でも、決定文は「700キロって嘘だろ」というような下世話な話をしているわけじゃなくて、過去に国内の4原発で5回にわたって700ガルを超えている地震が起きているにもかかわらず高浜原発「だけ」には700ガルを超える地震は起きませんという推論には無理があると言っているのです。

こんな「ふつうの理屈」が通らない国なんです。日本て。

  XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

◎次も守田氏の15日の「原発輸出を止めることで日本の原発を完全に止めよう!」http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011)からです。トルコの方たちに日本の政府がなぜ原発を輸出したいのかについて話しています:


なぜ原発輸出に日本政府が固執しているのか。端的に言って原子力産業を維持するためです。国内でたとえ一つか二つの原発を再稼働させたとしても、その後にたくさんの原発を動かすことは難しい。ならば先に輸出を進めてしまい、技術力などを保持するとともにいわば外堀埋めようとしているというわけです。


ここからは時間がないので発言に入れなかったことですが、原発輸出路線は、もともとはアメリカのブッシュジュニア政権のときに原発回帰政策が狙われたことにタイアップする形で小泉元首相が2005年の政策大綱で路線化したものですしかももはや生産ラインを失っているアメリカに変わって、日本が原子力のリーディングカントリーにのし上がり、独自の輸出構造を作っていくことまでもが狙われました


しかしアメリカはすでに原発回帰から撤退してしまいました。現実的な展望が見いだせなかったからです。だからまた福島原発事故以降、小泉元首相も転換を唱えだしたのではと僕は見ていますが、一方でアメリカに肩を並べ、さらにアメリカに変わって世界のリーディングカントリーになりたい安倍首相は、福島原発事故後も日本独自の原発輸出路線に固執してきたのでした。


そこで日本の原子力産業の延命という目的が付け加わったのです。あるいはそれこそ主目的になったとも言えます


以上を踏まえて、トルコの方達には、「それだけに今、トルコの民衆と日本の民衆が固く連帯して頑張れば、原発輸出を止めることは可能だ、そのために自分たちの力をあげよう。民衆の力をアップさせよう。Power to the People!」と訴えました。大変、大きな拍手をいただけました

日本の原発がなかなか再稼働できないなかで輸出で時を稼ごうとしているわけですが、しかし輸出のためにも再稼働を急がないわけにはいかないというジレンマのもとに安倍政権は立っている訳です。だからこそ私たちは、日本の原発政策をさらに追いつめるために輸出反対にもっと力を注いでいく必要があります。


その点でも原発輸出国の人々との連帯はますます重要性が増しています。トルコやベトナム原発反対の声が高まり、輸出ができなくなれば、今、一つの原発も動かせていない日本の原子力産業はますます衰退の道を辿ることになるからですその意味でトルコやベトナムの方達の頑張りは、直接に私たちの原発のない未来の可能性を開くものとなります。そのような構造的なつながりをしっかりと把握して、私たちはトルコやベトナムを初めとする原発輸出が狙われている先の国々の人々との連携をもっともっと強めていく必要があります。

◎是非、「明日に向けて 」(http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011)を訪ねて読んでみてください。
○14日の記事はコチラ:http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/74ea0c1a12c1a8f68ec49a84c0d1df17
●写真は昨日久しぶりに晴れた朝の芦原公園。スッカリ若葉に覆われた木や芽吹きが始まったばかりの木も。小ホールの三角屋根も今ならまだ見えます。最後の写真は唐池。水鳥が一羽、水を切ってコチラに寄ってきました。