「天皇陛下への手紙」(山本太郎さん)

「10月のお茶のお稽古」に次いで二つ目です。

●昨日の赤坂御苑での園遊会山本太郎参院議員が巻紙にしたためたお手紙を天皇陛下にお渡しした事件?が、ニュースで報じられました。今日は、朝・昼の番組でも取り上げられています。山本太郎氏の「溢れる思い」について、行為を責めたり批判する前に、知っておく必要があると思います。
いつものように、「Happy」さんが記者会見での発言をキッチリ書き移しておられます。
産経新聞の記者が執拗に、「天皇の政治利用」だと決めつけて質問をしているのが、異常なくらいです。田中隆作氏の、足尾銅山での田中正造天皇直訴を意識しましたかという質問には、なるほど、歴史的に見ればそういう見方が出来ると合点がいきました。勿論、象徴天皇へのお手紙とを単純に比較するのは問題でしょうが…気持ちはそういうことかと。<天皇陛下への手紙」山本太郎さん記者会見ノーカット10/31(全部文字起こし)>から一部をコピーです:

記者:その手紙の内容について、どう言った内容だったんですか?

山本:
内容ですか。
今の現状をお伝えするという内容ですね。
例えば、いま子供たちの被曝、この先進んでいくと本当に健康被害がたくさん出てしまうといことですね。それだけではなく、食品の安全基準という部分でもすごく危険な部分があるんですという話だとか、あとやっぱり、原発の収束作業員ですね。この人たちが本当に最悪の労働環境で収束作業をやってくださっている。本当に劣悪な環境の中で、しかも、搾取されながら労働の対価というものを手にすることなく、命をはりながら、命を削りながらやっているにもかかわらず、健康管理とか放射線管理というものがずさんなままにされている実情ですか、そのようなことを手紙の中にしたためたという感じです。

記者(読売新聞):一枚ですか?

山本:はい、あの、筆で書いたものですから。

記者:
筆で書いた。巻紙かなんか?
現状を伝えたいって言うのは分かったんですけれども、
陛下にどうしてもらいたかったんですか?

山本:
「どうしていただきたい」というよりも、「現状を知って頂きたい」ということで、
そういうのもやはりみなさん、ね、よくよくご存じだと思いますけれども、
やっぱりいろんなバイアスがかかりますよね?
メディアといえどもスポーンサーの影響を受けたりとかいろんな部分があると思うんです。
で、今フリージャーナリストという人達がすごく頑張ってくれていて、
僕達に真実を伝えてくれているというのがありますけれども
でも、この先やっぱり特定秘密保護法とかになっていけば、その人達は排除されてしまう時代が来る。
とにかく今この国で起こっている、本当は予防原則に立たなければいけない部分も一切無視して、「安全だ」と言われ続けることに対しての、憤りであったりとか不安であったりとかという思いが、自分の中にものすごく大きくあります。そういう部分に関して、やっぱりあのー、こういうせっかくの機会というものを頂いたので。


もちろん、ただ陛下とお会いできるという時間というものは素晴らしいものだと思うんですけれども、自分の思いであったりとか、で、陛下にその思いを伝えたいという部分がですね。


記者:天皇陛下はなんか山本さんにおっしゃいましたか?

山本:
特に僕の言葉に対して何かお答えをくださったという訳ではないんですけれども、
「手紙を読んでいただけますか」という事をお伝えしたら受け取って下さったという事です。


記者:受け取ったのは侍従長ですか?

山本:違います。天皇陛下に直接受け取って頂きました。

記者(田中龍平):
あのー昔足尾鉱山鉱毒事件というのがあって、その時に国会議員の田中正造という人がやはり天皇陛下に今回と同じように直訴したんですよ。それは非常に今の歴史にたたえられているんですよね。今回山本さんが手渡して、ツイッター上では「平成の田中正造」だという評価があるんですが、田中正造さんのことは意識されましたか?
山本:
えっと「意識」というものは、ハッキリ言えば特にはないです。
田中正造さんの存在は知っています。
直訴されたということも知っています。
あのー、ま、当時も公害であったりとかそういうものに苦しまれている人達がいて、
止むにやまれずというか、本当にメッセージを伝えたいという部分で行動なされたと思うんです。



記者:じゃあ、これは直訴をして何かをして欲しいということなんですか?

山本:
いえ、現状を、さきほどから繰り返しているとおり、
僕が感じる現状というものを陛下に知っていただきたくてお手紙をしたためたという事です。


記者(田中龍平):
足尾銅山鉱毒事件よりも今度の方が広がりが大きいし深刻だし、
時間もこれはずーっと長いし、そこら辺の切羽詰まった感じってやっぱりありましたか?
山本:
もちろんそうですね。

●●是非、「みんな楽しくHappyがいい♪」さん(http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3372.html)で全文を読んでみてください。