8月30日を控えて、「戦争法案」とは? 「シールズ」とは?


昨日「30日、どうする?」という電話がありました。
先週の土曜日、中村哲さんの講演会が終わって、挨拶の声を交わすだけで別れた方です。
資料と一緒にもらった30日のチラシを見てとのこと。
「風邪を治して、行きたいと思ってる。誘うつもりだったのよ」と私。
「デモ行進で歩くなんて、結婚前の職場の組合以来だわ〜」と。
「日頃思ってることを一緒になって大きな声を出す、というのは幸せだし楽しいよ〜」と私。
「そうね、鬱々としてる人は多いと思う」と彼女。
そこで、30日を控えて、おさらいしてみることに。
なぜ「安保法案」を「戦争法案」と呼ぶのか?
「誰が」福島みずほさんが、「いつ」4月、「どこで」国会で、「なんで」?
●「4月19日(日)『戦争法案』という言葉に修正を求められました!」より福島みずほ議員(http://blogos.com/article/110464/

そもそも、ある法案をどう見るかということが、政治の思想信条に基づく極めて重要な点です。戦争法案と位置づけ批判をしたり、議論したりすることが大変重要です。

なぜ、野党の議員が与党から、法案の位置づけや呼び方についてまで、指図を受けなければなないのでしょうか。

この法案は、私が委員会で、何度も指摘している通り、違憲である集団的自衛権の行使を認めるものであり、海外の戦場で他国防衛を理由に戦争をすることに他なりません。また、後方支援と言う名のもとに、戦場の隣で米軍に弾薬を提供することは、まさに戦争支援法 です

こうした戦争法案を「戦争法案」と言えなくなる国会こそ問題です。使うなと言われる社会こそ問題です

こんなところから、表現の自由が制限されていくことがきわめて問題で、重要な課題だと思います。

●「戦争論」の作者小林よしのり氏も認めて?います。(http://blogos.com/article/110768/


福島瑞穂はあまり好感を持つ政治家ではないが、今月1日の参院予算委員会で、「国際平和支援法」を含む安保関連法案を、「戦争法案」と呼んだのは正解である。
なにが国際「平和」支援法だ。

戦争する他国の軍隊に協力するのが「平和」支援というのは欺瞞が過ぎる
「積極的平和主義」やら「国際平和支援法」やら、「平和」を付けさえすれば騙せると思っているのだから、安倍政権は国民を愚弄している。
これはレッテル貼りでも、議論の矮小化でもない。

福島瑞穂が言う通り、「戦争法案」なのである
ましてや議事録から削除せよと要求するとは、
自民党は狂っているとしか言いようがない。

●シールズ(SEALDs)とは? (http://www.sealds.com/)

私たちは、自由と民主主義に基づく政治を求めます。



 SEALDs(シールズ:Students Emergency Action for Liberal Democracy - s)は、自由で民主的な日本を守るための、学生による緊急アクションです。担い手は10代から20代前半の若い世代です。私たちは思考し、そして行動します。


 私たちは、戦後70年でつくりあげられてきた、この国の自由と民主主義の伝統を尊重します。そして、その基盤である日本国憲法のもつ価値を守りたいと考えています。この国の平和憲法の理念は、いまだ達成されていない未完のプロジェクトです。現在、危機に瀕している日本国憲法を守るために、私たちは立憲主義・生活保障・安全保障の3分野で、明確なヴィジョンを表明します。


 日本の政治状況は悪化し続けています。2014年には特定秘密保護法集団的自衛権の行使容認などが強行され、憲法の理念が空洞化しつつあります。貧困や少子高齢化の問題も深刻で、新たな生活保障の枠組みが求められています。緊張を強める東アジアの安定化も大きな課題です。今年7月には集団的自衛権等の安保法整備がされ、来年の参議院選挙以降自民党改憲現実のものとしようとしています。私たちは、この1年がこの国の行方を左右する非常に重要な期間であると認識しています


 いまこそ、若い世代こそが政治の問題を真剣に考え、現実的なヴィジョンを打ち出さなければなりません。私たちは、日本の自由民主主義の伝統を守るために、従来の政治的枠組みを越えたリベラル勢力の結集を求めます。そして何より、この社会に生きるすべての人が、この問題提起を真剣に受け止め、思考し、行動することを願います。私たち一人ひとりの行動こそが、日本の自由と民主主義を守る盾となるはずです。

THIS IS WHAT DEMOCRACY LOOKS LIKE.WE ARE SEALDs.

◎金曜日の官邸前の再稼働反対の抗議デモに通っておられる「特別な1日」のSPYBOYさんも23日(日)のシールズの全国一斉行動に参加されそのルポを書いておられます。
0823全国若者一斉行動(笑)と映画『スリーピング・ボイス』」(http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20150824/1440364605
◎たまたま見つけたブログで、初参加の声を拾いました:「シールズのデモに参加した。自分の意志でデモに参加したのは初めてだ。2時間歩いてくたびれた。」(http://blog.goo.ne.jp/2714965/e/1dcead86f7d454e2c233a07287df13af
◎いつも美しい植物や昆虫の写真を掲載されているブログ「ぼちぼち植物などを・・・」のnoranekoさんが、名古屋のデモの様子を書いておられます。「全国若者一斉行動 名古屋」(http://d.hatena.ne.jp/noraneko222/20150825/p1
●「積極的平和主義」について安倍首相と世界で最初に言い始めた方の違いを並べ始めたら、報道ステーションが昨夜取り上げましたので、別記事で。最後に内田樹氏のツィート欄で見つけたツブヤキ。日本の「存立危機事態」も最終的に決めるのは日本ではなくてアメリカという・・・

自衛官 @yoko_kichi

中谷防衛大臣が「存立危機事態」認定に「同盟国の承認が必要」と答弁したつまり日本の存立危機か否かさえ判断できない日本政府。
決めるのは誰か。もちろん米国だ世界中のどこかで米軍が反撃され「日本も厳しい」と言えば、政府が存立危機として参戦していく仕組み情けない限りではないか。

写真の花は、ギボウシ(ホスタ)と百日紅サルスベリ