昨年5月から安倍日本はイスラエルと軍事パートナー

今日二つ目のアップです。

◎とうとう、最悪の結果に。冷酷非道なテロリストの言葉には激しい憤りを感じます。
頻繁に使われる「テロには屈しない」とか「引き続き緊張感をもって」という安倍首相や菅官房長官の言葉にはとても違和感を感じます。「汚染水のアンダーコントロール」を堂々と世界に発信し、今また「今なお厳しい避難生活を強いられている被災者の方々を思うと、収束という言葉を使う状況にはない」(30日)と予算委員会で答える安倍首相です。現政権の「平和」は時として「戦争」を意味しています。後藤健二さんの死が、戦争に利用されることには最大限警戒し反対したいと思います。それは後藤さんの願いでもあると思います。
今回の事件は、私たち国民からすると1月20日がスタートで、遡れば安倍首相が中東歴訪に出かけて、2億円の「人道支援」(*)を表明した時とも言われますが、それ以前に後藤さんは10月末、湯川さんは8月に拘束され、水面下で交渉があったと言われています。ということは、二人の日本人人質の今朝の結果は覚悟の上。(それで、わざわざ「緊張感」という言葉を使わなければいけなかったの? 普通、人の命がこんな状況で緊張感持たないほうがオカシイのに。)
(*午前中、菅官房長官は囲みの記者の「誤解されたことから」というマイクに「それは誤解ではないと思います」?と答えていましたので、これは人道支援ではなくてISISが言う通りで合っているということ?)
今回の中東訪問でギョッとしたのがイスラエル国旗と日の丸の間に立つ安倍首相の写真でした。26人の経済人を引き連れての訪問だったと。それで、昨年、イスラエルのネタニヤフ首相を安倍首相が日本に迎えて発表した共同声明のことを思い出しました。
日本は平和国家だと思っているのは、日本人だけかもしれません。中東から見た「安倍政権の日本」はイスラエル(日本はアメリカに次ぐ準同盟国?)やアメリカ(日本の同盟国)と手を携えて、武器輸出で金儲けを、これからは自衛隊も派遣できるようにしてアメリカやイスラエルの肩代わりをも厭わぬ日本で、そこに暮らす日本人は・・・おとなしくて、そういうリーダーの言いなりなんだ、と思われているのかもしれません。
◎昨年7月28日のブログ<日本とイスラエルの「包括的パートナーシップ」って?(5月の共同声明)>(http://d.hatena.ne.jp/cangael/touch/20140728/1406512705)からです。佐藤優氏が「安倍政権は今までにない踏み込んだことを」秘密にやっていると指摘している記事を取り出して見ました。

イスラエルの爆撃で500人以上というニュースを取り上げてからあっという間に死者1000人以上になってしまいました。

一体どこまで? なぜ止められない?と思いますが、5月には安倍首相はイスラエルのネタニヤフ首相を東京に迎えて共同声明まで発表しています。平和国家日本が世界で果たす役割なんてことは安倍首相には関係ないこと。富国強兵日本のために一体ネタニヤフ首相と何を約束したのか? 「世相を斬る あいば達也」さんの7月26日のブログ「●安倍が悪魔を呼び寄せた イスラエルと軍事パートナー 」に佐藤優氏の解説を載せておられます。あいば達也氏による佐藤氏の紹介文です:

 ところで、安倍晋三は、勝手に、このイスラエルと云う国と「包括的パートナーシップ構築に関する共同声明」と云うものを発表している。具体的協力がどのようなものになるか、泥縄共同声明だから、何も決めてはいない。しかし、逆の「包括的パートナーシップ」と云うのは只ならぬ関係性を暗示している。つまり、米国に次ぐ準同盟関係を結ぶ方向と理解できる。まあ、安倍ファシズムとネタニヤフファシズムだから、相性は抜群だが、国民から見れば、トンデモナイ奴と米国に次ぐ友人になるなんて、ギャオ!と云う感じになる人も多いだろうが、そうなる可能性は大いにある。その辺は、”ハマスは潰しても良い”の佐藤優肯定的ポジショントークを披露しているので、反面教師のつもりで、読んでみることを薦める

≪ 元外交官で作家の佐藤優氏の解説です。

2014年5月12日、安倍総理イスラエルのネタニヤフ首相が「日本・イスラエル共同声明」に署名しましたが、佐藤氏はこの声明には重要な意図が隠されていることを指摘しています。

★★続きはコチラで:http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/15b043e390b2d67e3aca6a947daa04e0

◎途中からコピーしてみます。


佐藤 ・・・・・
 となると、アメリカ一辺倒じゃなくて、アメリカの同盟国であるイスラエルと組むことによって技術を向上させると共に、アメリカと兵器の値段ってあって無き物なんですよ。言い値で買わないといけないんだけども、ちゃんと競争原理を入れていると。
 というと今回の日本・イスラエルの共同声明っていうのは、日本の安全保障とか外交政策、今まで日本はアラブ寄りでしたからね。これガラッと変える相当デカいもので、私は集団的自衛権の問題なんかよりもずっと実質的に日本が変わっていくという事だと思うんですよ


 アナウンサー:イスラエルに対する嫌悪感を持っている国々からすると、安倍さんとネタニヤフさんの共同声明の署名っていうのは、日本国内では全然それ程報道されないけども・・・。


佐藤:世界でも報道されてないですからね。だから知らないうちに物凄く大変な事が進んでいるんだと思うんですよね


 アナウンサー:敏感な国からすると「えーっ!?」っていうことになるわけです?


佐藤:まだあんまり気付いてないと思いますね。今日書いたので気付く人も出てくるかもしれませんけど。
 ただ、こういう事を私は何で書いたかというと、やはり知らしめて関係を改善していかなきゃいけないと。重要な事はやはりきちんと説明しないといけないと思うんですよ。
 


 
 アナウンサー:武器輸出三原則を解禁っていうニュースも一時期ありましたよね。こうなってくると技術協力をするってことは、日本の企業とイスラエルの企業との共同開発っていうのは、タガがどんどん緩んでいく可能性がありますわね?


 佐藤:そう思います。ですからナントカ重工系っていう所が非常にこれから元気になってくるわけですよ
 それと同時に先ほど邦丸さん(アナウンサー)仰った武器輸出三原則の緩和の時のポイントは何だったのかっていうと、一番大きかったのは実はイスラエルなんですよ。 
 次期の主力戦闘機のF35、この部品の42,3%が日本で造っているんですよ。イスラエルは戦争で使う可能性が高いですから。ここで武器輸出三原則を緩めておかないと、イスラエルへの輸出ができない
 となると、この部品は全部韓国に持ってかれちゃった所なんです。だからあそこで緩めなければ、大きな防衛利権は韓国に行っていた。そしたら朴槿恵(パク・クネ)さんもう少し機嫌よかったかもしれませんけどね
 

 ですから、意外と報道されているんですよ、断片で。しかしそれが、大きな経済的な意味や政治的意味を持っているっていう事が、よく解説されていない事柄っていうのがあるんですね。  その一つっていうのが、今度の日本・イスラエル共同声明なんですよ。ですから安倍政権というのは、相当やっぱり今までにない踏み込んだ事を色々やってます。  ≫(くにまるジャパン:太平洋戦争史と死後のことを考えるさんのページより拝借)