沖縄へ(美ら海水族館から今帰仁城跡)

19日(木)お昼すぎ関空出発後1時間40分程で那覇上空。アナウンスでは強い雨風とのことでしたが、雨は上がっていました。外へ出るとむっとする蒸し暑さ。いよいよ沖縄です。出発前の予報では2日間は雨、残り2日は何とか曇りでしたので、雨覚悟からすると上出来。モノレールで息子の住んでいる”おもろ町”へ、即ホテル。結局、沖縄滞在足かけ5日、中3日間、一度も雨に会わず晴天に恵まれました。梅雨の中休みに当たったようです。
20日(金)サッカーW杯、日本の重苦しい引き分け試合をホテルでレンタカーを受け取りながら見ることに。間際まで行けるかどうかわからなかったので、夫が随分前に予約してくれたホテルが決まっていただけで、あとは出がけに突っ込んできた旅行の本とレンタカー会社のパンフレットの地図が頼りです。
とにかく目指すはジンベエザメの「美(ちゅ)ら海水族館」です。沖縄唯一の高速道路という沖縄自動車道へ入って北端まで。真ん中あたりにある伊芸サービスエリアは日本最南端のSAです。大阪にも海遊館という大きな水族館がありますが、噂では”そんなもんじゃない”というので期待が増します。途中すでに南国のきれいな海の色と空の色。最高速度は80キロで、ゆったりと走れると夫も沖縄のスピードにご機嫌です。(右の写真は伊芸SAのシーサー)
2時間半のドライブで到着。とにかく青い空と海と白い砂が美しい。大きな建物の水族館に入るとまた魚たちがキレイ! 
上手に展示してあってどの水槽も楽しめます。老若男女、西洋人も東洋人も水槽の前で一様に楽しそうです。
竜宮城の浦島太郎と同じで時が経つのを忘れそうです。
群れを作って泳ぐ小魚も、悠々と泳ぐ大型の個性的な魚も、餌が十分与えられているので、安心して泳いでいるようです。

さてお目当ての巨大水槽。
さすが大きい!! 
観覧席まで設けてあります。
ジンベエザメも、大風呂敷を広げて空を飛んでるようなマンタも、
仲良く2頭で泳ぎ回っているイルカや、群れを成している小魚に至るまで
みんな自由に泳いでいます。
まるでショーを見ているみたい。
厚さ60センチのアクリル板で出来た水槽だそうです。
エレベーターで4階に上がると水槽の上に出ます。
ここは、海水の入れ替えをしていて、外気と光が自由に入ってきます。
水槽が明るいのは、ライトもあるのですが、日光を取り入れて、
夜は暗く昼は明るくを実現しているのだとガイドの説明がありました。
それに肺呼吸しているジンベエザメは必ず定期的に水面に上がって来るという説明でした。
レストランで食事を済ませて
次の目的地へ出発です。
沖縄は痩せた本州みたいで、那覇市島根県出雲市あたり、沖縄市は神戸あたりかな。
沖縄市があって県庁所在地は那覇市というのも初めて知りました。
美ら海水族館は太った能登半島みたいに出っ張った本部(もとぶ)半島の西北にあります。
半島の北側のはずれに今日泊まるホテルがあり、その途中の世界遺産今帰仁城跡」へ行くことに。
今帰仁を「なきじん」となかなか読めないので「今」は「ナウ」だから「ナきじん」と覚えることに。
ヤマハのピアノ教師で沖縄ファンになった若い方から沖縄では「城」は「グスク」と読むと聞いていましたが、14世紀の「三大勢力が争ったグクス時代」の遺跡なんだとか。モノレールで降りた新都心の「おもろ町」の「おもろ」は、「おもろい」という大阪弁があるので、何で?と思いますが、いわれのある名前です。「おもろ」というのは琉球の古謡のことで「おもろそうし(草子)」というのがあるそうです。その「おもろ」にうたわれた「みやきせん」というのをパンフレットから。

聞こえ今帰仁  (名高い今帰仁城は)

百曲がり 積み上げて  (曲折した城壁を積み上げて)

枷波羅寄せ御ぐすく げらへ   (玉のような石が寄せられ)  <か、わ(ら)のどちらも王編の漢字です>

鳴響かむ今帰仁   (城・ぐすくが築かれた。名高い今帰仁城よ)

 
この今帰仁村は非核平和宣言都市の看板が建っていて、村おこしが盛んな様子。一回りして冷房の効いた歴史文化センターに入ると、「今帰仁グスク通信」が置いてありました。2000年の「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」として世界遺産に登録されたのをきっかけに村の教育委員会のガイド養成講座を受講した人たちが2005年に「学ぶ会」をたちあげたとあります。
外に出ると土産物店が数店軒を並べています。その一つのお店でシーサーの壁掛を買い求めました。お店番の女性の話によると6人のグループで土からこねてシーサーを作っているということです。もともとシーサーは魔除けで一体だったそうですが、観光化した時に阿吽の対になったものだとか。国際通りのお土産店のは皆機械で作って塗ったりしているが、こちらのは鉄分の多い元々の沖縄の土から手びねりで一体一体作っていますと言われ、顔を見ると確かに皆違います。今は玄関わきの壁面で睨みを利かせて我が家を護っています。上の写真の石段には寒緋桜(別名、緋寒桜あるいは台湾桜)の並木があり、1月に日本で一番早いお花見ができるそうです。
PS:海に面したホテルは本当に外れにあって砂浜と海とホテルと背後に崖しかありません。食事はホテル内の居酒屋へ。
1)スクガラス豆腐と島らっきょうの天ぷら。豆腐の上に乗った塩漬け小魚(スクガラス)の塩味で豆腐を頂きます。
2)グルクン(和名タカサゴ)のから揚げ。真ん中の骨以外は全部美味しく食べられます。
3)泡盛を注文したら、琉球ガラスの抱瓶(だちびん)に入れて出されました。翌日国際通りを探し回ることに・・・。
  泡盛(久米仙)はオンザロックシークヮーサー(沖縄の柑橘類・スダチのような)を絞って・・・

PS:
コメント欄でサトウキビジュースのことを書いてくださっています。
あいにくこの日はお店が閉まっていましたが写真を撮ってきましたので載せてみます。
今帰仁城跡を一巡した出口にあったお店で、
看板には「あなたも絞ってみませんか さとうきびを」と書いてありました。
水色とピンクのバケツの上にサトウキビが見えます。
このサトウキビジュース、飲んでみたかったです。