父の誕生日と「核燃料サイクルと選挙」(関西テレビ)

昨日は父の誕生日。先週、滝道の河鹿荘に予約を入れておきました。
去年だったか、河鹿荘がイタリアンレストランになりました。
一度は行ってみたいと思っていたのですが、なかなか叶わず、丁度良い機会なので、両親の了解をとって、父の誕生日はここでランチということに。
暑いので、夫が車で駅まで私たちを乗せて行って、先に河鹿荘に向かい、美味しい料理にワインが飲めないのでは…と、夫は車を置いて出直してくることに。
さて、河鹿荘。丁度、箕面焼きの窯元さんのお店の向かい側。少し行くと箕面(元)スパーガーデンの広場です。昔からある料亭だったか旅館だったのを、市が買い取って、それでレストランになったとか。滝道から階段を上がって白い壁で囲まれた建物です。入口の門の上をこんもりとモミジが覆っているという昔からの景色の一部で、地元の者はわざわざ入るような所ではなくて、だから、一度、入ってみたいと思っていた建物です。
思いは同じで、父も母も、「昔から知ってるけど入るのは初めて!」と。食べる前から”ここにしてよかった”と思いました。
父は上機嫌でワインもグラス2杯。口も軽くなって滅多にしない昔話を。母もつられて、加賀市で私を出産して一月後に岡町の家に戻ったら、翌日、赤紙が来たという話を。父は、(大阪の街の真ん中の)どこかの通りの路上で朝になるとコーヒーの焙煎が始まって、道修町の会社までいい香りが漂ってくるという話を。それで、今は3代目が続けているという平岡珈琲店へ通っていたんですね。箕面に来た頃、夫が父に誘われて、その喫茶店でコーヒーを一緒に飲んだことがあって、それが苦くて苦くて…と、よく話していました。
お料理も美味しく、全員完食。父によると、結婚する前は曽根のアパートに住んでいたけど、その頃から箕面は大阪の人間にとっては納涼に来るところ。この河鹿荘には一度入ってみたいと思っていたとか。嬉しそうでした。父は、97歳。100まで元気でねと乾杯。母が、『ぴんぴんころり』を目指していますと応じていました。

さて、夕方の6時台。関西テレビが選挙前特集で、昨日は原発をやっていました。
途中から見たので、いつものように慌ててカメラでメモ代わり。
テーマは<実は何も決まっていない「核燃料サイクル
「行き場を失ったプルトニウム」というので、もんじゅの事故で再処理が上手くいかず、困って、出てくるプルトニウムをウランと混ぜて使うMOX燃料として燃やす、それも普通の炉でというプルサーマル計画に転向したというのを、とても分かりやすい図で示した画面、ピントが合ってなくて使えません。
高浜の市民、それも子育て盛りじゃないかと思う女性が、こんな発言を。「再稼動してほしいという言い方はおかしいが、それで暮らしている人がほとんどの町なので、言っては悪いが、(福島の事故は)別物。それは、それ。自分は、自分。」
初老の男性は、「わざわざ、危険なことに再チャレンジすることは、我々に何のメリットもない。反対は、反対。そう言うと、ここでは住みにくい。」

高浜町は町の収入約76億円のうち、原発関連の収入は41億円。別に「MOX燃料」への交付金も出ている。
核燃料サイクル交付金の総額は60億円。船着き場の整備や防災のための機器や設備が整えられ、また、スポーツ競技のための贅沢なコートなども造られている。この交付金は原子炉が停止中も支給されている。
高浜旅館組合の組合長は「町の活性化自体に影響が出てくる。売り上げは3割以上減。急に原発を止められると、地域の経済が疲弊していく。とにかく安全が確認できれば速やかに戻してほしい。」
高浜町長は、「立地自治体が困るから(経済的に?)、原発を動かすという流れは不本意。色々な批判はあると思うが、私は深い洞察と考察をしながら今の状況と対峙している(?)のは理解していただきたい。」
<使用済みMOX燃料の処分方法は何も決まらず>というコーナーで、原子力資料情報室伴共同代表のお話です。
「つじつま合わせで今のプルサーマルMOX燃料を燃やす)が始まった。核燃料サイクルをずっと続けていくのは無理。結論は見えているが、誰も着手しない。核燃料サイクルの見直しの決定は誰もしない。日本的無責任体制の中に今あるので、非常に中途半端な形でプルサーマルが続けられようとしている。」
最後に、各政党の原発についての立場を紹介して、山本浩之キャスターの「選挙まであと3日」で番組は終わりました。
 
高浜町の女性の意見は残念です。
「悪いけれど」という言葉も、そんなに悪いと思っている風には感じられず、
あれから、2年4か月以上たって、安全や健康、福島の様子や被害の状況が報道されず、
意識から遠のいて、今の生活最優先という考えですね。
民主党から自民党に代わって、余計、そういう考えに追い風…というのもあるのでしょう。
国の方針が変わるということが、大きく影響していると思います。政治は大事ですね。