを焼こうか・・・というところでしたので、すぐ、ミルクティーを用意して、二人で食事に。
朝のコーヒータイムで母にも知らせていましたので、途中、母が差し入れの和菓子を持って顔を出してくれました。
二人で一杯お話しましたが、中国の話は面白かったです。彼女の会社はアパレル関係で中国とも関係があるのですが、品質管理ということが中国は出来ないという話になりました。結局それができないのでと日本製品に戻ってくるところもあるのだそうです。夫の関係は固い方(製品が)ですが、やはり同じ問題があり、中国人には「信用」なんて言葉は通じないからという話に納得したりしました。
そして、最後にとってもいいお話を聞きました。つい先日、息子さんから手紙が届いて何事かと思ってこわごわ開けて見ると・・「感謝状?」と私。「そう・・・子供のころから心配ばかりかけて、…父親(彼女の夫)と一緒になったこともお母さんには修行みたいなもので・・・とか書いてあって、ちゃんと見てるのよね〜。キチンと言葉で、育ててくれてありがとうと書いてあって、私、泣けてきた…」と。「私もキチンと返さなきゃと思って、心のこもった手紙をありがとうって言ったわよ・・・」と。会社は今では息子さんが社長で、彼女は多分会長で経理を担当しているはず。「何とか主人が残してくれた会社を潰さないでやってるけれど、ひどいもんよ〜」ということでした。「シャッター街がふえているけれど、会社も次々シャッターを降ろしてる」と厳しい日本の現実です。
彼女は、言葉は言霊だから大切に、出した言葉は現実になるって言うから・・・と言っていましたが、言葉について最近「原発のない日本を目指して福島から叫びます」さんで読んだ記事を思い出しました。「優れた言葉を使う能力、言葉、論理、議論を尊び、楽しむ自覚と能力を育てる文化運動を作りたい」と呼びかける岡山博さんという方を紹介する記事です。コチラで:http://blogs.yahoo.co.jp/phkhn641/14703917.html
(写真の珍しい白い水仙はお向かいさんの水仙。先日生協さんの集配の日に南向きのお庭で咲いていたので撮らせていただきました。)