「リンカーン」と休日のヴィソラと自民党改憲案

ゴールデンウィークの連休初日、4月末に夫と息子がダニエル・デイ・ルイスの「リンカーン」を見て以来、私も連休中にと思いつつ、昨日の日曜日になってしまいました。早目に昼食を摂って、思い切って12時半から1回限りの上映に間に合うように自転車を走らせました。もうこの映画も古く?なって入口正面の額縁ポスターにはなくて、2号館入口のみ、それをカメラで撮ってきました。
スピルバーグ監督の日本の観客に向けてのメッセージから映画が始まりますが、こんなのは初めてです。トミー・リー・ジョーンズ共和党の重鎮を演じているんですが、どうもCMの缶コーヒーのキャラクターと重なって困りました。
1863年ゲティスバーグのあの有名な「人民の人民による人民のための・・・」のスピーチも終わって、南北戦争(1861〜65年4月)が終わる数か月、奴隷解放憲法修正案を提出・可決と戦争終結までの政治・議会工作が描かれています。原作があります。この導入部の描き方もとてもよかったです。
D・D・ルイスの入魂成り切り演技、夫であり父であるリンカーンを演じています。時は1865年の南北戦争のさなか、リンカーンは大統領二期目。日本は1868年が明治維新大河ドラマの昨日はその1年前、坂本龍馬が殺され、徳川慶喜大政奉還をする辺りの1867年でした。
アメリカの奴隷解放を成し遂げ内戦に終止符を打つという大変な仕事をリンカーンはやり遂げて6日後テロの銃弾の犠牲になります。ケネディ大統領と同じ妻の目の前で。南北戦争で使われて不用となった大量の銃が日本にも持ち込まれたそうです。困難なことを成し遂げたこの時の成果が、今のオバマ大統領に繋がっています。アメリカも大変な時代があったのだ、そして今も・・・と改めて思いました。

リンカーン」のサイトで名言を集めています。そこからです。

→「人間の尊厳の命運は私たちの手の中にある、
 この時のために多くの血が流されてきたのだ。」
 


 人間が努力と幸福をなすうえで、
 ”希望”は素晴らしい力を持っている。




 他人の自由を否定する者は、
 自分自身も自由である資格がない。


 

  大統領にしても、靴磨きにしても、
  世のため、人のために働く、公僕だ。
  世の中に、卑しい業というものはない。
  ただし、心の卑しい人は、いるものだが。


映画が終わって外に出たのが3時過ぎ。5月の爽やかな風が吹く晴天の休日の午後です。
買い物を頼まれていたので橋を渡ってマーケットパークのヴィソラへ。さくら橋の下を流れる川で川遊びをしている親子連れがたくさん。
手芸店に入って頼まれものを買って、階段を降りて地上へ。我が家は若いパパママ世代や孫世代と縁がないので、こんなにたくさんのおもちゃ屋さんや子供服のお店があるのに気付くことがなかったようです。買い物だけでなくて遊びに来ているという感じです。
パラソルが見えたので行ってみるとオシャレな花屋さんでした。いつもの園芸店では手に入らない中間色の花苗を買い求めました。
広場で人垣が出来てちびっこバレリーナが踊っています。お祭りのような光景。若い人たちはこういう所に来ているの・・・
安倍総理も「リンカーン」を見て、「政治家は決断が大事」と言ったとか。変なことを決断してもらったら困るな〜。「公益と公の秩序」を憲法にいれるなんて考えている人たちは帝国憲法治安維持法の明治時代に逆戻りさせようとしているとしか思えない。民主主義を何と思っている人たちなんだろう? 時代錯誤も甚だしい。こんな改憲を受け入れる国民であるはずがないので、やるとすれば騙し討ち的なやり方でしかできないだろう…。平和な賑わいあふれる広場を後に、五月の薫風の中、かやのさんぺい橋を渡りながら考えた事でした。
◇朝、「生き生き箕面通信」さんで読んだ記事が頭の中にあったのかもしれません。コチラで:「自民党改憲案が導く恐怖社会」(http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/c04c45ac74773895ecad40e5dbb353b1
◇「リンカーン」評でとても共感できたのがコチラ:<映画「リンカーン」鑑賞>:http://blog.goo.ne.jp/harunakamura/e/565436597bab55437c6981c35bbbf086