息子の帰省

2日、5時頃、玄関の扉があく音? まさか? 荷物が置いてあって姿は見えず。息子が帰って来たようです。いつも、荷物を置いて靴を脱ぐ前に隣の両親に先に挨拶を済ませるので、今頃隣に挨拶に顔を出しているはず。それにしても、下の息子の話では4時台の新幹線に乗るというので、その夜は両親も挨拶は次の日のコーヒータイムでいいからと言って引き揚げていました。出るのと着くのを聞き間違ったようです。
2年前のお正月に帰省した時、母が「手土産の一つも持って帰るくらいの気配りが出来ないと…」とお説教して以来、帰って来なくなったと母も暮から気にしていました。息子に訊くと、「覚えているよ、だから、ちゃんと今年は持って行ったよ」。何を? 「考えたよ〜、東京駅では重いし、新大阪でもややこしいし、千里に着いてから手持ち2000円ではとATMを探して阪急の土産物の所で迷ったけど、生ものは困るだろうし、とりあえず午の絵が描いてあるのを」。鶴屋吉信の重たい詰め合わせを置いてきたようです。娘としても親としても一安心でした。
さて、早く着いた方が良いのは勿論、直ぐにお鍋の準備です。大晦日の放映が終わった後、そのまま年を越して打ち上げをして翌日の午後には大阪に向かったというので御節も我が家でとのこと。2年ぶりの家族4人が揃ってのお正月です。
今年は、3月で契約が切れるので会社をどうのこうのと言う話が昨年の秋ごろ電話であって以来、心配性の夫は、首になってやっていけるのかと心配しています。私が「首になる話ではないでしょう」と言っても悪い方に考える夫の方は安心できなかったようです。まずは仕事の話です。何のことは無い、17年間世話になった会社を円満退社して、局側が続けてほしいというので会社を立ち上げて新しく契約をして今の仕事をそのまま続けるということです。それに10数人の若い子の面倒を見ていると自分でやりたいというストレスもあって、それの解消と、80歳まで仕事を続けるための土台作りのための「今は(ずっと?)一人」の会社だとか。
弟の沖縄行きも似たような話。正社員の話をしたら、仕事も無くて首にならないかヒヤヒヤしている正社員より、必要とされる仕事を身に着けて契約を更新できる今の立場が悪いとは思わないと言ったと私が言うと、長男は、「全く同じ思い。ウチの教育だよ」と言われました。そう言われれば返す言葉がありません。親が心配するより子供の方が先を行っているようです。長男は今の仕事は天職、80歳まで仕事をするための土台作りとか。仕事の取材でアニメの声を演っている声優さんに出会って話しているうちに高校の大先輩だということが分ったそうです。孫ほどのディレクターに偉ぶることなく対等に付き合って今も仕事のアイディアをぶつけているという2,3年前80歳の大先輩が目標と言います。
弟が転勤で東京に1年いた時、長男は大阪に帰るつもりはない、大阪の両親は弟に任せるという話をしてあったのに、どうして沖縄へ?と私たち夫婦は初めて聞く話もありました。そんな話をしていたの…と一寸ビックリです。そういうこともあって13年前転職して大阪へだったのかも。沖縄に取材で何十回も出かけている長男の沖縄の話に弟もいろいろ訊ねていました。長期出張扱いで月に1,2回は帰ることもできると言っていますが、実際スタートしてみない事には分りません。兄の方は、弟は沖縄にハマるよと言っていますが、励ましているのか・・・
夫が12時過ぎて「寝るよ」と二階に。折角帰ってきたのにと、いつものように私が話し相手になって話し込んで3時ごろまで。女川の取材を続けている息子の目から見た被災地は全く復興どころではないとのこと。福島は壊滅するよ…とも。オリンピック招致、ダメだと思ったけどね〜「東京は大丈夫」って聞いたときは福島の人は怒ってるよと思ったし、「アンダーコントロール!?」それはないでしょだったし。でも決まったからには福島や被災地がこれをきっかけに関心を持ってもらえるようなオリンピックにするしかないと思ってる。だけど、今の政権は、切り捨てだろうね。沖縄と原発は一緒だからね。分断・差別・金だから。こっちからは現地の人には話せない、向こうが話を始めたら探りながら話をするけど、どっちの立場もいるからね。だから問題は政治。政治家が決断しないと解決しない。
「秘密保護法、どう?」「法律でしょ」「テレビ局のトップは安倍さんと食事してるでしょ、取り込まれて黙ってるんじゃないの?」「トップはトップ、現場は黙っていないからね、絶対」「首になるんじゃないのその前に」「出来ないよ、僕らが居なきゃ放送は出来ないよ」「そう?」
週2日は徹夜、週末2日は被災地取材という生活を続けているそうですが、健康にも問題なく、会社を立ち上げて一人になったら、家庭を持つことも考えたいとも。他にも聞いておきたいことは聞けました。夫は、やっと安心したらしく、出資してもいいから3月までに考えておくようにと言っています。
昨日は有楽町の火事で新幹線が大幅に影響を受けているというニュースに、隣の両親も心配していましたが、4時台の切符を取ってあるのでと3時過ぎ、夫が車で新大阪駅まで送ることに。車に乗り込む孫の見送りに父と母も外に出てきました。息子と両親は握手を交わして車が角を曲がるのに手を振ってから家の中に。8時頃には無事東京に着いたというメールが入っていました。
今の政治の右傾化について、中学で同和教育の偏向した思想教育を体験した息子は、日本人は振り子だからな〜、今は振り子の振り戻し、そのうち又戻るよと言いますが、「そうだろうか? 振り戻しがないように安倍さんたちは色んな手を打ってるよ」と私。今年は、聞き流しをしないで息子とも話が出来ました。被災地取材に福島を加えるようにと注文も付けました。ドラマがないとか画にならないとか、報道じゃなくて情報だからとか、映像で出来ないことは書く方でやってほしいとか言っていましたが、どうして知らせないの、悲惨だけど私たち知らないでいいの、あまりにひどくない?と言ったら・・・黙っていましたので・・・取り組んでくれたらいいのにと思っています。
実は15年くらい前のこと、二人のアルバムを作りました。生まれた時から幼少時、小中学校時代から成人するまでの写真をアルバムにして結婚したら渡してやろうと思っていました。友達には「そんなことするからよ」と言われたのですが、準備がよすぎたと反省? 渡す機会を失ってしまいました。去年、上の子に同窓会の話があって、子ども会のソフトボールの記憶以外、友だちの顔も思い出せないと聞きました。結局オリンピック招致で同窓会には帰って来られずでしたが、これは今がチャンスと、沖縄行が決まった弟の方は昨年中に、長男にはこの機会にとアルバムを渡しました。
新しい年、二人の息子は新しい挑戦が待っています。夫は12年目の今年、契約更新はしないつもりだと言っています。私は今年は新しいことは始めず健康に気をつけながら今まで通りで行けたらと思っています。今日から、長男は被災地へ、次男は引っ越しの荷造り、もう始まっています。来週末には夫婦二人の生活に戻って私たちも新しいスタートです。

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