日本の「大きな謎」を解く(「日本はなぜ、基地と原発を止められないのか」)


この本は、「青空学園だより」、先週金曜日の関電前デモの報告を書かれたブログで紹介されました。ブログ主のNankaiさんは「日本の闇を照らす本」と呼んでおられます。詳しくはコチラで:http://d.hatena.ne.jp/nankai/20141024
Nankaiさんのお薦めを読んで、その日初めて自分でAmazonに申し込んで日曜日、この本が手元に。その日、一気に読みました。
http://www.shueisha-int.co.jp/archives/3236

日本の戦後史に隠された「最大の秘密」とは何か?
その謎を解き、進むべき未来を提示する。


●なぜ、日本の首相は絶対に公約を守れないのか?
●なぜ、人類史上最悪の原発事故を起こした日本が、
 いままた再稼働に踏みきろうとしているのか?
●なぜイラクから戦後8年で撤退した米軍が、2014年の今、
 沖縄で新たな基地を建設し始めているのか?



不思議なことばかり起こる現在の日本。しかし、あきらめてはいけません。
過去の歴史、なかでも敗戦から独立までの6年半の占領期を見直せば、そうした矛盾を生みだす原因が、あっけないほど簡単に理解できるのです。
秘密を解くカギは、「昭和天皇」「日本国憲法」「国連憲章」の3つ。さあ、あなたもこの本と一緒に「戦後70年の謎」を解くための旅に出て、日本人の手に輝ける未来をとりもどしましょう。


大ヒットシリーズ「〈戦後再発見〉双書」の企画&編集総責任者が放つ、「戦後日本」の真実の歴史。公文書によって次々と明らかになる、驚くべき日本の歪んだ現状。精緻な構造分析によって、その原因を探り、解決策を明らかにする!

目次

PART1 沖縄の謎――基地と憲法
PART2 福島の謎――日本はなぜ、原発を止められないのか
PART3 安保村の謎①――昭和天皇日本国憲法
PART4 安保村の謎②――国連憲章第2次大戦後の世界
PART5 最後の謎――自発的隷従とその歴史的起源

著者プロフィール

矢部宏治(やべ・こうじ)
1960年、兵庫県生まれ。慶応大学文学部卒業後、(株)博報堂マーケティング部を経て、1987年より書籍情報社代表。著書に『本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること―沖縄・米軍基地観光ガイド』(書籍情報社)。共著書に『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』(創元社)。企画編集シリーズに「〈知の再発見〉双書(既刊165冊)」「J.M.ロバーツ 世界の歴史(全10巻)」「〈戦後再発見〉双書(既刊3冊)」(いずれも創元社刊)。


本を読んでからこの集英社インターナショナルの記事を読みますと、なかなか上手に内容をまとめてあります。
謎を解く3つの鍵、「昭和天皇」「日本国憲法」「国連憲章」の3つはその通りです。
どの項目もハッとする発見があります。いろんな疑問が繋がって見えたり、なるほどと謎解きの痛快?さもあります。
パート3。原子力村はよく耳にしますが、安保村とは?

 「日米安保村」とは、・・・・・・「日米安保推進派」の利益共同体のことです。その基本構造は原子力村とまったく同じで、財界や官僚、学会や大手マスコミが一体となって、推進派にとって都合のよい情報だけを広め、反対派の意見は弾圧する言論カルテルとして機能しています。
 ちがうのはその規模です。(119頁より)

このブログを始めたきっかけでもある、同じ日本人同士、右と左で全く別の日本がある、どうしたら日本人として一緒にやって行けるのだろう?と思ったことに、この本を読んで、その回答を得たような気持になれました。憲法のこと、九条のこと、昭和天皇のこと、沖縄のこと、原発のこと、これからの日本のことなど、いろいろ整理して考えられるようになりました。
この本は、今の日本に疑問、これからの日本に不安を感じる人に、本当におススメの本です。
読んで、そして語りましょう! (南京ハゼの白い実とピラカンサスの赤い実)