沖縄、辺野古「取消」か、と「あまりに子どもじみた辺野古への対応」


最近の自民党の女性議員のお粗末な行状のお口直しに、今朝は笑顔の二人を:
☆一人は14歳の伊藤美誠さん。卓球のワールドツアー、ドイツ・オープンでシングルス最年少優勝です。ご本人曰く「うれしさ100%」の笑顔です。おめでとう!
☆もうお一人は、スピードスケートの小平奈緒さん。ドイツのエアフルトでのワールドカップ終戦で女子500メートルで初の種目別優勝です。おめでとう!
◎さてこれも昨日(月曜)のニュースです。夕刊にも載っていましたが、7時のNHKニュースの画面からです。


下の図の赤い個所、前知事が、一昨年(13年)12月に埋め立て承認、昨年、”岩礁破壊”を許可。
その後、ブイなどで取り囲んだ(オレンジ色)のが、黄色の立入り禁止区域。ただし許可の条件が二つあった:


重しとして沈めた10トンのコンクリートブロックが岩礁を破壊していることが分かった。
翁長知事の承認取消も・・・という発表に対して、国の対応は↑

◎この沖縄問題、政府のやり方や、”じゃ、どうすればいいのか”について、BLOGOSに昨日付で掲載された記事(http://blogos.com/article/108484/)があります。沖縄の問題は、昨年の選挙で、普天間飛行場がある宜野湾市でも辺野古移設反対派が多数となり、辺野古移設反対を訴えた翁長氏が知事になった時点でオール沖縄としての辺野古基地反対という意思が明確になりました。その変化を無視して強行する安倍政権。首相をはじめ閣僚が挙って新しい沖縄県知事との話し合いを避けて逃げ回るという醜態。それを「子どもじみている」と批判しつつ、日本にとって、戦略的にも地政学的にも重要な沖縄が空白になってもいけないと、冷静にこの問題の解決の方向を解き、覚悟を迫る内容です。前半をカットして後半のみコピーです。


「あまりにも子どもじみた」安倍政権の辺野古への対応


<前略>


米軍専用施設・区域の74パーセントが集中する沖縄で県民の反対を押し切って、辺野古に滑走路を強引に造ることは決してアメリカにプラスになるとは思えません。仮に軍事的にどうしても滑走路が必要だとしても、世界で一番北に棲む「北限のジュゴン」が生息する海、美しいサンゴの海、あんなきれいな海を埋め立てるなどもってのほかです。沖縄の貴重な自然を、みんなで保護していくべきです。


 それでも安倍首相はどうしても辺野古への移設を実施したいのなら、まず地元とよく話し合うべきです県民に選ばれた知事が面会を申し込んでいるのに、自分と主張が違うからといって、断るというのは、あまりにも子供じみています。これは一国の首相としてあるまじき行為で、まともに議論する気にもなれないほど幼稚な行動です。


仲井眞前知事は移設を承認したかもしれませんが、その後の県知事選で「No」の意思を県民が示しました。翁長知事はその民意に従って政府ともう一度話し合いをやり直そうとしているわけですから、それに応じないようでは政治になりません。少なくとも、安倍首相は民主主義による政治を拒否しているとしか思えません。今、政府がやるべきことは、まず沖縄県民の民意を聞き、次にアメリカ政府とその解決に向かって話し合うことです

 
 ただ、アメリカと交渉した結果、沖縄から米軍が撤退することとなった場合、その空白をどう埋めるのか日本の防衛を日本自身で責任を持たなくてはなりません。安倍政権はその議論をすることを避けたいので、アメリカの言うとおりにしておいた方がいいという考えなのかもしれません。だとすれば、これはもう政治の放棄だと思います。 


沖縄は、戦略的にも、地政学的にも非常に重要な地域であり、米軍の撤退の空白をどうしていくのか、そのために国民がどういう負担をしなければいけないのかを国民一人ひとりが真剣に考えるべきです。アメリカに任せきりにするのではなく、分担して責任を持つという決意が必要です。



 以上のような前提に立って、私は沖縄の米軍基地は最小限度に縮小すべきだと思います。日本がバードンシェアリング(責任分担)を果たすという強い決意を表せば、アメリカも十分話し合いに応じると思います。辺野古への滑走路移設が滞ったからといって、直ちに日米同盟に深刻な影響を与えるとは思えません。



 辺野古移設問題は、政府が強行しようとすればするほど、対立と不信を生み反対派を増やすだけだと思います。「急がば回れ」という諺もありますが、安倍首相は多少時間がかかっても話し合いをしっかりすべきです。このまま強引に進めても結局は失敗するだけで、かえって日米関係に悪い影響を及ぼします。安倍首相ならびに官邸サイドは良識ある対応を行うとともに、もっと大きな視野でこの問題を考えるべきだと思います。

◎これは小沢一郎氏の談話の一部です。全文はコチラでも:http://sun.ap.teacup.com/souun/16935.html

対案なき反対のための反対ではなく、沖縄の利益をはかりつつ日米同盟の維持という国益も損ねない解決策を探る…という現実的な考え方だなと思います。沖縄の民意を日本の意思としてアメリカに伝えて話し合うのが一国の首相の役目、それが出来ないのでは政治の放棄、首相失格ですね。
沖縄は日本の一部だと思われていない、国民も沖縄を同じ日本人、”同胞”とは思っていないから、安倍政権のやることを受け入れている、と沖縄出身の佐藤優さんは沖縄タイムスのコラムで書いておられました。福島を犠牲に生き延びようとする日本、沖縄をアメリカに捧げて国の安全保障を図る日本。誰かの犠牲の上に立つ幸せは本当の幸せでも真の豊かさでもないということを3・11(3・12)で私たちは思い知った筈なんですが…忘れた人たちに政治を任せていてはイケナイですね。
(写真の花は、貝母ユリ。カメラを突っ込んで写して見たら、内側に網目が見えます。”編み笠ユリ”と言う別名の由来が良くわかります。同じように下を向いて咲くクリスマスローズは、たくましくてニョキニョキと言う感じですが、コチラはきゃしゃでナヨナヨ。でも、先端がぜんまい状の”手”が出て繋がったり、隣りのローズマリーに手を引掛けたりして、強い風の時も頑張って立っています。青い花はルリなんとか?)