七五三詣りと台風一過


18号が去ったと思って安心していたら早速19号、ヒヤヒヤの三連休でした。実は、東京の姪っ子一家がひと月早く次男君の七五三詣りに大阪にやってきて、12日の日曜日に萱野の為那都比古神社にお参りすることになっていました。父が曾孫誕生に七五三のお宮参り用着物一式をプレゼントしたら、姪夫婦が律義に着物姿を見せたいと一家をあげて大阪へと、前回長男君の時は車で、今回は新幹線でやってきました。
先月だったか申し込みに行ったときに、日曜日と重なるので早めにと言われ10時の予約にしました。前回、長男君の時は父は循環器病センターに入院中でしたので、お参りを済ませた足で、そのまま南へ直進して病院の父を見舞ってからわが家へという段取りでした。今回は、幸い、父も元気になりましたので、ホテルから電車、駅からタクシーで現地集合の一行を待ち受けるべく、両親を乗せて夫が運転する車で神社に早目にでかけることに。

人影はほとんどなく、静かな境内。受付で名前と住所を書くように言われましたが、本人たちが来るのを待つことに。しばらくするとタクシーで一行到着。前回、お兄ちゃんの時は、着慣れない着物を嫌がって大変でしたが、今回は、キチンと着物を着て電車にも乗ってきています。お父さんが、「気に入ってるみたいです」と。「そう〜、お侍さんみたいで素敵ね〜」と私。お兄ちゃんの時はこの子はまだ赤ちゃんの1歳でした。あれから4年、お兄ちゃんは3年生になって、すっかり少年っぽくなっていました。
若い美声の神主さんのありがたい祝詞を聞いてお参り。お土産に破魔矢の入った袋をいただいて、記念の家族写真のシャッターを押してもらっておしまいでした。それからわが家へ。台風接近で、お参りさえ無事済ませれば、後は雨が降っても仕方がないと覚悟していたのに、とても良いお天気に恵まれました。午後からも晴れて、姪っ子一家は滝まで行ってくると家を出ていきました。

前の日、一行6人と両親、総勢10人のテーブルを用意するため、居間とダイニングの間の三枚のガラス戸を外して、ワンルームにしました。そして当日夕食の直前にサンルームの籐の正方形のテーブルをつないで家にある椅子を全部並べて10人が席に就けるようにしました。
今回もタイミング良く、半年も音沙汰なかった香住(兵庫県日本海側)のお魚が届きました。それも、立派な鯛と大きなカレイが2匹も届いていましたので、タイは塩焼きに、カレイは切り身にして煮付けることに。肉厚のイカのお刺身用の切り身は少し薄く切って、玉ねぎとトマト、そして能勢の佐藤さんの柔らかな水菜をタップリ加えて、オリーブオイルにレモンを絞ってカルパッチョ風のサラダにしてみました。母はいつも野菜や果物、冷凍の魚や肉を積んだ車で声をかけてくれるYさんから買った珍しい幅広の干し大根とひじきの煮物を差し入れてくれました。あとは、前日、夫の山のお土産?の岐阜産の南瓜を煮て、もうひと鍋、厚揚げとジャガイモとこれも能勢の佐藤さんの万願寺甘唐にコンニャクの煮物。それにネギとお豆腐とワカメのおつゆでも用意すれば、何とかなるでしょう。


滝まで行った姪っ子一家ですが、途中昆虫館にも寄り、滝つぼのところでは川遊びをして着ていたものを濡らしてしまって急きょ衣類を買い揃えるハプニングもありましたが、何とか6時前には夕食をスタートさせました。
孫がいれば…の思いを果たせぬ私たちですが姪っ子たちのおかげで本当に楽しい思いをさせてもらいました。父もいつもなら早々と引き揚げてしまうのに、お魚と夫の立山のお土産の富山の白ワインをゆっくり楽しんでいました。いつものように我が夫はビール、ワインにソバ焼酎・雲海のレモン割とフルコースですので、好奇心旺盛な父は飲んだことのない焼酎を試してみたかったのか、ご飯茶わんを差し出したのには母もビックリして止めていました。夫も慌てて小さなウィスキーグラスを選んで水割りにして渡していました。8時に父が、30分後に母が隣りに引き上げてからも妹夫婦、姪っ子夫婦らと大人たちが話している間、子供たちは夫が朝の散歩の度に拾って貯めてあったドングリを使って、遊び始めました。爪楊枝をくっつけて最初はコマを作って遊んでいたのですが、今度は両端にドングリをくっつけて車輪、車体は紙で作ると言い出しています。お兄ちゃんの方は素晴らしい集中力で何やら組み立てていました。

姪っ子の話では5歳の次男君は朝ドラの熱心な視聴者で、特に「花子とアン」を見て、「戦争はダメなんだよ」と言ってるそうです。生まれて5年でそんなことが!!と本当に驚きました。もっとお話を聞きたかったくらいでした。それがトイレに行ったかと思うと、「オオカミがいるよ〜!」と大声がします。隣の犬は泥棒除けの大型シェパードですので、今は慣れましたが、そのうなり声、初めて聞けば成程オオカミかも…大いに笑わせてもらいました。
この姪っ子と同い年の彼とのママ、パパぶりを見ていると本当にいいなぁ〜と思います。愛情いっぱいで、優しく、子供たちの育つ力を尊重しながら、しつけは厳しくと本当に上手です。一家が帰った後はいつも良い気持ちにさせてもらっています。夫もついつい応援したくなるよな〜と。
今回も二人のかわいい豆台風と19号台風の嵐が過ぎ去っていきました。