「首都圏の放射能汚染」と「汚染土の中間貯蔵」と「福島の子どもたちの甲状腺がん」

3・11から4年。ごまかしきれない事態も出ています。3つ並べてみます。
(1)まずは、「フライデー」誌で取り上げられたという「首都圏の放射能汚染」。
「みんな楽しくHappy♡がいい♪ 2011年3月11日。その後私は変わりました。」さんの3月9日の記事:<首都圏の放射能汚染>東京ドーム1.34μSv/h、ディズニーランド0.42μSv/h、渋谷ハチ公前、フジテレビ、成田、羽田… 除染基準0.23μSv/h超の場所 3/20号フライデーより

本誌測定値の最も高かったもの。
除染基準となる0.23マイクロシーベルト以上の場所↓

東京ドーム 1.34
成田空港  0.45
東京ディズニーランド 0.42
羽田空港  0.36
上野恩賜公園  0.35
浅草寺   0.35
恵比寿ガーデンプレイス 0.35
フジテレビ 0.34
JR渋谷駅 0.31
月島高層ビル群 0.30
池袋サンシャインシティ 0.27
JR東京駅 0.24
東京電力本店0.24
葛西臨海公園0.23


(以下のところ)
新宿中央公園0.21
海の見える丘公園0.18
皇居    0.11
早稲田大学 0.1
東京スカイツリー0.06


ーーー

全ての場所で自治体の測定値よりも高い

☆詳しくはコチラで:http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4137.html
◎ところで、年間1ミリシーベルトの計算の基準としてきた毎時0.23マイクロシーベルトそのものがマヤカシだという記事も。
<まやかしの除染基準> 環境省が示す年間1mSv=1時間0.23μSv
★コチラです:http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4154.html


(2)放射能汚染土の中間貯蔵施設について、同じく「みんな楽しくHappyがいい」さんの小出裕章氏のラジオ番組での発言の書き起こしです。
「弱いところ弱いところにしわ寄せをしていっているのです」 小出裕章3/13報道するラジオ(文字起こし)参考あり
○ラジオ番組での小出氏の発言を一部コピーです:

小出:で、私自身は、今作ろうとしている中間貯蔵施設、福島第一原子力発電所の周辺の、いわゆる民有地ですね、に作ろうとしているのですけれども、それ自身が全く間違えていると思います。その汚れの正体というのは、もともと福島原子力発電所の原子炉の中にあった放射性物質なんです。東京電力のれっきとした所有物だったものなのですから、住人がそれを必死で集めたものは、「東京電力に返せばいい」と私は思います。


住民たちがそれを引き受けるなんていうことは決してあってはいけないことなので、元々あったところ、本来であれば福島第一原子力発電所の敷地に返せばいいと私は思います。ただ、福島第一原子力発電所の敷地の中では、今7000人近い労働者たちが、放射能を相手に格闘しているのです。ほとんどが下請け労働者、いわゆる非正規労働者が被曝しながら戦っているわけで、そこに新たな放射能を戻すということは、私はできないと思います

でも、福島第一原子力発電所南約15kmのところに福島第二原子力発電所という広大な敷地があるのです。東京電力は「そこにある4基の原子炉をまた再稼動させる」ということを言っているわけですけれども、私は「冗談を言わないでください」と思っています。これだけ周辺の人たちに苦難を押し付けながら、自分だけは無傷で生き延びるということは、到底許すべきことではないと私は思いますし、福島第二原子力発電所の敷地を、まずは中間貯蔵施設。当然、最終処分場になってしまうのですけれども、そのために使うべきだと思います。


それでも足りなければどうするか?ということがまた出てきますけれども、なかなか難しいことであって、私はとにかく東京電力に責任を取らせたいと思っていますので、福島第二原子力発電所で足りなければ、新潟県柏崎刈羽原子力発電所という、世界最大の原子力発電所の敷地がありますので、そこに持っていくべきだと思っていて、先日柏崎に行った時にもそう発言しました。

・(参考)「福島の中間貯蔵施設へ除染で出た土を搬入」NHK 2015年3月13日 17時02分
★全文は「Happy」さんのブログでぜひ:(http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4147.html

(3)昨年、12月25日に福島県が公式ホームページで小児甲状腺がんの最新の検査結果を公開しました。第17回「県民健康調査」検討委員会の発表によると、福島原発事故以降に確認された小児甲状腺がんの数は疑いを含めて計112人に増加したとのことでしたが、今年に入って新たな検査結果が発表されました。「shuueiのメモ」さんからです:(http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20150315/1426359327)

【最新】甲状腺癌が多発→福島県の子ども達に今いったい何が?
2015年2月22日


2015年2月12日に公表された最新の調査報告書によると、福島県の小児甲状腺がん及び疑いの子供達は、1か月半前…前回の112人から5人増えて合計117人になりました。※1※2


福島県子供の甲状腺がん市町村別2014年12月31日


福島県の発表は甲状腺がんを、悪性…悪性とはがんのことですが『悪性ないし悪性の疑い』という言葉を使い、あたかも甲状腺がんでない子ども達もこの中に含まれているように書くことで、焦点をぼかしチェルノブイリ原発事故との比較を困難にしています

しかし手術を終えた88人中、良性結節だったのはたった1人にすぎず、84人が乳頭癌、3人低分化癌との診断です。

つまり『悪性ないし悪性の疑い』のうち98%は、小児甲状腺癌でした


※1 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/101599.pdf

※2 https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/101600.pdf

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★16日に同じ記事を取り上げられた「keniti3545の日記」さんでは、「福島県で見つかっている甲状腺がんと被曝の因果関係はない」と言い続ける学者先生への反論も載せておられます。ぜひコチラの最終コーナー、「<「福島原発後の日本を生きる」ブログさん> が、福島県立医科大学の山下俊一副学長や鈴木眞一教授達に反論にしている内容の一部を抜粋しました」で:http://d.hatena.ne.jp/keniti3545/20150316