「小泉・細川両氏が法人設立」と「憲法記念日に寄せて」(梶村氏)


◎昨日は元首相コンビの細川護煕小泉純一郎両氏の再生エネルギー普及を研究する一般社団法人「自然エネルギー推進会議」の設立総会が開かれました。
細川氏発言:「さて私は選挙期間中、勝っても負けても原発ゼロの戦いはこれからだと申しました。このたび、原発ゼロ・自然エネルギー推進会議を立ち上げ、今日がそのスタートになるわけですが、目指すところはまず第一に再稼働に反対し、原発から自然エネルギーに転換することによって実感できる経済、放射能の心配のない社会をつくっていくことはいうまでもありません」。 
昨日の神奈川新聞に「理事兼事務局長(に就く予定の)中塚一宏・前衆院議員に、設立に至る経緯や目標を聞いた」記事が載っています。

−活動内容と目標は。


 名称の通り自然エネルギーの普及・啓発を図っていく。賛同する人たちを増やし、その先に原発ゼロを見据えている。各地でタウンミーティングを行ったり、国内外のメガソーラーなども視察したい。すでに企業や個人から協賛金も集まりだしている。原発なしで成り立つのか不安でいる人たちに、原発ゼロでも十分にやっていける姿を見せていく。功成り名を遂げた元首相2人が『自分たちは間違っていた』と言いだしたのはすごいこと。今までとは異なる脱原発運動を展開したい。特に細川さんは、原発ゼロは文明の転換だという認識を持っている。発起人と賛同人に著名な文化人が名を連ねたのも、教養人でもある細川さんの人脈だ。

☆全文はコチラで:http://www.kanaloco.jp/article/70891/cms_id/79323
発起人、賛同人は「日本がアブナイ!」さんから以下にコピー:

『発起人・賛同人一覧(2014年5月7日現在、敬称略)

【発起人】
細川護熙小泉純一郎赤川次郎安野光雅梅原猛香山リカ小林武史桜井勝延菅原文太瀬戸内寂聴ドナルド・キーン湯川れい子
【賛同人】
秋山豊寛浅田彰市川猿之助岩井俊二小山内美江子落合恵子加藤登紀子鎌田慧、鎌田實、河合弘之、ロバート・キャンベル坂本龍一佐高信佐藤栄佐久澤地久枝下村満子SUGIZO、鈴木悌介、田中優子津田大介なかにし礼福岡政行前田哲男宮台真司、三上元、村上達也、茂木健一郎、吉岡淳、吉永小百合、吉原毅 』

<この日の会場には、3選不出馬を発表した滋賀県知事の嘉田由紀子氏も来ていたとのこと。嘉田氏は、知事退任後、この会議に参加する可能性を示唆している。>

◎3日は憲法記念日でした。その日の東京新聞に「市民の意見30・東京」のこんな広告が出たことをドイツの「明日うらしま」さんのブログで知りました。タイトルは<「市民の意見30・東京」の憲法記念日意見広告。東京新聞2014.5.3>です。(http://tkajimura.blogspot.jp/2014/05/blog-post_3.html

〇この写真に続けて、書かれている記事を以下にコピーしてみます。

憲法記念日に寄せて:「歴史からは逃げられない・世界と分かち合える市民の闘いの年を」


今日は日本の憲法記念日です。ところがこの戦後日本社会の最大の資産である「世界に誇る革命的平和憲法小田実)」を、第二次安倍政権は集団的自衛権実現という手段で、骨抜きにしようとしています


 安倍晋三首相とその内閣には、自らは全く自覚していないでしょうが、明らかにナチスの法学者であった→カール・シュミットエピゴーネン(亜流)としての発想が見られます。
例えば世論と国会を無視して閣議決定解釈改憲を謀ろうとしているところに、それが見事に出ています。民主主義を殺す行為です。
 この法学者のイデオロギーによる発想をお墨付きにして、当時は世界で最も民主的であったワイマール憲法は骨抜きにされ、最悪の独裁国家となり最悪の戦争犯罪の末、ドイツは道義的にも破滅しました。  


 この経験により戦後のドイツでは「カール・シュミット的発想」は,例えば→ユルゲン・ハーバーマス憲法愛国主義「すべての人間にあてはまる規範を掲げる憲法を尊重せよ」とすると立場などからは警戒され、また最も厳しく批判されています。なぜなら、それは民主主義法治国家を内部から崩壊させるからです。この死に至る病が現在日本でじわじわと亢進しています
 

 なぜそうなるかは、戦後の日本の平和と繁栄の両輪である、「歴史から学ぶこと」を忘れ、「戦争放棄という普遍理念の憲法」を骨抜きにしようとしているからです。その恐ろしさの核心を知識人も指摘できず、危機感も乏しいのが現実です。もちろんメディアも自覚できず、その多くが、むしろ煽っているのです。このままでは、必ずワイマールドイツの失敗の轍を踏み、日本は確実に自滅することになります

 安倍内閣が→いかに歴史から逃げようとしているか、それがかつての被害国からは→「狂気の沙汰」とまで見られているかは、最近ここでも指摘したとおりです。


 以下のものは、本日東京新聞に写真のような意見広告を掲載した「市民の意見30の会・東京」発行の→『市民の意見』142号(2014年2月1日)に寄稿のため本年1月に執筆したものです。
 現在の日本が直面している危機を、上記のようにすでに体験した戦後ドイツからは、どう見えるかについての、ひとつの参考になるかもしれませんので、危機に直面する憲法記念日に写真も含めてそのまま以下掲載します。  <省略>



☆以下、蛙ブログの3月27日「『歴史からは逃げられない』(梶村太一郎氏)」の文章が続きます。
梶村氏が小田実氏やヴァイツゼッカー元大統領と写っている写真もありますので、「明日うらしま」へ入ってもう一度是非!(コチラです:http://tkajimura.blogspot.jp/2014/05/blog-post_3.html


(写真は我が家の赤いバラとYさん宅の垣根のナニワノイバラ)