金曜デモと大阪の教育問題2つ(「内田樹の研究室」)

金曜恒例、「特別な1日」さんから東京官邸前の金曜デモのご報告を。
「命は大事、おカネも大事:★0920 再稼働反対!首相官邸前抗議!」から:毎回、デモのレポートに入る前の経済や政治についてのコメントが大変勉強になって役立ちますが、今回は安倍総理に関して2題。
●一つはオリンピック大風呂敷発言後の汚染水漏洩現場の視察パフォーマンス。白い防護服に身を包み、総理の目印に一人だけ赤ヘル姿。海外メディアも引き連れてだったので目立たせたかったのですね。「ブロックできている」と同じ発言を意識的に繰り返し、目玉商品は原発5,6号機の廃炉宣言!
SPYBOYさんも『ちょっと驚いた。まだ廃炉にしてないのかよ!って』と書いておられますが、未だだったんですね。さて、その東電についてです。

廃炉』と宣言してしまうと東電は会計上 償却処理をしなくてはならない。だが、そんな体力は東電にはないから、今まではほったらかしておいた。今回は正式に『廃炉』宣言をさせることで償却費用の電気料金への転嫁と柏崎の再稼動に結びつけようということだろう今回の安倍の発言は東電の救済策の一環といってもよいのではないか。


だが 東電は事故の賠償や収束をやる金もなければマネジメント能力もない、廃炉をするカネもない、ツケを国民の電気料金に押し付けることしかできないという、今や存在自体が矛盾の塊になっている。


そういう矛盾が大きくなるにつれて、東電を潰すべきだという社会的圧力も高まってくる実質債務超過の東電を法的処理することは原発を推進しようとする最大の企業が消滅することであり、東電の株主や銀行にも責任を問うことは国民の負担を減らすことでもある。


東電を潰すことは原発をなくすための第一歩だし、福島の処理をまともに進めるための第一歩だ


ちょっとでいいから、みんな、自分の頭で考えて、怒るべきだ。ボクらは原発に金をむしりとられ、命を危険に脅かされているのだから。      (字の色大小 by 蛙)

安倍総理に関する2題目は、「法人税減税」について。
これは、同じ自民党の麻生さんや高村さんでさえ反対をしているとして、詳しく解り易く解説してあります。
ぜひ、デモの沢山の写真と一緒にコチラのブログで:命は大事、おカネも大事:★0920 再稼働反対!首相官邸前抗議!http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20130920/1379684083

●タイトルになっている「命は大事、おカネも大事」というところ、脱原発を現実のものにしていく時、大切な考え方だと思って読みました。
◆9月に入って大阪府教委が、教員の君が代の起立斉唱を管理職が目視で確認、結果を報告するよう通知していたことが18日に分かりました。
このことについて、『 大阪の教育行政は深く病んでいる』と「内田樹の研究室」で:「府教育長の通達について」(http://blog.tatsuru.com/2013/09/19_1519.php
◆「橋下市長の強力な政治主導に基づいて、民間から任用した11名の公募校長のうちすでに6名が(パワハラ、セクハラ、職場離脱などで)校長としての適性に問題があることが公的に指摘されている」問題について、たまりかねた内田先生の連続投稿です:『「公募校長」の資質について』http://blog.tatsuru.com/2013/09/20_0937.php
花はご近所さんのクリーム色の彼岸花と色鮮やかな紫陽花