7月1日を迎えて

今日から7月。安倍首相は集団的自衛権行使を認める閣議決定を今日予定しています。(先ほど午前8時過ぎテロップで自公で閣議決定なされたと速報です)
自衛権というのは普通に考えれば、暴力行為を受けた時に自分を守るために暴力を行使できる権利です。それが、自分じゃなくても攻撃があれば反撃するんだというのは理屈に合いません。それも九条を持つ憲法の下ではあり得ないこと。
もし、そういう理屈でこれから日本は行くんだというのなら、憲法改正を国民に訴えて国民の了承を得るべきというのが当たり前です。これは、自民党の人でも・・・・と思っていたら、昨夜の報道ステーションでは、200以上の地方議会で集団的自衛権について反対あるいは慎重にと決議されたそうです。そして昨日は、国会前、3万5000人とも4万人ともいわれる人々のデモがあったとか。それなのに、NHKはこれを一切報じません。

29日、新宿で一人の男性がマイクを片手に一時間にわたって集団的自衛権反対を訴えて「君死に給うことなかれ」と言って焼身自殺を図ったということも、NHKではとりあげられません。(ドイツではそのことを「自殺したのはNHK」と報じています:追記参照)。この男性の行為の意味の良し悪しは別にして、時の権力に反対を訴えて焼身自殺をするような人がでてくる日本。現政府の憲法解釈変更に反対を唱える万単位のデモがあっても、それを放送しない今や政府のお抱え放送局となったNHK。日本はすでに民主主義国家ではなくなっている証です。

こういうことを許す国民なのか・・・民主主義国家を取り戻す、あるいは、与えられたのではない本物の民主主義を国民の手で築き上げるチャンス!ともいえます。
昨日のデモには若い方たちの参加も多かったそうです。心強い思いです。まずは知ることから。

◆「Various Topics」さんの「彼の絶望」(http://afternoon-tea-club.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/07/post_b845.html
 ◎記事中「ハッフィントンポスト(6.29)」の<「安倍政権への抗議で焼身自殺はかる」 海外メディアの報道を比較>あり。
◆「あきつ・あんてな」さんの「新宿の焼身自殺事件の報道のされ方」(http://d.hatena.ne.jp/amadamu/20140629/1404065117
◆「あきつ・あんてな」さんの「35000人の首相官邸集団的自衛権反対デモ、NHKはスルー」(http://d.hatena.ne.jp/amadamu/20140630/1404152367
◆「官邸前の集団的自衛権反対デモに合計で約4万人が参加!報道ステーションが取り上げる!ただし、NHK等はほぼ無視!」
http://blog.livedoor.jp/ryoma307/archives/7750273.html
◎夜は夜で1万人の人たちが・・・◆「生き生き箕面通信」さんの「自公が本日、国民の見ている前で「憲法テロ」をやります」(http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/7742ec51b94ed8231b94af56a6f80283
◆同じく「あきつ・あんてな」さんの「言葉の魔術をあばくアーサー・ビナードさん講演が面白い」(http://d.hatena.ne.jp/amadamu/20140621/1403378673
アーサー・ビナード氏の講演内容を読むと、「ナチスの手口」というよりも、日本は、安倍政権は、「アメリカの手口」を踏襲しようとしたのが本当のところのようです。憲法をないがしろにするやり方までアメリカを真似ているのか…と驚きました。そういえば、アメリカの戦後(真珠湾攻撃を受けて宣戦布告した第二次大戦以外)の戦争(約220!)がすべて自衛のための戦争で、宣戦布告なしの集団的自衛権行使なんですね。日本のアメリカ追随ここに至れりになるのですね〜。以下に講演内容の一部をコピー:

オバマ大統領から集団的自衛権を指示(×支持)された安倍首相 

 
 今年4月に、オバマ大統領が来日した際に、「『アメリカ政府は、日本の集団的自衛権の行使容認を歓迎し支持する』と日本のメディアは一斉に報道したが、どこの社も全て漢字の変換ミスをしており、正しくは『指示する』である。」と、ビナード氏は、ユーモアを交えて指摘した。


 アメリカでは、かつて戦争省(United States Department of War)が存在した。それが、第二次世界大戦後の1948年に、国防総省 (Department of Defense)に改名された。つまり、この時からアメリカが行う戦争は、例え実態が全て侵略戦争であろうと、全て建前は、自国を守る自衛戦争となったのである。  
 

 また、アメリカ合衆国憲法では、議会が戦線布告(Declaration of War)を行わないと戦争を始められないと定められているが、1941年12月、真珠湾攻撃を受け日本に対して行った戦線布告を最後として、その後、アメリカが行った約220の戦争では、憲法に違反して、相手国に対して議会による戦線布告が行われていない。相手が、ベトナムであろうとイラクであろうと、全ては自衛戦争だからというのが、その理由である。


 つまり、アメリカは日本よりも70年近く前に、憲法解釈改憲して死文化し、集団的自衛権を行使する形で、自国の軍産複合体を潤す為に、世界中で戦争を行っているのである。


 安倍首相は、オバマ大統領の『どれいモン』となり、『どこでも派兵ドア』を出そうとしている。」と、ビナード氏は、駄洒落を交え痛烈に批判した。

追記:◆◆「明日うらしま」さんよりドイツ情報です。
「2014年6月30日月曜日:ドイツ紙がこぞってNHKの集団自衛権抗議の焼身自殺報道の欠落を指摘/報道不作為で自殺したNHKAHKである追加あり 」(http://tkajimura.blogspot.jp/2014/06/nhknhkahk.html
(註:「AHK」とは、安倍放送局)