金曜デモと「山河こそ国民資源」(内田樹氏)


◎土曜日は恒例、金曜デモを伝えてくださる「特別な1日」さんのブログのご紹介です。今回のタイトルは、アベノミクスの行く末と沖縄の知事選、それに1114 再稼働反対!首相官邸前抗議!(With ’’Japanese Joke’’)」
”With Japanese Joke”と書かれているように、引用されているツィッターのジョークがなかなか面白いです。特に最初の国連に関する阿部首相を痛烈に皮肉ったものは私も一番気に入っています。
そして、「有名投資家のジム・ロジャースが日経デジタル版で日本の現状について、とても良いことを言っているので有料記事を一部」引用されている記事も、おススメです。

ジム・ロジャーズ氏「安倍首相の施策は日本を破壊」 :NQNスペシャル :マーケット :日本経済新聞

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【NQNシンガポール=近藤明日香】日銀がこのほど発表した追加的な金融緩和や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用改革などを受けて、海外市場関係者の日本への関心が再び高まっている。安倍政権の経済政策・アベノミクスへの評価や日本を取り巻くアジア情勢などの見方を、著名投資家のジム・ロジャーズ氏にシンガポール市内の自宅で聞いた。主なやり取りは以下の通り。
                                

〇タイトル二つ目の沖縄知事選については、こう書かれています:「これは沖縄だけの問題ではない。保守とか革新とかセコいことを言っている場合ではない。目先のカネか、自立/自律か、それは本土の人間にも突きつけられている問題なんだと思う。できればボクは、閉塞感あふれるこの国に新しい芽が生えてくるのをこの目で見たいと思っている。」
★昨日1500〜1700人ほどの参加者があったという官邸前の再稼働抗議デモの様子と共に是非コチラを訪ねて全文を:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20141114/1415974520
 

★「内田樹の研究室」では、朝日新聞の13日に掲載されたという記事「川内原発再稼働について」の完全版です。
内田氏によると、「事態は、3・11より悪くなった」。為政者は責任を問われない現状に「学習」した。<鹿児島県知事は「たとえこのあと川内原発で事故が起きても、前例にかんがみて、「何が起きても自分が政治責任を問われることはない」ということを確信した上で政治決定を下したのです。>

原発再稼働はパイのフェアな分配については何のアイディアもなく」、ただ「パイを増やすこと」以外に国家戦略を持たない人たちの必至の結論です。
     
福島の事故は、放射能汚染で国土の一部を半永久的に失う事態を招きました。でも、尖閣諸島では「国土を守れ!」と熱する人々も原発事故で国土が失われるリスクにまったく関心を示さない。それはナショナリストたちも「パイが大きくなる」こと以外に何の目標も持っていないからです。
領土問題で隣国と競り合うのは、彼らの眼には領土もまた「パイ」に見えているからです


日本が誇れる国民資源は何よりも豊かなこの「山河」です。国破れて山河あり。戦争に負けても、恐慌が来ても、天変地異やパンデミックで傷ついても、この山河がある限り、国民は再生できます。日本の森林率は67%で世界トップクラス。温帯モンスーンの肥沃な土壌のおかげで主食のコメはなんとか自給できます。豊富な水、清浄な大気。これらがほとんど無償で享受できる。こんな豊かな山河に恵まれた国は世界でも例外的です。国民が知恵を出し合ってフェアに分配し、活用すれば何世紀も生きているだけの「ストック」があるなぜ、国土を汚染し、人間が住めない土地を作るリスクを冒してまで目先の金を欲しがるのか。それは原発推進派の人たちには「長いスパンで国益を考える」という習慣がないということでしか説明できません

★「多くの国民は国土の汚染や健康被害のリスクを受け入れてまでけ経済成長することよりも、あるいはテクノロジーの劇的な進化よりも、日本列島が長期的に居住可能であり、安定した生活ができることを望んでいます。」

◎結局、全文引用してしまいそう。ぜひコチラで全文を:http://blog.tatsuru.com/2014/11/15_0857.php
(昨日の、桜並木の落ち葉の吹き寄せと桜の紅葉、そして団地の銀杏の黄葉です。)